【暮らしのインテリア】居心地のいい灯りと暮らす。我が家の照明をご紹介〜素朴さの中に小さな贅沢を散りばめた21坪の平屋(hy___home21さん)
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お気に入り照明たちに囲まれて
暑すぎた今年の夏が終わり、季節はようやく秋へと移り変わってホッとしています。
さて、前回は「灯り」の大切さについてお話いたしましたので、今回はわが家のお気に入り照明たちの紹介と、灯りがもたらしてくれた「暮らしの変化」についてお話させていただきます。
yumiさんの前回のコラムはこちら
照明を美しく使うために
天井が照明だらけになり美しさが損なわれるのを避けたくて、我が家はダウンライトはほとんど設置していません。
仕事でもそうだったように、コーディネートするときはまずどの照明を使うかを決めて、そこから全体に広げていくことが多いので自邸もほぼそんな感じで決めていきました。
また同じ理由から必要以上のコンセントやスイッチも設けていません。
LDKの照明
LDKのメイン照明は元々は上下配灯できるバータイプのペンダントを設置し、上部配灯のみで天井面を照らし間接照明として使用していました。
ただ、暮らしているうちにもっとすっきりさせたいという思いと、もう少し柔らかい雰囲気にしたいなと感じるようになり、小ぶりのガラス照明を探していました。
昨年秋に京都の古道具屋さんで出会ったのが、昭和中期に作られたフロストガラスの小さな照明です。
金具部は大好きな真鍮製で、何よりガラスが今の時代の大量生産で作られた質感と全然違ったので迷うことなく迎え入れました。
ひっかけシーリングタイプだったので、傾斜天井にも美しく設置できるように、持ち帰ってから直結でつけてほしいと電気工事士さんにお願いし、カバーもオーダーして用意しました。
40wの電球が付いていましたがすぐに8wのものに交換。点灯するとお月様が浮かんでいるような幻想的な空間になり、とても満足しています。もちろん昼間の白い時も大好きです。
土間の照明
LDKの照明だけでは暗すぎるので、いろんな場所に思い思いの照明を配置しています。薪ストーブのある土間のコーナーにはflameさんの琺瑯のペンダント照明を。
真鍮のハンガーを使用して、ペンダントをブラケット照明として設置しています。そこにBKFチェアを置いて読書や薪ストーブで暖を取ったり、お昼寝したり。
幸せなひと時を過ごせるので家族みんなのお気に入りコーナーです。娘曰く、ここに座った時に見えるLDKの絵面が最高なのだそうです(笑)
ダイニングサイドの照明
ダイニングのサイドにはフロアランプを。元々は足つきのスタンドライトを置いていた場所に、ご縁がありお迎えしたPanasonicさんのMODIFYです。
バランス的に20cmほど高い位置に設置したいので、専用の台を木工作家さんにオーダー予定です。こちらも60wの電球が付いていましたが、10wに交換しています。
写真にはないのですが、LDKの大開口窓の外側に調光のスポットライトを設けているのでその光がウッドデッキに反射して、室内までほんのり明るさが得られるようになっています。
程よい灯りで本当に心地よく、食事タイムもリラックスできます。
キッチンの照明
キッチンは作業スペース上にスポットライトが2灯あり、1灯は天井に向けて間接照明として使用しています。
キッチンの右奥に見えるブラケットは遠藤照明さんのフロストガラス製。
消灯時は壁に馴染んでいて、シンプルでいてさりげない存在感を放ってくれ、点灯すると空間に奥行きが出る大切な役割をしてくれるブラケット照明です。
キッチン背面のカップボードのサイドにはコンパクトなスポットライトを設置し、こちらもやはり上部に向けて間接照明として使っています
洗面台の照明
Instagramでもよく問い合せいただくことが多いのが洗面化粧台の照明。こちらは大光電機さんの瀬戸焼のペンダント照明です。
素地は真っ白ですが灯かりをつけると繊細な和柄が透けてとても可愛いのです。この照明をいかすために洗面もできるだけ色を使わず、優しい色合いのカウンター色、タイルを選んでいます。
設計段階で一番最初に選んだというくらい、お気に入りの照明です。
玄関、居室、浴室の照明
玄関は三つ葉屋家具店さんのメープルのブラケット照明。猫の脱走防止ドアからちらりと見える、このフォルムがたまらなく好きです。家の周りで採れる蔓植物やリースを飾って、お客様をお迎えします。
2つの居室も多灯分散照明にしています。暗いのでは?と思われるかもしれませんが、充分なのです。
居室の照明については以前のコラムで詳しく書いていますのでご覧ください。(娘の部屋のコラム、寝室のコラム)
浴室も調光照明と外部のスポットライトを設置しているので、本当にリラックスして入浴できます。
まだまだ語りたいところですが、照明の話になると止まらなくなってしまうので、紹介はこの辺で終わりにします。もしご質問などあれば Instagram からどうぞ!(笑)
何を大切にしたいと思っているのか
3年と少しの間、暗闇の中の月明りや薪ストーブ炎の灯り、静寂の中に虫の声や川の流れる音などを感じながら、「居心地のいい灯りと暮らす」生活をしてきました。
“モノを所有すること”ではなく、“暮らしを楽しむこと”を大切にするという価値観がより一層強くなったように思います。
「何を持っている」や、「どんな設備がついている」、「広くて大きい家が良い」など、何もかも揃った家よりも、小さく何もなくても自分たちらしく背伸びせず、家族が仲良く幸せに暮らせたら素敵ですよね。
機能や効率も重要かもしれませんが、暮らしの中でもっとも大切なのは、少々不便であっても暮らしに心地よさや愛情を感じられること。
情報やモノが溢れる時代だからこそ本質的なものの大切さがわかるようになっていくのだと感じています。
灯りによって家の印象って本当に変わりますよね。以前に使われていた照明の写真と比べてみると全く雰囲気が違っています。実際に見たらもっと違うのでしょうね。
照明はインテリアとしてだけではなく暮らしに変化をあたえますね。灯りのお話から暮らし方のお話へと繋がるのがとってもyumiさんらしいなと思いました♩
yumiさん、今回もありがとうございました。
(編集:kaori)
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