【暮らしのインテリア】まるでアート!見せたい部分だけを切り取ったクローズドキッチン〜個性溢れる遊び心のあるおうち(osssaa_12さん)
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閉ざされた空間に少しだけつながりを持たせて
今回はキッチンについてお話ししたいと思います。
saeさんの前回までのコラムはこちら
常に整っているキッチンに見える錯覚にも…
我が家のキッチンは開放的なオープンキッチンではなく、どちらかというと家の隅っこにあるいわゆるクローズドキッチンです。
リビングダイニングとつながり、中心的存在となるアイランドキッチンにも憧れはありましたが、主人が自宅で設計事務所をしていて来客もよくあることから、ごちゃごちゃしがちなキッチンを常にきれいに!という自信もなく、今のクローズドキッチンになりました。
でも完全にクローズにしてしまうと暗く、他の部屋の様子もわからなくなってしまう点や、料理を作る機能だけの場所にするにはもったいない!と思う点から、隣のリビングとの間に開口を設けてつながりを作りました。
この開口もスッキリと見える所だけを切り取って見せるように計画してもらい、その見える範囲にはオシャレなものや好きなものだけを置いて飾る場所にして、冷蔵庫や収納などごちゃごちゃした部分は全てフレーム外の見えない場所に設置しました。
そのおかげで、我が家のコンパクトなリビングも空間の広がりを得られるうえ、キッチンの見た目の良い場所だけが切り取られているので『今日もキッチンが整っている!』といった錯覚も得られます。
結果としてキッチンは隠しつつも、こどもがリビングやダイニングで遊ぶ様子もわかる間取りに。
また、この開口は奥行きが65cmあるのでちょっとした事務作業をしたり、時間がない朝はここでパパッと朝食を済ませられたり、とっても便利です。
家全体の雰囲気に合わせたシンプルでナチュラルなキッチン
キッチンの床はダイニングと同じくモルタルで、キッチン前の壁はシンプルなホワイトのモザイクタイルにしました。キッチン自体も家全体の雰囲気に合わせて白い天板と木目の面材にし、シンプルでナチュラルなイメージになる素材を選びました。
キッチンはPanasonic Lクラス幅270cm。造作キッチンも考えましたが、予算とお手入れのしやすさを考えて既製品に。
設備関係はお手入れ重視で初めからIHと決めていて、その中でもフレキシブルな使い方ができるマルチワイドIHにしたかったのでキッチンはPanasonicに絞っていました。
食洗機は45cm深型です。ミーレも憧れましたが予算的にもこれに…。でも実際使ってみたら、あまり凝った料理をしない我が家には充分なサイズでした。
その他にキッチンでこだわった部分は、壁付タイプは通常は天板の角が丸いタイプが標準なのですが、もっとスッキリさせたかったため特注扱いで天板をアイランド仕様の角が丸くないタイプに。
また、標準仕様の中でイメージがぴったりな取手がなかったため、施主支給品を大工さんに取り付けてもらい、スッキリしたイメージ通りのものになりました。
キッチン収納は使いやすさを重視して
キッチン収納としては、キッチン本体の引き出しとパントリー、あとはカップボードとして無印のユニットシェルフを使って収納しています。
とにかくスムーズに使いやすくするため、よく使うものは表に出して取り出しやすくを意識した収納に。
◯シンク下収納
シンク下の引き出しには、まな板や包丁の他、毎日よく使うキッチンタオルやラップ類、ザル・食洗機用洗剤・ネットなどを入れています。
◯コンロ下収納
コンロ下には主にフライパンや鍋などの調理道具、よく使う調味料や出汁類を。他にもカトラリーやコップなども入れています。
1番下の引き出しには、大きな鍋や焼き物用のフライパン、電気鍋など。
こどもでも取り出しやすい場所の引き出し1つをこども用のプラスチック食器入れにして、使う時は自分で出してもらうようにしています。
こうしておくと、喉が乾いたら自分で勝手に飲み物を飲んでくれますし、こども用の割れない食器だけを入れているので、うっかり割ってしまわないかハラハラする心配もなくこどもに任せられます。
◯無印良品のユニットシェルフ収納
カップボードとしても使っている無印のユニットシェルフには、よく使うものたちを。あまり見えない場所なので、ここは機能重視にしています。
調理家電の変更や追加、ライフスタイルの変化に対応できる点から無印のユニットシェルフを選びました。
毎日使う食器だけをまとめてオープンな場所に収納しているので、さっと取り出せてすぐ片付けられるので便利です。(あまり使わない予備の食器や大皿は、埃がかからないようにキッチンの下段に入れています。)
シェルフの引き出しには、飲み物とパンのストック。
食料品は基本的にパントリーに収納していますが、朝はパン派なので少しでもトースターに近い場所に置いて選んですぐ焼けるようにしている点と、パン類は賞味期限も短めなので他のストックと差別化するためにもこの引き出しに。
1番下には、たまにしか使わないミキサーやフライヤーをホコリ除けのためにも無印のソフトボックスに入れて保存しています。
◯パントリー収納
そして奥にあるパントリー。パントリーは階段下のスペースを利用して作った一畳程の広さで、ここも柔軟性を重視して可動棚にしました。
パンパンになって溢れることがないように、お菓子・レトルト・食品以外といった分け方に。
その時の量に合わせて余裕を持たせた収納を意識しつつ、ざっくりと簡単なカテゴリー分けのみにして保存しています。
他にも幼稚園のお手紙や料理本、記入が必要な書類など、目につく所に置きたいけど見せたくないようなものは大体パントリーに置いて確認しています。
缶や瓶の分別ゴミや段ボールの一時的な置き場所にも役立っていて、狭くてもパントリーは本当にあって良かったと実感しています。
開口で切り取られリビングから覗くキッチンの景色は、まるでフレームの中にある1枚のアートのようにも見えます。
その奥に広がるキッチンは、見せたい部分と隠したい部分、こだわりと妥協点も混ざり合いながら、使いやすさを重視した作りや収納になっていましたね。
最近では、壁を取りはらって開放的なオープンキッチンを取り入れるおうちが多い中、逆にクローズドキッチンがとても新鮮でもありました。
ご主人の設計事務所と住居空間が一緒で、来客も頻繁にあることから選択されたというクローズドキッチンですが、閉ざされた空間に少しだけつながりを持たせる工夫で、デメリットになりがちな面を見事に払拭しているなと思いました。
ここでご飯を食べたり、作業をしたりと、この開口枠だけでも色々な使い方や楽しみ方ができるうえに、見えない部分があるおかげで来客があっても気兼ねなくキッチンを使える点など、メリットもたくさん。
何よりこんな素敵なデザインの空間なら、むしろクローズドキッチンにしたくなってしまいますね。
空間を楽しめながら、使いやすさの工夫やアイデアも詰まっているsaeさんのおうち。アートのような芸術さや遊び心のある設計やデザインに、いつも大きな魅力を感じてしまいます。
saeさん、ありがとうございました♩
(編集:maki)
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