【暮らしのインテリア】希望を取り入れた和室と見つめ直しのきっかけとなったトイレ追加リフォーム~住みながら完成させる未完成の家(sachi.no_suke)
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部分リノベーション後に追加リフォームをして感じたこと
前回のコラムでは、キッチンの隣にある洗面スペースについてお話しさせていただきました。今回は、和室とトイレについて振り返っていきたいと思います。
…なのですが、実は昨年末に追加リフォームをしたことで、部分リノベーション工事完了時と現在とでは変更点がいくつかあります。よって、和室とトイレについては、部分リノベーションと追加リフォームの内容をまとめてお話できればと思います。
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和室に作った木のアクセント壁
夫も私も、実家の畳でごろごろ過ごして育ってきたので、和室は必ずほしいという気持ちで一致していました。でも、障子や欄間など和室本来の要素にこだわりはなく、床材が畳であればOKという感じでした。
また、最初はアイアン窓枠(のちに、木製窓枠に変更)の室内窓でリビングとつながっていたことから、内装は洋室との境を曖昧にしたいとも考えていました。
以上の点から、プランナーさんが提案してくださったのが木のアクセント壁です。
初回の打ち合わせ時に伝えていた「家のどこかに木の壁があったらいいな」という私の淡い期待から、「和室に作るのはどうですか?」と言ってくださったのでした。
最初は内装用のウッドパネルを貼る予定だったのですが、仕入れ直前で廃盤になってしまって、本来は床材として使われる、toolboxさんの「継ぎ無垢フローリング」を採用することになりました。ちなみに決め手は、実用派夫による「子どもたちが触っても棘がささったりしないこと」でした。
今は、和室を家族全員の寝室として使っているので、木の壁を“使う”というよりは、手触りの良さや温かみを感じるくらいなのですが、今後和室の用途を変えるという時には、例えば棚板をつけて本棚をつくったり、壁付けの照明を設置したりということもできるかなぁと楽しい想像が膨らんでいます。
思いを募らせた襖
襖は1つ目の「リノベーション後に追加リフォーム」した箇所です。
“せっかくリノベーションをするんだから”という思考の癖から、海外の壁紙ばかり検索していた時期もありました。結局は価格の高さで諦めたのですが、せめて色だけでもと、くすんだブルーの壁紙を貼ってもらうことにしたのです。
しばらくは特に気にせず過ごしていたのですが…。
1年後に室内窓の窓枠がアイアンから木製に変わり、そしてインスタグラムで写真を投稿して客観的に見るようになって、「室内窓と木製壁を引き立たせるような白い襖(壁)にすればよかったなぁ」と思いを募らせるようになりました。
そんな時、リビングドアが壊れて追加リフォームをすることになったので張替も一緒にお願いすることにしたのです。ちなみに、リフォーム時には襖の壁紙と合わせて木枠も白に塗装していただきました。
トイレの壁一面を有孔ボードに
トイレについては、以下のことを考えていたので、有孔ボードを壁一面に使いたいとお願いしました。
・壁にメモやプリントを貼れるようにしたい
・壁にいろんなものを吊りたい
・他の部屋とは少し違う雰囲気にしたい
ただし、フック等をかけるために下地から浮かせて取り付ける通常の施工方法とは違って、画鋲をさしたり釘を打ったりできるようにするため、ベニヤ板に直接取り付けてもらっています。
今はポスターやシェルフを飾ったり、こども用の便座を吊るしたりしているだけですが、もっとおもしろい使い方はないかなぁと考えています。
それから工事費用を抑えるため、トイレ本体とウォシュレットについては「施主支給」を選び、インターネットで購入しました。
トイレの施主支給は、会社によっては受けてくれない場合があります。何らかの故障があった際、トイレ本体に問題があるのか取り付けに問題があるのかが曖昧なため、わが家の場合も工事保証からは外れています。
ただ、その節約効果は絶大だったので、工事費用を抑えたい方はプランナーさんに相談してみてもいいかもしれません。
トイレの床材への後悔と得たもの
トイレの床材は「リノベーション後に追加リフォーム」した2つ目の変更箇所です。
打ち合わせ中はまだ2歳だった長男のトイレトレーニングが控えていたことから、掃除のしやすさを最優先に考えて、初めは汚れに強く耐水性がある「Pタイル」が第一候補でした。カラーバリエーションが豊富で、その中に好みの色があったからというのが大きかったです。
ただ、Pタイルでトイレの床を埋めようとすると何か所か継ぎ目ができてしまい、おしっこで濡れた時のことが心配になりました。
そんな私に、プランナーさんが提案してくださったのが、病院や公共施設でもよく使われている「長尺シート」です。耐久性&耐水性に優れている点、継ぎ目なく施工することができる点が魅力的で、実際に1年間使用しても何も問題はありませんでした。ただ唯一、色を除いては…。
実は「Pタイル」で気に入っていた好みの色がなく、それに近い色を選んでしまったのです。
トイレに入って床を見るたび、そして床を掃除するたびに後悔の念が強くなっていきました。
色も嫌だけど、それを我慢できない自分も嫌で…夫に打ち明けた時は、かなり思いつめていたように思います(笑)。
「トイレの床くらいでそんな…」という夫の言葉で、結局リフォームの際に黄みがかった白色の長尺シートに変えていただきました。でも、職人さんの、「なんで張り替えるの?」という言葉がずっと忘れられません。
そして今の状態で満足している一方で、「もったいないことをしてしまったなぁ」と胸が痛んでいます。
リノベーション、リフォームで学んだこと
壁や床の色を自分で決められることは、リノベーションや家づくりにおいてとても楽しい作業で、私もいろんなサンプルを見比べてはウキウキした気持ちになりました。
でも、今振り返ってみると、足元が地についていないようなふわふわした状態の時があったように思います。
そして、“もともとの自分の考え方や好み”から少しずつ離れていって、「ちょっと冒険してみよう」とか「思い切った色にしてみよう」とか、そんな気持ちで選んでしまったように思います。(海外旅行で、普段なら買わないカラフルな雑貨を買ってしまう感じでしょうか…)
けれどこのことで、「まずは10年先の暮らしを考える」「住みながらつくる」というわが家の方針に、「“色”はファブリックや雑貨で足す」が加わりました。
打ち合わせから工事中までは非日常の日々ですが、作っているものはこれから毎日過ごす場所であり、日常そのものです。簡単に変えられないものを選ぶときは、どうか冷静に落ち着いて…と、自分自身にも強く言い聞かせつつ、今回のコラムを終わりにしたいと思います。
次回は、リノベーションから約2年後に行ったリビングドアの造作を中心とするリフォームについてお話できればと思います。そして、部分リノベーションを振り返りたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
トイレの床材への後悔と、それに対するせめぎ合う気持ち「色も嫌いだけどそれを我慢できない自分も嫌」というこのセリフ、すっごくわかります!念願の追加リフォームができたのに胸が痛む気持ちを読んでこちらも胸が痛くなりました。
ですが、そこで終わらせることなく「我が家の方針」に一つ加わったというのがsachiさんらしく、見習いたい点です。そうやって方針や基準を追加したり上書きしたりすると、より納得感がありブレないお家づくりに繋がっていきますよね。
実用派のご主人、今回も登場されましたね!登場されるかなと毎回気になってしまいます(笑)家族目線、こども目線の提案をされるご主人も、それを受け入れるsachiさんも素敵だなと思いました。
sachiさん、今回もありがとうございました♩
(編集:kaori)
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