【暮らしのインテリア】天然木の良さを引き出し、使い勝手も抜群の造作家具たち〜温かみのある木の家で暮らす(ie___nnさん)
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予算と見た目、どちらも諦めない家づくりをする
執筆者:kana(@ie___nn)さん
前回のコラムでお話したキッチンとの繋がりを意識した間取り。
今回はそんなキッチンも含め我が家が採用した「造作家具」についてお話します。
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憧れの造作家具を採用するために
家を建てる際、施工会社をどうするか悩んだ時に決め手の一つとなったのが、工務店ならではの造作箇所が多く、自由度が高いところでした。
前回のコラムでもお話しましたが、木の自然素材を全体的に使用したかった為、ハウスメーカーではなく天然木の造作を得意とした工務店にお願いすることにしたのです。
この工務店にお願いした理由は、初めて内見会を訪れた時、そのお宅の造作家具がとても素敵だったから。
きっと素敵な造作家具をお願いできるだろうと思い、その場で契約を決めるほど造作家具の雰囲気に一目惚れしてしまいました。
予算と使いやすさ、見た目にもこだわって
我が家の造作箇所は食器棚・ダイニングテーブル・テレビボード・階段・一階の建具3箇所と和室の建具。その他棚や窓枠、巾木なども天然木を採用しました。
造作にはタモ材・パイン集成材・ナラ材を使用し、リビング床の無垢床のオーク材と色味を合わせ、板目や柾目のセレクトもこだわりの一つ。
ベースの木材の色味を合わせることで、ダイニングキッチンのレッドシダーが際立って見えてくれているのではないかと思っています。
全ての造作家具、シンプルなデザインな上、使いやすさ且つ予算に収まるようにオーダーしました。
食器棚は予めゴミ箱のサイズと置き場所を決めておき、そのサイズに合わせてスペースをつくっていただき、背面カウンター上の飾り棚の取り付け位置も、炊飯器を開けた時に干渉しないように高さを調節するなど打ち合わせを重ねながら細かくオーダーしていきました。
我が家にはパントリーもありますが、大容量の造作棚のおかげでキッチンのほとんどのものは食器棚に収納できています。
食器棚にはお皿やコップ・カトラリーの他に、食品ストックやホットプレート、お弁当箱や水筒、離乳食関係のものを。
お酒(ウイスキーや日本酒の瓶)やお菓子、文房具から取扱説明書などの書類まで収納してあり、本当に使い勝手がいいと感じています。
ダイニングテーブルは当初1800(cm)の案もありましたが、限られた間取りの中で家事がしやすい動線を確保できる横幅を検討し、最終的に1600(cm)に。
結果としてリビングに空間の余裕が生まれ、このサイズにして結果大正解でした。
○キッチン造作箇所詳細
・食器棚:ナラ板目/幅3000×高さ850×奥行き600(cm)
・吊り戸棚:ナラ板目/幅3000×高さ500×奥行き500(cm)
・ダイニングテーブル:タモ積層/幅1600× 高さ700×奥行き850(cm)
テレビボードは予算を10万円と決めて予算内に収まる範囲でオーダーしました。
イメージしていたのはできるだけ横に大きめでゲーム機を隠せる棚枠に扉を一枚取り付けたもの。
実際に絵に描いて「こんな風にしたい」と伝えたのでイメージ通りのものが完成してとても満足しています。
テレビボードも大容量の収納ができるのでリビングのものの行き場には困りません。
扉の中にはゲーム機やゲームカセット、オープン収納の中には子どものおもちゃなどを収納しています。
○リビング造作詳細
・テレビボード:ナラ板目・集成材/幅2500×高さ400×奥行き440(cm)
4年目の我が家
11月で暮らし始めて4年目となる我が家。
劣化した場所は無垢床と外壁レッドシダーやウッドデッキくらいで、その他家具などの箇所の劣化は目立ちません。
メンテナンス面で水回りに自然素材の採用を迷う方もいらっしゃると思います。
我が家は食器棚やダイニングテーブルやキッチンの笠木などは水に強いウレタン塗装を施しました。
ズボラな性格の私はよく水滴をこぼし、そして拭きとるのも忘れるのですが次の日水跡が残っていても拭き取れば元通りになります。
用途に合った木材の塗装が施されていれば、自然素材であっても暮らしに沿った仕様になっているので使い心地もよく快適です。
使うものの用途によってサイズを決めてつくっていただいた造作家具たち。その分やはり使い勝手はとても良く、木材も好みのカラーで統一したので、使う時の気分もあがります。
要望に沿ったデザインの造作家具に「好きなものを飾る」ことが今の私の楽しみでもあります。
家づくりの際にどうしても取り入れたかった天然素材の造作家具のある暮らし。おかげで温かみのある落ち着いた空間を演出してくれ、心休まる日々を過ごせています。
たまたま訪れたオープンハウスで出会った素敵な造作家具たち。その場で施工業者を決めるほど引き込まれたというのに驚きつつ、kanaさんのお家の造作家具を見て「確かに」と納得してしまいました。
「素敵だけどメンテナンスが大変でお値段が張る」というイメージが先行しがちな自然素材ですが、木材の選び方、使い方やライフスタイルに合わせてあらかじめ準備しておくことで快適な暮らしが実現し、その満足度の高さも格別なのだと思いました。
kanaさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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