【今までもこれからも。ずっと大切にしたいもの】心地良い暮らしのために。工夫を凝らしものを作る時間(bonsai_mam_interiorさん)
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縁があって受け継いだり自分自身で購入したりした中で、「ずっと大切にしてきて、これからも大切にしたいもの」ってありますか。
「もの」に対して愛情を持っていたいし、そう思えるもの選びができたら嬉しいですよね。このコラムではそんな「大切なもの」についてお届けしていきます!
前回までの「大切なもの」のお話はこちら
今回は@bonsai_mam_interior(以下、ぼん)さんのお話です。
長く使うものだからこそ素材にもこだわって
ぼん
私の趣味はDIYすることです。
DIYをするようになったきっかけは、子どもが生まれて家にいる時間が増えたから。
当時はマンションに住んでいましたが、味気ない間取りや無難なインテリアが退屈に感じるようになり、家の中をもっと心地の良い空間にしたいと強く思うようになりました。
そんなある日、家具の表面に貼られている木目調のシートが角から剥がれてきて。
今まで何となく「本物の木の板」でできた家具だと思っていたものが中身も表面のシートも木ではなかったことに改めて気付き、小さく衝撃を受けました。
機能面やコストパフォーマンスという点で優れた素材なのだと思う一方、私はホームセンターで売っている板で自分で作った「拙い棚の方が好きかもしれない」そう思ったのです。
それからは自然素材に囲まれた生活ができれば快適な暮らしに近づけるかも知れないと考え、身の回りのものを素材にこだわって手作りするようになり、今では簡単な家具や小物、ときには子ども服まで自分で作ることも。
昨年念願だった家を建て、新居でももちろんDIYを楽しんでいます。
最も大きなDIYはカーテンです。
我が家はどの収納も建具ではなくカーテンで仕切るように設計されていて、どうせなら見て触れて心地良い最高の素材のカーテンを使いたいと思い、国産リネンの布を大量に購入しミシンで縫ってDIYしました。
揺らぎを感じるプリーツや光を鈍く反射する様が美しく、手触りもドライなのに滑らかで本当に気持ちの良いカーテンが完成しました。
カーテンは思いのほか肌に触れる機会が多いので、手触りは大事な要素。使い込んでいく中で現れる経年変化も楽しみの一つです。
LDに合わせて杉の足場板を座面に利用して作ったベンチもお気に入り。
シンプルな構造のベ ンチなので座ったりテーブルにしたり、荷物を置いたりいろいろな使い方ができます。
今はダイ ニングテーブルの近くに置いて、子どもがおもちゃで遊んだり、座っておやつを食べたりして利用しています。
座面に利用している足場板はマンションではキッチンの作業台の天板として使っていたもの。
ライフスタイルの変化によって用途を自由に変えられるのもDIYの魅力です。
この他にもシンプルなライトを名作風にリメイクするなど、アイデアと工夫を駆使して心地良い空間の実現に向けて日々奮闘中。
こんな私を見て子どもたちも自然と何かを作って生活空間を彩る工夫をするように。
私にとって大切なものとはこうして家族と一緒にDIYを楽しむ時間。
この時間もまた心地良い暮らしの一部なのかもしれません。
ぼんさんのものづくりは、暮らしを少しでも快適に心地良く過ごすための手段の一つ。
既製品の便利さよりも「好き」と感じることを優先し、素材からこだわることで形を変えながらずっと使っていけるところがやはりDIYの魅力ですね。
お子さんと一緒に考え、手を動かして作るということを楽しむ時間はとても贅沢でかけがえのないものなのだなと思いました。
編集:megu
specialthanks
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