【暮らしのインテリア】変化していくことを楽しめるもの選びと家づくりの工夫〜家と庭が繋がる高台の平屋(tttm_homeさん)
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注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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「ずっとキレイに使っていけるか」を選ぶ基準に
執筆者:tttm_home(@tttm_home)さん
前回のコラムでは理想の家を建てるために欠かせなかった工務店選びの経緯と葛藤についてお話しました。とても苦労した分、決まった時の感動はひとしお。
今回は家づくりを進める中で工夫したこと・こだわったことについてお話します。
tttm_homeさんの前回までのコラムはこちら
インテリアを楽しむモルタル土間
こちらは我が家の玄関。モルタル仕上げで広さは約6帖あります。
我が家に来た人はまずここで「おー!」と驚いてくださいます(笑)
リビングとの間に壁も扉もなくダイレクトに繋がっているので、玄関からリビング全体と庭まで視線が抜けるのでかなり開放感があります。
「こんなに広い玄関で何するの?」と聞かれることもありますが、基本的にはインテリアを楽しむスペースとして使っています。
普段は季節感のある小物や花を置くようにしていて、昨年の冬にはクリスマスツリーを飾りました。
最近は姿見を置いて、お出かけ前の身だしなみチェックをする妻のランウェイにもなっています(笑)
土間の奥には、庭の樹木が見えるピクチャーウインドウを目線の高さにつけ、季節の移ろいを家の中からも眺められるように。
元々は、玄関とリビングの間に壁がある一般的な間取りで計画していましたが、プランナーさんのご自宅が広い土間のある間取りで衝撃を受け「この間取りにしたいです!」と、ほぼ丸々真似させていただきました。
この間取りのお陰で、リビングから土間までがひと繋がりの空間に見えるので、LDK全体がかなり広く感じます。
もしもこれが壁のある間取りだったら、リビングも玄関もどっちも狭く感じていのだろうなと思います。
住み始めてから気づいたことですが、仕事から帰ってきて玄関を入るとすぐにソファーにいる妻の顔が見えて「ただいま」が言えるのは、個人的にかなり幸福度が高いということでした。
広くとった玄関のメリットとデメリット
実際の使い勝手についてもメリットがいくつかあります。
玄関框の幅が広いので、来客があったとしても靴の脱ぎ履きの際に渋滞しません。
試したことは無いですが、6人くらいなら一斉に脱ぎ履きできると思います(笑)
よくインスタグラムで「汚れやすくないですか?」「ヒビ入ったりしますか?」とご質問をいただくのですが、1年半住んでみた実感としては意外と汚れにくいと感じています。
リビングと繋がっているので髪の毛やほこりは結構溜まりますが、凹凸がほぼ無いので掃除もしやすいというメリットも。
住み始めた頃はホウキで掃き掃除していましたが、最近は掃除機をガシガシとかけています。
ところどころクラック(ヒビ)が入ったりもしていますが「これも味だな」と受け止め、経年変化を楽しむことに。
今のところデメリットは特に感じていませんが、油染みができると取れにくいらしいので、そこだけは気を付けています。
ミニマルなお風呂
シンプルすぎるのであまりインスタグラムでは画像を載せていないのですが、実はお風呂もお気に入りの場所の一つ。
私も妻もお風呂には全くこだわりが無く「お湯が出れば何でも良い」と言っていたくらい。
インスタで「鏡や棚をつけないほうが掃除しやすい」というのを見て、外せるオプションは全て外したので予算も削減できました。
なので我が家のお風呂には鏡も棚もタオル掛けもお風呂のフタもありません。洗濯乾燥機があるので浴室乾燥機能もつけませんでした。
シャンプーやボディーソープはマグネットでつけるタイプのカゴを使っているので、オプションをつけていなくても不便さは感じることなく快適に使えています。
一つだけこだわったのは、扉をガラスドアにしたこと。
実はこれも工務店のプランナーさんのご自宅を真似させてもらったところで、ホテルライクな雰囲気がお気に入りです。
透明のガラスドアは長く使っていると水垢で白くくすんでくるかな?と少し不安に思っていましたが、お風呂から出るときに水切りワイパーでサッと水を切れば全く汚れは気になりません。
私も妻もなかなかズボラな性格ではありますが、ずっときれいに使いたいからこそこまめに掃除する習慣がついたなど、その点も含めてガラスドアにして良かったなと思います。
憧れの建具を採用して
マイホーム計画の初期から「空間をスッキリ広く見せたい」との思いがあったので、建具は天井までの高さがあるハイドアを採用すると決めていました。
メーカーは特に決めてはいませんでしたが、打合せの中で神谷コーポレーションの「フルハイトドア」と出会い、一目惚れで採用を決めました。
フルハイトドアはドア枠が見えない「ステルス枠」という構造になっており、まるで壁の一部に見えるほどスッキリした見た目。開き戸なら床にも天井にも見切材が入らず、空間が途切れることなく続きます。
家の建具は全てフルハイトドアで統一し、土間の収納の扉にも採用しました。
普通の建具よりも金額はアップしましたが「後悔しない選択をしよう!」と思い切って採用した結果、とても満足しています。
これは裏話なのですが、実はフルハイトドアにかかった金額をカバーするため、寝室のウォークインクローゼットの扉を無くしてロールカーテンに変更したんです。
寝室なら来客には見せないところだしフルハイトドアのためなら仕方ないか…と妥協した気持ちだったのですが、住みはじめてみるとクローゼットは毎日出入りして頻繁に使う場所なので、むしろ扉は無くて正解だったなと感じています。
家を建てるということは、その土地と家に長く住まうということです。
自分たちは毎年ひとつずつ歳をとって生活スタイルや趣味も変わってゆくだろうし、インテリアや間取りの流行も変化してゆくと思います。
家を建てた時のまま変化しないものは何一つありません。
そんな中で選択を迷った時にはできるだけ長くキレイに使えるもの、自分たちが大切に使っていけるものを選ぶようにし、家づくりを進めていきました。
6畳もある土間は見た目のインパクトも絶大。ただ「玄関」として括ってしまうのではなく、インテリアを楽しんだり景色を楽しんだりする場として空間にメリハリをつける役割も果たしているところなど、tttm_homeさんの家づくりへのこだわりを感じますね。
「家を建てた時のまま変化しないものは何一つない」その言葉にとても共感しましたし、だからこそ家をずっと好きでいられるような妥協はしないけれど作り込みすぎい、そんな家づくりが理想的だなと思いました。
tttm_homeさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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