【暮らしのインテリア】夫婦でSOHOとしてつかう家。29坪に二人分のワークスペースを〜枠に囚われない自由な暮らし方(norisuke_mobさん)
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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点もたくさんあると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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柔軟に対応できる伸び代のある家づくり
前回のコラムでは、生活動線をよく考えた上で採用したアイアン階段についてお話しました。
今回は在宅で仕事をする私たち夫婦のワークスペースについてお話します。
のりすけさんの前回までのコラムはこちら
https://mukuri.themedia.jp/posts/categories/5177063
想定外に必要になった妻のワークスペース
家の間取りを決める際、あらかじめ私の仕事部屋はつくっていたのですが、 妻のワークスペースは当初の計画にはありませんでした。
新居に引っ越してから半年ほどが経った頃、趣味ではじめた妻のビーズ刺繍が想定外にドンドン本格的になり、作業がしやすく必要なものが置けるようなワークスペースが欲しいとなったのが始まり。
私の仕事部屋で机を並べるのはどうかと検討しましたが、 普段の生活が一階中心の妻には二階の仕事部屋に拠点を置くのは利便性が悪そうだということで断念。
そして色々と考えた結果、子どもたちがあまり使わなかったリビングのスタディスペースを妻のワークスペースに変更することにしました。
スタディスペースには収納がなく、制作に必要な道具が多いので頭を悩ませましたが、DIYで棚をつけたり追加工事でアイアンのパーテーションをつけたりして使いやすいように改造しました。
アイアンパーテーションは既製品で中々良いものが見つからず、店舗の什器等をつくられている鉄工所の方にお願いしてつくっていただいたもの。
写真だと少し伝わりにくいかもしれませんが、 鉄の塗装のムラやガラスの押さえ、鉄の厚さまで細かく打ち合わして決めました。
仕切りという機能面はもちろん、アトリエのような雰囲気を持たせるのにも一役買ってくれ、裏には無印良品のスタッキングシェルフを置いて収納スペースを。
看板も設置して完成した妻の占有スペースは、ものを置くスペースが増えたことで作業効率が良くなり、制作に対してのモチベーションがアップしました。
ゆるく区切ったおかげで完全な個室ではなく、玄関を開けてすぐにお母さんの姿が見える場所でもあり、リビングにあっても圧迫感のない感じがとても気に入っています。
収納を工夫した仕事部屋
仕事部屋といっても、私の趣味のものや服、追いやられたインテリアや子どものおもちゃなどが置いてある「まぜこぜ部屋」。
部屋の広さは4.5畳で、その中にある0.5畳の収納スペースは子どものおもちゃでいっぱい。
自分の衣類や仕事の書類・備品に加え、PCスペースと趣味の漫画を置く場所が必要なので、正直余裕はありませんでしたが、収納に囲まれるようにものを配置し、使いやすいように工夫しました。
PC回りや書類はごちゃついて見えるのですが、 手の届く位置に全部おいておきたい派なのでこの配置がやっぱり便利。
収納はものがいっぱいで使えないので、DIYで無印良品のパイン材ユニットシェルフとワードローブの背面に有孔ボードを張り付けて壁のようにし、仕切り+収納として使えるように設置しています。
このままだと衣類の端が通路にはみ出してしまい邪魔なので、 ホームセンターで買ったアイアンバーを付けて正面向きに衣類が収まるように調整しました。そして衣類はストックしないよう定期的に入れ替えるようにしています。
有孔ボードは実用性もありつつ、インテリアを飾る場所としても活用できますし、棚は廊下からの目隠しにもなるのでドアも真夏以外は開けっ放しにしてこちらも半個室のように使っています。
この仕事部屋は一階から「ごはん~」と呼ばれるのも聞こえやすくて気に入っていますし、たまに猫が遊びに来てくれるので癒されます。
フレキシブルに対応できる間取り
我が家は造作の棚やニッチなどもない「プレーンな家」でしたので、 部屋の使い方の変更やパーテーションの付け足しなどが容易に行えました。
必要なものが建築当初から全て決まっていれば、やはり造作してもらった方が完成度が高いとは思うのですが、ライフスタイルは変化していくこともあると思います。
だからこそ、その変化の中で柔軟に対応できる「空白の部分」がある家づくりができてよかったなと思っています。
家づくりをするときはついついあれもこれも付け足したくなるものだと思います。
実は我が家も家を建ててから5年の間に何箇所か追加工事をした部分があります。実際してみて思うのは、後から付け足すのは容易なのに、在るものを取り除いて新しくするのは思った以上に手間や時間がかかるということ!
だからこそ、その場で決めすぎずに柔軟に対応できると家づくりをすることが大事なのだと実感しました。
のりすけさんのようにまずは「プレーンで空白のあるおうち」を建てることで、生活してみてから本当に要る・要らないものが見えてくるのかもしれません。
ご自身の仕事部屋は手の届く範囲にものを配置することでより使い勝手の良い場所になり、奥さんのスペースは実用性はもちろん、作業が楽しくなるような工夫や仕組みが考えられていて、とても居心地が良さそうです。
タイトルにもあるSOHO(ソーホー)。自宅で時間や場所に囚われない新しいワークスタイルとして今とても注目されていますし、やはり自宅にそれぞれ集中できる自分だけの場所があるというのは羨ましいですね〜。
お気に入りの場所で気持ちよく効率よく働くことができるワークスペースのつくり方、とても参考になりました♪
のりすけさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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