【暮らしのインテリア】「理想と現実」コスト削減をクリアした3つの視点〜地場の工務店で建てたこだわりのおうち(jun5___さん)
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施主支給で理想とコストの条件をクリア
執筆者:jun5(@jun5___)さん
家づくりの連載4回目の今回は「コスト」についてお話したいと思います。
予算が青天井でない限りは必ずぶつかるコスト(予算)の問題。理想を追求したいけれど、予算上諦めたり、仕様を削ったりするケースは本当に多いです。
我が家もご多聞に漏れず同様の経験をしましたが、その際に理想に近づけるためにした工夫を「施主支給」「造作」「既製品」の3つの視点からご紹介したいと思います。
jun5さんの前回までのコラムはこちら
好きなモノは思い切って取り寄せてみる
私たちがお願いした工務店さんは協力的な方々で、コストをかけるところはかけて、かけられない場所はお互いに納得していいものを作り上げていきましょうといったスタンスでした。
ここは大切で、工務店さんやハウスメーカーさんによっては施主支給をNGにされるケースもあると聞いています。理由は様々かと思いますが、やはり使えるかどうかわからないモノ、保証もなかったりするケースもあるので、施主支給したい意志があれば事前に確認、相談されたほうがいいかなと思います。
我が家の場合、とても前向きな対応でしたので間接照明以外の照明は全て個人輸入することに。とくにトムディクソンのビートランプは設計当初から希望し、この照明に色合わせをしたと言っても過言ではないほど。
その他にもご紹介したいアイテムは沢山ありますが(笑)私が参照したショップは以下の二店舗が中心です。ご興味ある方はぜひ覗いてみてください。素敵な雑貨、家具と出会えるかもです♪
・https://www.nest.co.uk/(イギリス/ポンド)
・https://www.finnishdesignshop.com/(フィンランド/ユーロ)
ここで施主支給で気をつけた点をいくつか整理してみたいと思います。
◯納期の問題
国内のブランドにも言えますが、人気の照明は納期が4〜5ヶ月、それ以上かかるのはザラです。とはいえ、早く購入しすぎても場所を取ります。なるべく工期と照らし合わせ工務店さんと相談しつつ余裕を持ったスケジューリングが必要です。
◯レートやセールをチェック
海外の通貨ですので、レートは毎日気にした方がいいです。もちろん、中期的にみれば上下はありますが。加えて、セールも海外ショップでもありますので、そういった情報の詮索も必須かと思います。
面倒な感じはしますが普段の買い物と一緒で、お目当ての商品を見つけたら信頼できそうなサイトでチェックを続ける流れ。当然リスクはつきものですが、照明だけでも80万円ほどのコストカットができましたので、個人的にはオススメです。
◯重量やサイズをチェック
冷静に考えれば当たり前かもしれませんが、購入するサイズ、重量は確認しましょう。
例えば我が家のインテリアの1つとなっているGUBIのアドネミラー。もともと気になっていた鏡で、照明と一緒に購入したものの、どこに設置するかとても悩みました。
鏡は飾る位置で奥行きがでたり、写したくないものを写してしまったりと、センスのいるモノ。加えて重量もあり飾るには下地も必要だったため、細かいですが購入したいアイテムはあらかじめサイズ感・重量を設計士さんにお伝えするのをオススメします。
◯海外で購入するメリット
・費用を抑えられる
・日本未入荷のものが購入できる
◯デメリット
・関税、送料がかかる
・間違った品物が届くかもしれない
・破損の恐れがあったり使えないことがあるかもしれない
・返品の際の手間
一見デメリットのほうが大きく感じますが、実際に椅子の色が間違って届いた以外は注文したモノはしっかりと届きました。私個人的にはメリットのほうが大きく、決断してよかったと感じています。
造作でコストを抑えた理想のWIC
二つ目の大きなポイントは「造作」でした。大きくコストを抑えた場所はウォークインクローゼット。ここは夫のこだわりで、今までの家ではスーツの着脱に不便を感じていたようで機能的なWICを求めていました。
しかしながら工務店さんにお願いした場合、建具屋さんがつくることになりコストは30万円増に。IKEAのPAXなど既製品も考えましたが意外と高く費用を抑えられる印象がなかったです。その流れからなぜか夫が「では、自分で作ります」と言い出したのがことの始まりでした(笑)
家づくりも後半に差し掛かりWICのサイズがわかってくると夫婦でラフ案を描きました。自分の場所は自分で、大枠目分量で収納容量も考えたのは、今考えると勇気のある行動だなと思います。
ちなみに、上が私で下が夫です。大枠のデザインは私の案を採用し、夫は数字面を正確に測り進めていく。。。夫婦の役割分担としては最適だったかもしれません(笑)
実際には道具や材料はネットで購入し、施工で出た端材もいただきつつ作り上げていきました。
手持ちの茶色の箪笥を白に統一したくて工務店さんへお願いして実際にWICで使われているペンキを分けてもらったり、上手く塗るコツを聞いて教えていただいたりしました。
現場監督のご指導のもと無事完成したWICは、使い勝手はもちろんのこと、自分たちでつくりあげた想いも重なりとても気に入っています。夫も帰宅後にWICに直行し綺麗に収納する癖がつくほど。
四苦八苦しましたが、結果的に20万円ほどの減額と良き思い出、機能的なWICと手に入れたものは想像以上で、諦めずよかったと思っています。
餅は餅屋の場所も!
一方で予算削減ばかりに囚われてしまい失敗するケースもあります。
例えばカーテン。こちらも予算を抑えるために施主支給を検討していましたが設計士さんに強く止められました。日差しの入り方、施工とクロスの関係性、多数のクロスから選ぶ難易度、それぞれ考慮すると本職のカーテン屋さんにお願いしたほうがいいと。
「注意すべきことは、フラットなクロスは薄い物が多く下地を拾いやすいため施行により凸凹する可能性がある」そんは細かい話まで設計士さんにアドバイスいただけたのはラッキーでしたが、コストばかりに目が行くと結果後悔することに。。。なんてケースもあると思いますので、適材適所、判断されるのが良いと思います。
少しのエッセンスでオリジナリティを演出
3つ目は既製品でも少し変化を加えることでオリジナリティが生まれる、といったお話です。
1階以外、2階のドアやクローゼットの扉などはコスト削減のためパナソニックの既製品を採用しました。
すでにここまでご覧いただいた方は感じるかと思いますが、造作のドアは諦めたもののやはりオリジナリティを欲していました。そこで、取っ手だけでも変えればオリジナリティが出るのではと思い、試しにこども部屋のクローゼットの取っ手を「戸戸(こと)」さんのモノへ変えてみました。
工務店さん経由で手配したところ、通常タモ材をオイル塗装した状態で発売されていますが、設計士さんが我が家の雰囲気に合わせて無塗装にしていただいたサプライズも。
丁寧に面取りされた木の質感も触り心地もたまらない取っ手はとても気に入っています。
同様に寝室はカワジュンのシンプルな取っ手に。こちらも値段にすると千円ちょっとだったと思いますが建具は取っ手ひとつで大きく印象が変わります。
そしてこども部屋のシーリングカバーは設計士さんのアイディアで大工さんが戸戸さんの取っ手に似せて造作してくださいました!
プラスチック製ではなくこども部屋の雰囲気に合わせたデザインでとても嬉しい出来事でした。
「施主支給」「造作」「既製品」3つの経験からコスト削減についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。設計士さんや工務店さんに恵まれた側面は否めませんが、それでも夫婦揃って理想を追い求めた結果、その想いが伝わったのかなと思ってます。
次回は照明やモールテックス、タイルなど素材の選択についてお話させてください。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
施主支給はハードルが高いと聞きますが、それ以前に与えられた範囲で決めるような雰囲気があるんですよね。この中から選ぶ、みたいな流れがありまして、決めることとスケジュールで頭がいっぱいでそこまで気が回らないのも正直なところ。
納期や施工との兼ね合いはとても勉強になりました。大きな買い物だけに保証もナイーブになりがちで、工務店さんとの連携が必須だなと感じます。
その点、大工さんにご指導いただきながらWICを造作されたjun5さんご夫婦はコミュニケーションには問題がなかったのが想像できますね。次回の素材のお話も楽しみです。
jun5さん、ありがとうございました!
(編集:編集長)
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