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【あの人の暮らしが素敵な理由】デザイナーズ家具に囲まれて。制限がある賃貸でもワンランク上のお部屋に〜狭くても好きな暮らしのこと(_____chika708さん)
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【あの人の暮らしが素敵な理由】 “インスタグラムでつい憧れてしまうあの人”の暮らし方のヒントやモノ選びなど、暮らしにまつわるアレコレをご紹介いただきます。 前回までのコラムはこちら 今回は「狭くても好きな暮らしのこと」をテーマに、@_____chika708(以下、chika)さんのお話をお伺いしていきます! 工夫次第でお気に入りの空間は作れる chika こんにちはchikaです。夫と5歳の息子、0歳の娘の4人で、2LDK賃貸暮らしをしています。 2人目の子どもが産まれるタイミングで、37㎡の住まいが手狭になり、いまのお家に引越しをしました。 考え方を変えたことで狭くても大好きなお家に 以前の1LDK37㎡の前の住まいでは家がごちゃついており、理想の部屋を考えることも諦める日々でした。その頃のわたしは全部「広い家じゃないから」とお部屋のせいにしていました。 ただ自分の人生を立ち止まって考えた時に、逃げるように次のステップへ向かってもいいことはないと気づいたんです。 根本的に自分自身が変わらないと、本当の幸せが手に入ることはないって思えたんです。それはお家も一緒だなって。 なので、このお部屋で今できる何かをクリアしてから次を考えようと思い、1LDKだった部屋の仕切りを外してワンルームにしたり、床にフロアシートを敷いてみたり、収納を工夫してみたり、デザイナーズ家具を取り入れてみたりしました。 そうしたら雰囲気が変わって、狭いけど大好きなお家になったのです。 こだわりの家具で収納も兼ねる 狭くても好きな暮らしで一番力を発揮してくれているのは、デザイナーズ家具の存在だと感じています。 こだわりの家具がお家にあることで、一段とおしゃれなお家ができ上がっていると思っていますし、見る度に幸せな気持ちに。その家具たちが魅力を最大に発揮できるような配置を工夫しています。 また、家族が増えると必要なものも多くなり、生活感が出てしまいます。賃貸は収納スペースが限られているのがデメリット。 そこで、好きな収納家具やアイテムで収納を増やしつつ、お部屋も好みの空間に整えられるようにしています。他には、ものを増やさないようにすることも心がけています。 家にものがあふれることがストレスに感じるので、本当にほしいものかどうか、家にあっても見た目が悪くないかどうか、何かを買う際はよく悩んで買います。 そういった意味で、無駄な買い物がなくなりました。 手軽に試してみることができる賃貸住まいのメリット 賃貸はハード面が変えられないところや原状回復をしなければならない面でデメリットがありますが、いつでも引っ越せるというところが最大のメリットだと感じています。 一生住むわけではないという軽い気持ちがあるので、インテリアの「やってみたい」を手軽に試してみることができるのがとてもいいですね。 今のお家は、モルタル調のフロアタイルとカーペットタイルと木目調のフロアシートを、部屋ごとに変えて敷いています。 今後、家を立てる際に「こういうのがいいな」というのを、賃貸で体験している感じがとても楽しいです。 余白とバランスを意識して 空間づくりで大事にしているのが余白。決して広いとは言えないおうちでの家具選びでは、大きさをすごく考えます。大きな家具とコンパクトな家具を取り入れながら、バランスを意識して。 本当は大きなダイニングテーブルに6脚くらい椅子を並べたい気持ちですが、それをしたら頭でっかちなリビング・ダイニングになってしまうので、コンパクトなラウンドテーブルに個性あふれる椅子を並べています。 その代わり、照明はシンボルになるようなバブルランプをどーんと吊る下げています。 お気に入りのデザイナーズ家具たち お気に入りの家具はいくつかあります。というより、我が家にあるデザイナーズ家具は、全部お気に入り。デザイナーさんってすごいなって思わせてくれる家具たちです。 なぜなら見ているだけで、お家にあるだけで幸せな気持ちになるからです。 その中でもいくつかピックアップすると、1つ目は見た目も収納力もお気に入りのUSMハラー。寝室においていてオムツや本を収納しています。 USMハラーの上に小物をおくと2倍増でおしゃれに飾れるのも大好きなポイントの1つです。定期的にディスプレイを変えては楽しんでいます。 2つ目はチェスカチェア。この椅子は一目惚れでした。すぐには購入できませんでしたが、どうしても諦められずお仕事を頑張ったご褒美に買いました。 3つ目はtogo sofa。決して安い買い物ではないですが、横から見たフォルムが可愛くて。毎日ソファを眺めるたびに幸せな気持ちになれます。 最後に、アアルトによってデザインされた100パーテーションもお気に入りです。なくてもいいものだけど、あるだけでぐっと雰囲気がかわります。 ワンランク上のお部屋になっているのは紛れもない100パーテションのおかげだと思っています。 これからの暮らしとお家のあり方 子どもの成長とともに必要なものも変わっていくと思いますが、そのたびに試行錯誤してシンプルな住みやすいお家を作っていきたいです。 朝起きた瞬間から整っていて、心も体もスッキリスタートできるそんなお家でありたいな。家族が住むお家だからこそ、新しいことにチャレンジできる余白のある状態に整えていきたいです。 chikaさんがインテリアを楽しむことを諦めていた時期もあった賃貸での暮らし。考え方を変えて工夫してみたことで、狭くても大好きなお家に変化していました。 お気に入りのデザイナーズ家具はどれも素敵なものばかりで、お部屋の印象をグッと格上げしてくれますね! chikaさんのように賃貸で素敵な暮らしをされている方はたくさんいて、制限があってもその中でどうインテリアや暮らしを楽しむかが大切なのだと思いました。 (編集:maki) special thanks @_____chika708
【今日の読みもの】空間にも心にも。ゆとりをもたらすシンプルに暮らすためのコツ(103__roomさん)
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今日の読みものは、@103__room(以下、103__room)さんのお話です。 シンプルでミニマムな暮らしが素敵な103__roomさんに、今の生活スタイルに至るまでのきっかけや経緯についてお伺いしました。 自分なりの物を持つ基準や適正量を知ることの大切さ 初めまして、余白を楽しむシンプルな暮らしをInstagramで発信している103__roomと申します。 我が家は4LDKの賃貸に夫婦2人暮らし。 今だからこそ実現した余白のある暮らし かつての私は、物で溢れかえったいわゆる「汚部屋」の住人。 「片付けなきゃ」と思ってはいても何から始めたらよいか分からず、物が散乱した家にいることがストレスとなり、外出ばかりして現実逃避していました。 そんな生活を送っていた私に、2020年5月のある日大きな転機が訪れました。 Instagramにてミニマリストの方の投稿を見て衝撃を受け、ついに断捨離を決意したのです! この時一気にゴミ袋7個分のいらない物を処分しました。 その後も順調に物を減らしていくと、だんだん自分にとって必要な「物の適正量」がわかるようになり、今のシンプルな暮らしを保つことができるようになっていきました。 元・汚部屋出身の私が考える「シンプルに暮らすためのコツ」は大きく分けて3つ。 1.物を増やすときはじっくり吟味して厳選したものを持つ 私は欲しい物がある時、スマホのメモに「買いたいものリスト」を作成し、それがどれくらい欲しいのか、☆をつけて評価しています。 欲しい物に優先順位をつけ、心ときめくものを徹底的に探して吟味してから購入するようにしています。 2.兼用家具を選ぶ 賃貸の限られたスペースでは、家具を購入する時も一つで複数の機能を持つ物を選ぶようにしています。 例えば、ベルメゾンで購入したスツールは椅子としてだけでなく、ディフィーザーや観葉植物を飾るためのディスプレイやサイドテーブルとしても活用できる一つで三役をこなす優れもの。 さまざまなシーンで活用できるような物選びが大切です。 3.視覚的ノイズを減らす 汚部屋を経験して一番実感したのは「視覚的ノイズ」が多いとストレスが溜まるということです。 そこで私が意識しているのは 「インテリアは基本3色で構成する」 「シンプルなデザインのものを選ぶ」 「表に出すもの/しまうものを決める」ということ。 物を減らしたおかげで空間にも自分の心にも余白が生まれ、今では家が一番落ち着く場所になりました。 私の経験と今の暮らしの様子が「物を減らしたくても減らせない」とかつての自分のように悩んでいる方々の後押しになれば嬉しいです。 今のシンプルな暮らしからは想像できないほど数年前までは多くのものに囲まれて暮らしていた103__roomさん。たった4年の間にここまで変化を遂げた行動力が素晴らしいですね! きっかけがいつ訪れるかは人それぞれかもしれませんが、どんな暮らしが自分にとって心地よいかを考えたときに持つべき物の量がわかり、心のゆとりにも繋がっていくのだなと思いました。 (編集:megu) special thanks @103__room
【暮らしのインテリア】1から自分たちでつくる外構計画〜小さな平屋と大きな庭のある暮らし(tsumikiniwaさん)
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いつもムクリをご覧いただきありがとうございます。 「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。 注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。 インテリア中心のコラム・記事は一覧はこちらよりご覧いただけます。 暮らしを豊かにする癒しの空間を 執筆者:hikaru(@tsumikiniwa)さん こんにちは、hikaruです。いつもご覧いただきありがとうございます。 前回のコラムでは、「最小限の洗面脱衣所とお風呂」についてお話しました。 そして迎えた最終回、テーマはやはり我が家のシンボルでもあるお庭について。 引っ越ししてお庭づくりをはじめて2年が経ち、現在は3年目に突入しました。 「1から自分たちで作る新築のお庭・外構計画」について、お庭や外構が与えるイメージが2年間でどのように変化していったのかも踏まえてお話します。 今後、家とセットでお庭を計画される方や予算がまわせなかった方の参考になれば嬉しいです。 hikaruさんの前回までのコラムはこちら 暮らし方から家を考える 私たち夫婦はお互いに植物にまつわる仕事をしていたことから、大きな庭に夢がありました。 だからこそはじめから「家は小さく・庭は広く」という希望でマイホームを計画し、220坪の土地にコンパクトで庭へも行き来しやすい23坪の小さな平屋を建てました。 どうしても後回しにしがちになり、中々予算がまわせないことが多い外構計画。実は我が家もお庭が中心の家計画ではありましたが、引き渡しの際はなにもない「更地の状態」からのスタートでした。 予算の都合や自分たちでつくっていきたいという思いもあり、駐車場とモルタルのアプローチだけプロにお任せしてあとは自分たちですべて行うことに。 家の引き渡し時は家が更地のグランドに建っているというなんとも寂しい状態で、道路に面していることや近隣の家に囲まれていたため外から丸見えの我が家。なかなか窓のロールクリーンを開けることができなかったほどでした。 更地からの外構計画とDIY そこでアプローチ以外なにもないお庭計画が引っ越し後すぐにはじまりました。 大切にしたのは、なにを植えて「どんな場所を作りたいか」よりも、このお庭のある家で「どんな暮らしがしたいか」ということ。 春には桜のようなピンクの花が咲く樹木の中でピクニックを。暖かくなりやる気がどんどん湧いてきて、DIYに取り掛かかる。 夏には友達を呼んで、ピザ釜で自家製トマトとバジルでピザを焼きながらBBQを楽しもう。 子どもたちは芝生で走り回って水遊び。たくさんの落葉樹が心地よい日陰をつくってくれている。 秋になったら紅葉した葉っぱとオーナメントグラスの穂がそよそよと揺らぐ中で、ウッドデッキでお茶をしながら焼き芋を焼こう。 冬は少し寂しい庭だけど、雪が積もったら真っ白な庭で雪遊びをしよう。 たくさん出てしまう野菜のヘタや生ごみは、コンポストで分解して堆肥をつくり、またお庭の栄養となる。 私たちが思い描いたのは、ただただ愛おしい日常を家族と過ごせるようなお庭のある暮らし。 想像していると楽しくてどんどんやる気が湧いてきます。 そうして進めた外構・庭計画手順は以下の5つ。 1.「こんな暮らしがしたい」「庭づくりでここを改善したい」を出し合う2.1からどんなエリアをつくるかを考える3.エリアを敷地図面に落とし込み、書き込む4.エリアごとに使う素材や雰囲気を決めて予算を考える5.優先順位を決めて、1箇所ずつ作業に取り掛かる 考えていく中で我が家の優先順位として高かったのが、家の前のぬかるみ改善とウッドフェンスでした。 お休みの日はほとんどの時間を庭作業やDIYに費やし、2年間で家族(主に夫)で行ったDIYは10箇所以上にもなり、大きな変貌をとげました。 イメージを膨らませて DIYと並行して行ってきたのが植栽計画。 ここでもまず考えたのは「どんな暮らしがしたいか」ということ。 この窓から紅葉が見たい、ここに日陰をつくってその下でお茶がしたい、果実を収穫して食べたいなど具体的にイメージしていきます。 植栽計画の手順と大まかな流れは以下の通り。 1.「こんな景色が見たい」「こんな暮らしがしたい」を出し合う2.1からどんな植栽エリアをつくるかを考える(日当たりや環境土の酸度などを考慮する)3.エリアごとに植える樹木をを考える4.エリアとメインになる樹木を敷地図面に落とし込み、書き込む5.植物を植え込む場所は腐葉土や堆肥を使って土壌改良をする6.中高木から植え込み、その後低木や小さな植物たちを植え込む この6つを基に少しずつ進めていきました。 植物たちがもたらす幸せ 大きくて小さくてもベランダでも、植物のある庭という空間は私たちの暮らしを豊かにするために欠かせない要素の一つ。 家の外観の印象までも大きく変える影響力があると実感しています。 また、必然的に毎日の管理があることで自然とのつながりや季節の移り変わりを感じられ、健気な植物たちの成長に触れて優しい気持ちになれるのです。 庭づくりの醍醐味は、たとえプロにお願いする場合でも時間が経って「ちょっと変えたいな」と思ったときに自分たちで手を加えることができるところ。 そして自分たちの手で育てた植物や景色を眺める喜びにあるのではないでしょうか。 今回ご紹介したのは2022年1月〜2024年3月までのお庭づくりの変化。 私たちのお庭づくりはまだまだ終わりません。今後もいつまでも完成しないからこそ、楽しみながら続けていきたいと思っています。 この私たちの経験が誰かのお役に立てたのなら、とても嬉しいです。 hikaruさんの家づくりのブレない軸としてあったお庭のある暮らし。何もないところから始めたお庭づくりが2年の歳月を経てこんなにも素敵に変化していったのも、愛情と手間を惜しまずかけたからこそ。 「どんな暮らしがしたいか」を常に考え、思い描いた理想の暮らしを少しずつ叶えてくれたお庭にこれからもどんな変化が訪れるのか、楽しみでなりません。 hikaruさん、長い間本当にありがとうございました! (編集:megu) ムクリのコラムはこちらより一覧でご覧いただけます。 hikaruさんのインスタグラムはこちら 愛用品はこちらから
【暮らしのインテリア】家族が心地よく暮らせる収納のあり方とは〜生活感のある整ったお家( kaya___ieさん)
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いつもムクリをご覧いただきありがとうございます。 「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。 注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点もたくさんあると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。 インテリア中心のコラム・記事は一覧はこちらよりご覧いただけます。 わたしの考える大切な収納のポイント2つ 執筆者:@kaya___ie(kaya)さん こんにちは、kayaです。今回のコラムでは我が家の収納についてお話しします。 まず最初にお伝えすると、私は整理収納について何か特別に勉強をしたり、資格を保有していたりするわけではありません。 ですが、一人暮らし時代から現在に至るまで、8つのお家で暮らしてきた経験やSNS等で得た知識をもとに、自分や家族が心地よく暮らせる収納のあり方を探求しながら暮らしています。 今回のコラムでは、具体的なテクニックのお話というよりは、収納に関して大切にしている考え方を2つご紹介させていただきます。少しでもみなさまの暮らしのヒントになれば嬉しいです。 kayaさんの前回のコラムはこちら https://mukuri.jp/article/column/7338618/ 1.必要な場所の近くに必要なものを 収納においては使う場所と収納場所の距離や動線を、最も重要視しています。この考え方は定番だと思いますが、とても大切だと思うのでご紹介させてください。 皆さんも経験があるかもしれませんが、「些細なワンアクションが面倒」であることをきっかけにものが出しっぱなしになったり、行方不明になったり、いつも同じパターンで家が散らかったりしませんか? わたしも何度も何度も経験してきました。 なぜそうなってしまうのか考えると、やっぱり「必要な場所の近くに必要なものがないから」というのが大きな原因の1つだと感じています。 わたしは断捨離も好きなので、常にものを減らせないか見渡してしまうのですが、ハサミやティッシュボックスなど、ふとした瞬間に使用したいものは狭い範囲でも数カ所に置いてあったりします。 例えば我が家の場合は土間玄関とLDKはほぼ同じ空間なのですが、数メートルの距離でもハサミをそれぞれに置いています。 その場で出して、使って、片付ける。この工夫のおかげで日々のプチストレスや出しっぱなし、行方不明、散らかりがかなり減っている気がします。 高額なものはそうもいきませんが、少しの投資で快適が得られるのならば価値はあるかなと思います。 2.こだわりすぎず、家族が自立できる工夫をする 時々使用するものやストック類などの場所は、なかなか家族に覚えてもらえないことも。 「あれどこにある?」と毎度聞かれると、ちょっと疲れますよね。私が目指す形は、「このあたりにあるはず!」と自分で探して見つけてもらうことです。 探しものがどこにあるのか明確にわからないとき、「多分ここだろうな」というところを探せば大体出てくる。そんなイメージです。 そのためにも、基本を「必要な場所の近くに必要なものを置く」とし、可能な範囲でラベリングをしたり、あえてのざっくり収納にしたりしています。 収納を会社の共有データフォルダに例えるならば、階層が深すぎると必要なファイルを見つけにくかったりしますよね。 また、関わる人が多いと気がついた時にはルールが崩壊してしまったり、ルールを守っている人がイライラしちゃう、なんてことも。 それと同じ要領で、我が家もものの細かすぎる住所はあまり決めないようにしています。 過去に、引き出しの中のものにも丁寧に住所を定めしたこともあったのですが、わたしも家族も次第になあなあになってしまった経験があります。 「この引き出しの中にあって、またこの中に戻せばOK」くらいの緩さが我が家には合っていると感じ、 こだわりすぎない収納を心がけるようになってからはストレスも軽減されました。 なお、子ども関係のものについては、「わかりやすさ」、「手の届きやすさ」、「ざっくり」を心がけています。 長男が小学生になった頃から、「自分でやる」「自分でできる」という習慣付けが大切だと感じる機会が増えてきました。 長男の学校関係のものはもちろん、おもちゃ関係もざっくり片付ければ良いようにして、なるべく自分で片付けられるようにしています。 大人が手を出したくなることも本当に多いのですが、余裕がある時はグッと堪えて、お片付けや身支度を通して自分でできた!という経験を積み重ねてあげたいです。 今回は我が家の収納についてお話しさせていただきました。 冒頭でもお話しした通り、具体的なテクニックというよりも考え方のような内容となってしまいましたが、少しでも参考になる点があれば嬉しいです。 収納のあり方は、住むお家の間取りや収納スペース、家族構成によってかなり異なってくるかと思います。 住む前に完璧な収納計画が立てられたら理想的ですが、暮らしていると「なんだかいつもここが散らかってしまう!」などの悩みが、どうしても出てきてしまいますよね。 我が家もまだまだ改善の余地ありだと日々感じています。 なぜそうなってしまうのか、根本的な原因を探り、トライ&エラーも楽しみながらこれからも心地よく暮らせるよう試行錯誤したいと思います。 kayaさんが収納面で大切にしている2つ。必要な場所の近くに必要なものを置くことで、出し入れや片付けの手間も省けますし、できるだけその場で完結できるという動線がひとつの重要なポイントですね。 また、細かくギチギチに決めてしまうと、そのルールに疲れてしまって続かない…なんてことも。あえてざっくり収納にしてハードルを下げ、負担を少なくすることが散らからない状態を維持できるコツなのかもしれません。 自分だけではなく家族みんなが快適に使えるシステム作りが、ストレスのない暮らしに。kayaさんが8つのお家で暮らしてきた経験と、幾度となく失敗してきたからこそたどり着いた収納のあり方に説得力がありました。 kayaさん、ありがとうございました! (編集:maki) 関連するコラム 子育て中の負担を楽にする。家づくりに取り入れて良かった3つのこと〜生活感のある整ったお家( kaya___ieさん) 間取りに重視した動線が快適さを生むキッチン・ダイニングと書斎〜生活感のある整ったお家( kaya___ieさん) ムクリのコラムはこちらより一覧でご覧いただけます。 kayaさんのインスタグラムはこちら kayaさんの愛用品はこちらから
【今までもこれからも。ずっと大切にしたいもの】憧れだった北欧家具のある暮らしの風景(m._.k_homeさん)
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縁があって受け継いだり自分自身で購入したりした中で、「ずっと大切にしてきて、これからも大切にしたいもの」ってありますか。 「もの」に対して愛情を持っていたいし、そう思えるもの選びができたら嬉しいですよね。このコラムではそんな「大切なもの」についてお届けしていきます! 前回までの「大切なもの」のお話はこちら 今回は@m._.k_home(以下、MAKI)さんのお話です。 お気に入りに囲まれて幸せな毎日を このマンションでの生活がスタートしたのは4年前のこと。 当時北欧家具に興味を持ち始め、自分の家を持ったら「Yチェアとルイスポールセンph5をインテリアに取り入れたい」。そう漠然と考えていました。 マンションが完成し、いざ入居となった時はちょうどコロナ禍に突入…。 田舎住まいなので中々遠方へは家具を買いに行けないとなった時、インターネットで私たちが暮らす県内にも目当ての北欧家具たちの取り扱いがあることを知り、そちらの店舗へ足を運ぶことに。 インテリアは落ち着いた感じを目指してホワイト×グレー×オークを基調にしたので、Yチェアもそれに合わせてマットなグレーとオークをセレクトしました。 納品までは1ヶ月程待ちましたが、待った甲斐があるとはこのこと。 座り心地がもう本当に最高の一言で、ずっと座っていられる椅子に出会えました。 そしてダイニングテーブルもYチェアに合わせて同じく北欧家具として有名なカールハンセンのものを購入し、これからもずっと大切にしていきたいと思える家具たちが見つけられました。 「自分の幸福度」をあげられるのは他ならぬ自分自身。 私にとってやはり好きなものに囲まれて暮らせることが1番の幸せ。それがこの北欧家具たちのある空間なのです。 我が家の19歳になる娘にも母のその思いは伝わった様で「お嫁にいく時にはこの家具もらうね」と言うほど。 長く使っていくことができる家具をこれからも大切にしていきたい。 そして、命のバトンが繋がれていくように、娘やその先の後世まで受け継いでいけたら良いなと思っています。 北欧の方たちが暮らしを豊かにするためにいいものを長く受け継いで使うという家具は、見た目の満足度はもちろんのこと、機能性や使い心地も抜群なところがやはり多くの人の心を掴んで離さない理由。 MAKIさんの大切にしている家具たちもこれからまた使い込むほどに味わいが増し、娘さんのもとへ行く日も楽しみですね。親子でものを大切にできるってとても素敵だなと思いました。 (編集:megu) specialthanks @m._.k_home
【今日の読みもの】美しい佇まいや味わい深さ、唯一無二の空気感に魅了されて。ヴィンテージインテリアを楽しむ暮らし(sn__y.emさん)
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今日の読みものは、ヴィンテージ家具に囲まれた温もりのあるインテリアが素敵な@sn__y.em(以下、koyuki)さんのお話です。 落ち着きのある雰囲気と味わいを感じるヴィンテージインテリア。その魅力についてお伺いしました。 「いいものを、長く使い続けたい」 約3年前に結婚したのをきっかけに、注文住宅でお家を建てることに。 私の理想の住まいって、なんだろう?と考えるなかで、「いいものを、長く使い続けたい」という想いがありました。 古いものに手を加えながら使い続けていく考え方。誰かに愛されて大切に使い込まれてきた歴史が、味わいとして感じられる「ヴィンテージ家具」の魅力に惹かれていくようになりました。 ヴィンテージならではの魅力 製造から何十年経った今でも使い続けられる品質の良さがあり、どんな時代に取り入れてもフィットする美しい佇まいも魅力です。 ヴィンテージなので、色褪せや傷などの経年変化はもちろんありますが、現行品にはない味わい深さや唯一無二の空気感があります。 どんな人が、どんな場所で、どんな暮らしをしていたのだろうと、これまでのストーリーに想いを馳せるのも楽しみのひとつだと思います。 新しいものと古いものを組み合わせて あたたかみのあるインテリアが好きで、ミッドブラウンを中心とした木や自然素材を使った家具やインテリアで揃えています。 そのなかで意識しているのは、現行品のなかの随所にヴィンテージを加え、新しいものと古いものを組み合わせながら「コントラスト」を楽しむことです。 ソファやダイニングテーブルなどのお部屋の主役になる家具は現行品を使いつつ、チェアやスツール、サイドボードなどの脇役でヴィンテージを取り入れて、深みや表情を加えています。 愛らしいリサラーソンの作品 リサラーソンの動物モチーフの作品が好きで、数は多くないですがクマやネコの陶器を飾っています。丸くぽってりとしたフォルムが愛らしくて、素朴な表情や味わいが感じられるところが、お気に入りです。 古き良きものを大切にしながら ヴィンテージに出会ってから「ものを大切に、使い続ける」という考え方に惹かれました。古き良きものを暮らしに取り入れながら、自分らしさが表現できるお部屋をこれからも作っていきたいなと思います。 新しいものと古いものが、バランス良く調和された空間に引き立つヴィンテージ家具。koyukiさんが作り出すインテリアは、あたたかくて柔らかい雰囲気に包まれていました。 古き良きものを長く大切に使っていくという考え方。何十年も前のものが今も受け継がれ、ずっと歴史が続いていく…。使ってきた人も、これから使う人も、皆を幸せにしてくれる素敵な循環ですね。 (編集:maki) special thanks @sn__y.em
【暮らしのインテリア】「自分と暮らす」ための退職と開業、そして日々のこと。おいしいレシピ付き〜家と寄りそう暮らしかた(ruru_houseさん)
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いつもムクリをご覧いただきありがとうございます。 「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。 注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点もたくさんあると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。 インテリア中心のコラム・記事は一覧はこちらよりご覧いただけます。 頑張りすぎずに頑張る毎日 執筆者:ruru(@ruru_house)さん みなさん、こんにちは。このコラムでは、暮らしがちょっと楽しくなるような、工夫やアイデアをお届けしています。 今回はちょっぴり、番外編!「自分と暮らす」がテーマです。妻となり母となった今では、私は自分を大切にするのを忘れがちなのですが、みなさんはどうでしょうか? 家族が笑顔になるには、まず自分が笑顔になるのがいちばん!だと思っています。となると、少しでも自分を大切に暮らしていきたいですよね。 今回は、私が今の仕事を選んだ経験談もふまえて、自分を大切にした暮らし方について考えていきたいと思います。 前回のruruさんのコラムはこちら https://mukuri.jp/article/column/7338876/ 今の仕事に辿り着くまでの道のり 30歳を過ぎ、自分の人生本当にこれでいいのか?家庭と仕事の両立は?もっといい仕事は?と、迷って迷って迷ってきました。 自分探しをするかのように、フラワーアレンジメント教室に通ってみたり、おしゃれなギャラリーやお店に足を運んでみたり。 あれこれ経験してみて、料理やお菓子作りを仕事にしようと決断。正社員(保健師)を辞めて、パートで働きながら開業することにしました。 ここに達するまで、気づけば7年経っていましたが、どれだけ時間がかかっても、何歳になっても、自分のことを考えて行動するのは、必ず身になると思いました。 道を決めてからは、洋菓子店などで働きながら独学で勉強しました。実は現在も、スーパーでお惣菜を作っています。まだまだ勉強、勉強です。 いつか子育てが落ち着いた頃、製菓学校に通いたいな、なんて夢もでてきました。 自分から発するということ 開業を決断するにあたり賛成も反対もされましたが、大切なのは、自分のやりたいことや考えを声に出すことだと実感しました。 なかなか恥ずかしいし難しいのですが、実際に声に出すと色々なアドバイスが聞けました。この部分なら協力できるよ!と具体的に言ってもらえたり、声に出すと必ず叶うよ、と言葉をかけてもらえたりもしました。 今の時代、SNSで自分の好きを発信すると、同じ好きを持った人たちと繋がれます。それってとってもすばらしくて楽しいこと! 私もInstagramをしている中で暮らしや料理を楽しみたい!という方と繋がることができて、とても楽しく交流させていただいています。 SNSに振り回されず、暮らしの中に自分らしく上手に取り入れていけるといいですよね。 忙しい日々の中で 正社員時代も開業してからも、なんだかんだ慌ただしい日々。つい頑張り過ぎてしまうので、意識的に、頑張りすぎないことを頑張る!ようにしています。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA ちょっと息抜きに、窓を眺められるようにカーテンを開けておいたり。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 暮らしの中にぽん、とお花を置いておいたり。お気に入りの器でお茶したり。 特に生理前はイライラしたり気分が落ち込んでしまうので、家事を全部放り投げてぐーたらしています。 そんな時はみなさんの暮らしが眩し過ぎるくらいに見えてしまうので、Instagramも見ません!(笑)落ち着いたらまた、リセットすれば大丈夫。 祖母から、まずは玄関を整えること!と教えてもらってから、気分をリセットしたい時や何か整理したい時は、まずは玄関を掃除するようにしています。 玄関がきれいになると、ここからいい空気が入ってきそうだなと、気分が良くなっておすすめです。 みんな嬉しいお手軽レシピ 最後に、疲れたーって日でも簡単に作れて、これ一品で栄養がとれる、、、レシピをご紹介します。それはズバリ、お好み焼き! 保健師時代にも、よく健康教室で高齢の方と一緒に作っていました。主食になり野菜が摂れるし、卵でタンパク質、エビやしらすを入れるとカルシウムも摂れます。 わが家でよく作る、定番のお好み焼きレシピをご紹介します。ぜひ、ご家庭の好みの味にアレンジして、作ってみてくださいね! 〜おうちで簡単お好み焼き〜 ◯材料 ・山芋・小麦粉 山芋の半量・卵 1個・水 適量・醤油 小さじ1〜2ほど・砂糖 小さじ1〜2ほど・キャベツ たっぷり・桜海老などの乾燥エビ お好みで ◯作り方 1.大きめのボウルに山芋を擦りおろし、山芋の半量の小麦粉、卵、水少し、醤油、砂糖を入れて、ダマがないようによく混ぜる。 2.1に刻んだキャベツ、桜海老を加えて混ぜる。 3.ちょうどよい固さになるまで水を加えて混ぜる。↓このくらいです。 4.油を熱したフライパンで両面焼いて完成! 今回のコラムは私の個人的な話が多くなりましたが、何歳になっても自分を大切に、人と比べず楽しく!が伝わるといいなと思ってお話しさせていただきました。 私のInstagramやコラムではこれからもポジティブに、るるると暮らす暮らし方を考えていきたいと思っています。ぜひみなさんもご一緒に!るるると暮らしていきましょう♪ 長くコラムを執筆しいている中で、退職や開業時の忙しい時でもコンスタントに書き続けてくださっているruruさん。 一貫してコラムのテーマにもなっている家と寄り添う暮らし方は自分と寄り添う暮らし方でもあります。るるると暮らすって楽しい響きですね♩ ruruさん、今回もありがとうございました! (編集:kaori) 関連するコラム 小さな玄関を整える工夫3つ。暮らしの道具もご紹介〜家と寄りそう暮らしかた(ruru_houseさん) 平日17時半からの3時間。私の帰宅後ルーティン〜家と寄りそう暮らしかた(ruru_houseさん) ムクリのコラムはこちらより一覧でご覧いただけます。 ruruさんのインスタグラムはこちら ruruさんの素敵な日用品・アイテムはこちらからご覧いただけます。
【暮らしの中にある私の「3つ」】安心感や癒しをくれる空間で過ごす(______ara.mさん)
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日々の暮らしに欠かせない「モノ」や「コト」って人それぞれあると思います。それがあるおかげで助かったり、頑張れたり。 そこから見えるそれぞれの背景を交えながら、暮らしの中で自分の支えになっている「3つ」のモノやコトをご紹介します。 前回までの「私の3つ」はこちら 今回は、MARICA(@______ara.m)さんにお話をお伺いしていきます。 1.家の中心にあるペンダントライト 空間にゆったりと大きな孤を描くように垂らされたコードに、人の手で作り出された自然体な丸みと大胆さ。リビングのペンダントライトは我が家をまぁるく照らすお月様のような存在。 キッチンに立つ時、寝転んで見上げた時、夜の窓辺に浮かぶ時。どんな時でも家の中心にいてくれる、そのおおらかな柔らかさに、無意識に安心感を覚えている気がします。 2.小上がりヌック お家の中で家族のコミュニケーションが自然と生まれる小上がりヌック。子どもたちがお気に入りのおもちゃをせっせとヌックに運んでは、飛んだり跳ねたり。 そのステージを夫婦で眺めながら、あるいは一緒になりながら過ごす、ごく普通の毎日がとても幸せで大好きです。 3.くまのnutsくん 私の毎日は、自分が手掛けているnutsくんと常に一緒。 家族も当たり前のようにnutsくんに囲まれていて、キッチン、リビング、洗面台、家のありとあらゆるところに試作品やサンプル品、撮影途中のnutsたちがいます。 ふと目に入ったサンプルで新しいことを思いついたりもするので、あえてそのまま。癒やしをくれる存在でもあり、ブランドとしても大切に育てている、もはや家族のような存在です。 月のようなまあるい灯りと小上がりヌックが安らぎをくれるMARICAさんのお家。そこで過ごすご家族の様子が楽しそうで癒されました。 お家のあちらこちらにいるnutsくんがいいアクセントになっていてとってもかわいいです♩ (編集:kaori) specialthanks @______ara.m
【暮らしのインテリア】居心地のいい灯りと暮らす。我が家の照明をご紹介〜素朴さの中に小さな贅沢を散りばめた21坪の平屋(hy___home21さん)
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いつもムクリをご覧いただきありがとうございます。 「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。 注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。 インテリア中心のコラム・記事は一覧はこちらよりご覧いただけます。 お気に入り照明たちに囲まれて 執筆者:yumi(@hy___home21)さん 暑すぎた今年の夏が終わり、季節はようやく秋へと移り変わってホッとしています。 さて、前回は「灯り」の大切さについてお話いたしましたので、今回はわが家のお気に入り照明たちの紹介と、灯りがもたらしてくれた「暮らしの変化」についてお話させていただきます。 yumiさんの前回のコラムはこちら https://mukuri.jp/article/column/7338706/ 照明を美しく使うために 天井が照明だらけになり美しさが損なわれるのを避けたくて、我が家はダウンライトはほとんど設置していません。 仕事でもそうだったように、コーディネートするときはまずどの照明を使うかを決めて、そこから全体に広げていくことが多いので自邸もほぼそんな感じで決めていきました。 また同じ理由から必要以上のコンセントやスイッチも設けていません。 LDKの照明 LDKのメイン照明は元々は上下配灯できるバータイプのペンダントを設置し、上部配灯のみで天井面を照らし間接照明として使用していました。 ただ、暮らしているうちにもっとすっきりさせたいという思いと、もう少し柔らかい雰囲気にしたいなと感じるようになり、小ぶりのガラス照明を探していました。 昨年秋に京都の古道具屋さんで出会ったのが、昭和中期に作られたフロストガラスの小さな照明です。 金具部は大好きな真鍮製で、何よりガラスが今の時代の大量生産で作られた質感と全然違ったので迷うことなく迎え入れました。 ひっかけシーリングタイプだったので、傾斜天井にも美しく設置できるように、持ち帰ってから直結でつけてほしいと電気工事士さんにお願いし、カバーもオーダーして用意しました。 40wの電球が付いていましたがすぐに8wのものに交換。点灯するとお月様が浮かんでいるような幻想的な空間になり、とても満足しています。もちろん昼間の白い時も大好きです。 土間の照明 LDKの照明だけでは暗すぎるので、いろんな場所に思い思いの照明を配置しています。薪ストーブのある土間のコーナーにはflameさんの琺瑯のペンダント照明を。 真鍮のハンガーを使用して、ペンダントをブラケット照明として設置しています。そこにBKFチェアを置いて読書や薪ストーブで暖を取ったり、お昼寝したり。 幸せなひと時を過ごせるので家族みんなのお気に入りコーナーです。娘曰く、ここに座った時に見えるLDKの絵面が最高なのだそうです(笑) ダイニングサイドの照明 ダイニングのサイドにはフロアランプを。元々は足つきのスタンドライトを置いていた場所に、ご縁がありお迎えしたPanasonicさんのMODIFYです。 バランス的に20cmほど高い位置に設置したいので、専用の台を木工作家さんにオーダー予定です。こちらも60wの電球が付いていましたが、10wに交換しています。 写真にはないのですが、LDKの大開口窓の外側に調光のスポットライトを設けているのでその光がウッドデッキに反射して、室内までほんのり明るさが得られるようになっています。 程よい灯りで本当に心地よく、食事タイムもリラックスできます。 キッチンの照明 キッチンは作業スペース上にスポットライトが2灯あり、1灯は天井に向けて間接照明として使用しています。 キッチンの右奥に見えるブラケットは遠藤照明さんのフロストガラス製。 消灯時は壁に馴染んでいて、シンプルでいてさりげない存在感を放ってくれ、点灯すると空間に奥行きが出る大切な役割をしてくれるブラケット照明です。 キッチン背面のカップボードのサイドにはコンパクトなスポットライトを設置し、こちらもやはり上部に向けて間接照明として使っています 洗面台の照明 Instagramでもよく問い合せいただくことが多いのが洗面化粧台の照明。こちらは大光電機さんの瀬戸焼のペンダント照明です。 素地は真っ白ですが灯かりをつけると繊細な和柄が透けてとても可愛いのです。この照明をいかすために洗面もできるだけ色を使わず、優しい色合いのカウンター色、タイルを選んでいます。 設計段階で一番最初に選んだというくらい、お気に入りの照明です。 玄関、居室、浴室の照明 玄関は三つ葉屋家具店さんのメープルのブラケット照明。猫の脱走防止ドアからちらりと見える、このフォルムがたまらなく好きです。家の周りで採れる蔓植物やリースを飾って、お客様をお迎えします。 2つの居室も多灯分散照明にしています。暗いのでは?と思われるかもしれませんが、充分なのです。 居室の照明については以前のコラムで詳しく書いていますのでご覧ください。(娘の部屋のコラム、寝室のコラム) 浴室も調光照明と外部のスポットライトを設置しているので、本当にリラックスして入浴できます。 まだまだ語りたいところですが、照明の話になると止まらなくなってしまうので、紹介はこの辺で終わりにします。もしご質問などあれば Instagram からどうぞ!(笑) 何を大切にしたいと思っているのか 3年と少しの間、暗闇の中の月明りや薪ストーブ炎の灯り、静寂の中に虫の声や川の流れる音などを感じながら、「居心地のいい灯りと暮らす」生活をしてきました。 “モノを所有すること”ではなく、“暮らしを楽しむこと”を大切にするという価値観がより一層強くなったように思います。 「何を持っている」や、「どんな設備がついている」、「広くて大きい家が良い」など、何もかも揃った家よりも、小さく何もなくても自分たちらしく背伸びせず、家族が仲良く幸せに暮らせたら素敵ですよね。 機能や効率も重要かもしれませんが、暮らしの中でもっとも大切なのは、少々不便であっても暮らしに心地よさや愛情を感じられること。 情報やモノが溢れる時代だからこそ本質的なものの大切さがわかるようになっていくのだと感じています。 灯りによって家の印象って本当に変わりますよね。以前に使われていた照明の写真と比べてみると全く雰囲気が違っています。実際に見たらもっと違うのでしょうね。 照明はインテリアとしてだけではなく暮らしに変化をあたえますね。灯りのお話から暮らし方のお話へと繋がるのがとってもyumiさんらしいなと思いました♩ yumiさん、今回もありがとうございました。 (編集:kaori) 関連するコラム 21坪の「間取り内訳」をご紹介。心地よく暮らすための5つの軸とは〜素朴さの中に小さな贅沢を散りばめた21坪の平屋(hy___home21さん) 家族で手間ひまかけることも楽しみに。薪ストーブのある暮らし〜素朴さの中に小さな贅沢を散りばめた21坪の平屋(hy___home21さん) ムクリのコラムはこちらより一覧でご覧いただけます yumiさんのインスタグラムはこちら
【今までもこれからも。ずっと大切にしたいもの】いつも家族の中心にあるヴィンテージのダイニングテーブル(kana_casaさん)
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縁があって受け継いだり自分自身で購入したりした中で、「ずっと大切にしてきて、これからも大切にしたいもの」ってありますか。家で一番居心地の良い場所 「もの」に対して愛情を持っていたいし、そう思えるもの選びができたら嬉しいですよね。このコラムではそんな「大切なもの」についてお届けしていきます! 前回までの「大切なもの」のお話はこちら 今回は@kana_casa(以下、kana)さんのお話です。 60年以上の時を経て。わが家のインテリアのはじまり kana 白いカーペットに映えるわが家のチーク材の家具たち。その中心にあるのが、ヴィンテージのダイニングテーブルです。 1960年代にイギリスのgplanで作られたこのテーブルは、60年以上の時を経てわが家にやってきました。 もともとインテリアに無頓着だったわたしがインテリアに目覚めたのは、緊急事態宣言がきっかけでした。新社会人になって1年もしないうちに在宅ワークを余儀なくされ、おうち時間が急激に増加しました。 当時賃貸で同棲をはじめたばかりだったわたしたちは、より快適で充実した時間を家の中で過ごせるようにと、インテリアに興味を持ち始めたのです。 なんの知識もない中でまず惹かれたのは、拡張式のラウンドテーブルでした。 これからおうち時間が増えると友達を家に招くことも増えるかもしれない、これから結婚して家族が増えるかもしれない、だから、まずは主役となる拡張式のラウンドテーブルが欲しい。 そんな思いでさまざまなアイテムを調べている中で、大阪の70bさんで出会ったのがgplanのダイニングテーブルだったのです。 ダイニングテーブルがわが家にやってきてからは、このテーブルの色味とデザインにあわせて、ダイニングチェアやチェストなどの家具を揃えていきました。 賃貸で制約がある中で、ちょっとずつ自分好みのこだわりのアイテムが増えていく過程はとてもワクワクして、もっとインテリアを好きになりました。 そういう意味で、このテーブルはわが家のインテリアのはじまりであり、中心であり、欠かすことのできないアイテムなのです。 家族が3人と1匹になり、賃貸から分譲マンションに引っ越した今でもそれは変わりません。食事をしたり、仕事をしたり、友達を招いておもてなしをしたり、いつも家族の中心にあります。 これまで60年間どこかのだれかに大切に使われてきたこのテーブルを、これからはわたしたちが毎日大切に使っていきたいです。 スタイリッシュな空間にヴィンテージの重厚感のあるダイニングテーブルがかけ合わさったインテリアがとても素敵で、kanaさんがインテリアに無頓着だったとはとても思えず驚きました。 60年間どこかのだれかに大切に使われてきたこのテーブルを、また大切に使っていきたいという思い。使い手が変わってもこうして大切に使われていくことで、家具も良い味わいに育っていくのだなと温かい気持ちになりました。 (編集:maki) spacialthanks @kana_casa