【暮らしのインテリア】家と家族の中心にあるキッチン。動線やアクセスの良さにもこだわりを〜2度目の家づくりを経験して(rumyroomさん)
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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア・整理・収納・お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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コラム執筆者のご紹介
今回からコラムがスタートするのは、以前【あの人の暮らしが素敵な理由】のコラムをお願いした@ rumyroom (以下、rumi)さんです。
その際には「2度目のおうちづくり」と「動物たちとの暮らし」について前・後編でお話していただきました。
rumiさんのコラムはこちらから
ぜひもっと家づくりの工夫や動線についても伺いたくなり、今回連載をお願いする運びとなりました。
初回はどんなイメージを持って家づくりをしたか、一番のお気に入りの場所でもあるキッチンについてお話いただいています。 それではrumiさん、よろしくお願いします。
はじめに自己紹介
はじめまして、rumiと申します。
セカンドリビングのある2階建て4LDKのおうちに主人と私、中学生の長女と小学生の長男、トイプードル2匹と猫3匹、インコ2羽と暮らしています。
このコラムでは「2度目の家づくり」ならではの工夫やこだわりについて、少しずつお話していこうと思っています。
これから家を建てる方や建築中の方にとって、我が家の家づくりが少しでも参考になれば嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
そこから見える景色や眺めも大切に
イメージを形に
2度目のマイホーム建築の際、一番最初にイメージしたのはキッチンを中心とした間取りでした。
お家のど真ん中にどーんとキッチンがあって、隣り合うようにダイニングテーブルがあって、季節を感じられる植物を眺められる窓がある。そんなお家を建てたいのですと、設計士さんに伝えたことから我が家の家づくりはスタートしました。
一日のほとんどをキッチンで過ごしている私にとって、どんなメーカーのコンロや設備を取り付けるかよりもキッチンをどこに配置し、どんな景色をそこから眺められるかが最も重要でした。
設計士さんと一緒に何十回もあーでもない、こーでもないとプランを練り直し、家づくりとは言ってもほとんどキッチン周りのことしか考えていなかったかもしれないと思うほど、私にとってキッチンは大切な場所でした。
どんな場所であるべきかを考える
私にとって大切な場所であるのは言うまでもありませんが、果たして家族にとってキッチンとはどういう場所なのか。
「ご飯をつくって食べる場所」というイメージが先行しがちですが、昔読んだフランス人の文化について書かれた本によると“フランス人にとってダイニングキッチンとはみんなが集まる憩いの場であり、 リビングよりもっと気楽にくつろいでお喋りできる場所”なのだそう。
その言葉にとても共感し、まさに我が家もそういった場所にしたいという思いがあり、どこからでもアクセスしやすいお家の中心にキッチンを配置し、座った時に目に入る景色にもこだわって間取りを考えていきました。
動線も意識する
図面上でもほぼ中心に位置する我が家のキッチン。玄関からも割と近く、洗面所やランドリールームなどの水回りはちょうどキッチンの裏側に位置しています。
家事動線もとてもよく、キッチンにいても洗濯が終わったピーという音がばっちり聞こえるのも嬉しいポイントです。
二階へのアクセスも、ダイニングテーブル横に階段を設置したことでとてもスムーズ。二階に行くのも億劫にならず、吹き抜けにしたことで居室で過ごす家族への声かけもしやすいです。
階段下には「動物コーナー」をつくっているので、トイレのお世話などもすぐにできるのもメリットの一つ。 食事場所に近い分、臭い対策などはしっかりしています。
階段の横にはファミリークローゼットもあり、子どもたちの学校のものもそこにスタンバイしています。
つながりを大切に
キッチンからのつながりを一番意識し、大切にしたのが「お庭」でした。
もともとガーデニングが大好きで、暇さえあれば土いじりをしていたいほど。育てたハーブを取ってきてお料理やお茶に入れたいので、お料理中でもさっとお庭に出られることがとても嬉しいです。
うちには犬が二匹いて、とにかく外で走ったり道を行く人を眺めたりするのが大好き。すぐ外に出してくれと催促してきます。
旧宅でもウッドデッキがあったのですが、キッチンではなくリビングからしか出られない造りだったため、お料理中や洗い物中に催促されると面倒に感じることがありましたし、子どもが幼かった時には目が届き辛く不便でした。
今はキッチンからも、リビングからも、ランドリールームからも庭へ出られることがとっても便利だなと感じています。
子育て世代のお母さんはリビングのソファでのんびり座る時間は限られていると思うので、キッチンから全方位につながる間取りは本当に動きやすく、これから家づくりされる方にはとてもおすすめです。
どんなキッチンを目指したか
図面が決まり、家のど真ん中にキッチンを配置するとなるとやはり見た目も気になります。インテリアの主役にもなるようにデザインもそれなりにこだわりたいと思い始めました。
工務店さんで主に扱うのはパナソニックやリクシルなどの大手メーカーの既製品か、大工さんにオーダーする造作キッチン。
色々と間取りを調整していく中でシンクとコンロが横並びではなく、通路を挟んで前後に並んだスタイルのⅡ型キッチンであれば、動線や収納などもサイズ的にしっくり収まりそうだとわかりました。
しかしⅡ型キッチンとなるとなかなかしっくりくるデザインが無く、また悩む日々…。
そんな時に見つけたのがキッチンハウスのオーダーキッチンでした。一見キッチンには見えないような素敵なデザインのものもあり、一気に魅了されてショールームへ足を運ぶことにしました。
当初は「明るくて白いキッチンなんていいな」と思っていたのに、ショールームで見たコンクリートのようなベトングレーのキッチンにに思わず一目惚れ。
家づくりに関してほとんどこだわりのない夫も珍しく「このキッチンはかっこいいな」とかなり気に入った様子だったので即決しました。
傷つきにくいメラミン素材でできているキッチンは、カラーも豊富。カップボード側はナチュラルな雰囲気にしたくて、別の木目調のデザインを選び組み合わせました。
凹凸のないすっきりとしたデザインはまるで家具のようで、テーブルのように使ったり大好きなお花を活けて飾ったり。シンプル故に置いたものがとても馴染んで映える上、お手入れは楽々でズボラな私にはピッタリでした。
Ⅱ型キッチンのメリットは
・作業スペースが広く取れる
・慣れるととても使い勝手が良い
・両サイドにドアを設けることでコンパクトにまとまる
横幅が大きいキッチンを置くと動線が悪くなってしまう我が家のような間取りには、このⅡ型キッチンがとてもよく合っていると思います。
暮らしの風景も楽しんで
どんなに素敵なキッチンでも、やはり日々生活をしていれば当然生活感が出てしまう場所でもあります。我が家の場合、家電や調理機器を隠す構造でもないので極力汚れを溜めないようにすることを心がけ、家電はキッチンに馴染むデザインのものを選ぶようにしています。
むしろ多少の生活感は味があって好きなので、お気に入りのデザインの雑貨や大好きな作家さんの花器やポットなどを見せる収納にして、生活感を楽しめたらいいなと思うようになりました。
パンを入れるカゴなんかも民芸品の手作りカゴを選ぶなど、自分のキッチンに似合うものを探すのが今では楽しみの一つとなっています。
ダイニングの配置は横並びにするか対面にするか、家づくりを経験された方はみんな一度は悩むポイントですよね。
我が家が最終的に選んだのは横並びの配置。それは単純に「横並びにしてみたかった」という思いから。
当初はキッチンに立つ人とダイニングテーブルにいる人との距離が近いような気がして、窓側にテーブルを配置する間取りにしようと考えていました。
しかし、風水を家づくりにも取り入れるべく信頼できる方に相談したところ、水回りだけはおかしなところに配置してはいけないとのアドバイスをいただき、ベストな配置だとおすすめしてもらった窓辺にシンクを配置し、ダイニングテーブルは横並びにすることにしました。
実際に暮らしてみて私はこの並び方がとても使いやすく、気に入っています。
大好きなキッチンに立ち、外に目を向けると見える空や庭の木々。季節の移ろいと共に少しずつ変化していく様をおうちの中からも眺められることに幸せを感じます。
今もこのコラムもをこの場所で、思いを巡らせながら書いているのです。
家の中心に位置し、インテリアとしても主役となり、全ての場所にアクセスしやすい動線も確保されたキッチン。そこで過ごす時間も光景も全てが好きだと言える家づくりができるのは「2度目の家づくり」だからこそ、様々な経験が生かされている部分も大きいのではないかなと思いました。
沢山の時間と労力をかけ、こだわりがたくさん詰まったキッチンは家族の憩いの場でもあり、rumiさんにとって心安らぐ大切な場所であることがコラムからも伝わってきましたね。
次回以降のコラムも楽しみです♪rumiさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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