【暮らしのインテリア】工夫次第で洗面室と脱衣所は分けられる。好みのテイストと使い勝手を兼ね備えた心地良い空間〜27坪の幸せな空間づくり(s_gift_zさん)
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叶えたいポイントと向き合って完成した、洗面室と脱衣所
生活の中でお風呂と洗面台が同時に使えたら便利だろうな、と思う機会が多かったので、脱衣所から洗面室を独立させた形にするのは早々に決まりました。
今回は、我が家の洗面所と脱衣所についてお話したいと思います。
zumiさんの過去のコラムはこちらからご覧いただけます。
絶妙なつながりを持たせた洗面室
間取りをつくっている間、洗面室の配置はかなり優先して考えました。
それというのも、今までの住まいでは北向きの暗く寒い洗面脱衣所ばかりだったので、明るく暖かく居心地の良い空間にしたかったからです。
悩んだ結果、リビングの一角(南西)に扉無しで配置することにしました。広さは1畳です。
リビングと洗面室の床材は、見切り無しで繋がりをもたせていますが、ちょっとだけ空間を分けたくてタレ壁をつけました。
シンプルなインテリアに馴染むように、全体がRになったタレ壁ではなく、角だけが丸くなったスタイリッシュなイメージの“角だけR”に加工していただきました。
テラスドアの採用と寒さ対策
洗面室にテラスドアを選んだのは、採光のためと庭に出入りするのを考えたからでした。
開口が大きかったので、心配だったのは寒さ対策。ちょうど洗面台に向かって立つと、すぐ真横にガラスドアがきます。
真冬など足元からジワジワ冷気が来るのを避けるため、ハニカムシェードを採用しました。
ハニカムシェードは、蜂の巣のような六角形のハニカム構造が空気の層をつくり、夏は断熱に冬は保温に優れたロールカーテンです
窓ガラスは複層ガラス(ペアガラス)で、このハニカムシェードが冷気をシャットアウトしてくれ、とても助かっています。
スタイリッシュな洗面台
洗面台はリビングのインテリアを邪魔しないように、シンプルでスタイリッシュにするのが理想でした。そんなイメージにピッタリだったのが、フロートタイプの洗面カウンターです。
◯洗面カウンター
・Panasonic:シーライン(C-Line)フロートタイプ
浮いた状態になっているので、圧迫感がなくとてもスッキリしています。
洗面カウンターの既存サイズでは、我が家の場合は壁との間に隙間が生まれたので、「もの」の落下防止やお手入れのことを考えてwall to wallタイプに変更。
wall to wallタイプとは現場カットで様々な空間や置きたい場所にぴったりおさまる仕様です。
3面鏡ミラーの内側はすべて収納になっているため、洗面台下はタオルとドライヤーのみを収納する予定でした。
しかしドライヤーを置いてみてびっくり!棚からはみ出しました。
これは洗面台下の奥行きが、洗面台の奥行きと同じだと思い違いしていたからです。図面をしっかり確認するのが必要だと勉強になりました。
考えた末、ドライヤーは壁にフックを取付けて掛けて収納することに。
ドライヤー用のコンセントの位置はとても便利で、採用してよかった点でした!
常に邪魔にならない位置なので、使用中に家族が洗面台を使いに来てもプラグを差しっぱなしにできる。その上、使用中にコードが洗面ボウルに入ることがないのです。
洗面台より上にコンセントがあると、どうしてもコードを気にしなければならないですよね?小さいですが、生活にロスやストレスがないのも大事な家づくりのポイントです。
飾るための場所に使った「照明で演出するタイル」
雑貨やグリーンなどを飾るために、洗面カウンターとミラーの間の壁をふかして飾り棚をつくり、タイルを貼りました。タイルは表面がウェーブしていて、照明によって素敵に演出できるものに。
◯洗面タイル
・平田タイル:オリーブテーパー スクエアタイプ
すべて造作にするのは予算上無理でしたが、半造作でも十分に理想の洗面室ができ上がりました。
朝、歯磨きをしながら窓からお庭へ。まだまだ小さな庭ですが、花たちの成長を見守る時間が最近の楽しみです。
1.5畳の快適な脱衣室
1.5畳の脱衣室の収納は、アレンジがきくように可動棚にしました。床から天井まで圧迫感がなくフルで収納できてとても便利。現在はタオル類や家族の下着ケースを置いています。
コの字型のバーは、私が手を伸ばしハンガーでギリギリ掛けられる高さを測りオーダー。そのため使用していない時は目線に入ることもなく、とてもスッキリしています。
タオルウォーマーが取付けてある壁は、上下でクロスの貼り分けをしました。
どう張り分けるか考えるのが楽しかったですし、これくらい思い切ったアクセントクロスがあってもいいかなと思います。
◯アクセントクロス上部
・サンゲツ:黒板クロス RE7929(取り扱い終了で後継品はRE51193)
◯アクセントクロス下部
・サンゲツ:サブウェイタイル RE7485 (廃番のため後継品はなし)
床材はフロアタイルに。以前住んでいた家ではクッションフロアでしたが、洗濯機の跡が凹んだり破けたりしたので、耐久性のあるフロアタイルを選びました。
洗濯カゴを引きずっても傷ひとつ付くことも無く、グレーにしたので髪の毛なども目立たずとても優秀です。お手入れは、ウタマロクリーナーで水拭きをしています。
◯フロアアイル
・サンゲツ:モルタルブロックIS889(旧:IS736)
1畳の洗面室と1.5畳の脱衣所、合わせて2.5畳の空間に様々な工夫が散りばめられていました。
洗面室と脱衣所を分けたいなと思っていてもスペースの問題から諦めてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。zumiさんのおうちを見ているとそれならできるかも、と思えてきますよね。
洗面室を南西の方角にしたりテラスドアに暖かさを求めたりしたところでは、初回コラムで「どんな家に住みたいですか」と聞かれたら「暖かい家 の一択」とお話されていたことを思い出しました。
洗面カウンターはメーカー品を使いながらwall to wallタイプに変更したため、造作のように感じます。照明が映えるタイルを採用したり、飾るための場所をちゃんとつくっておいたりと、随所にzumiさんらしさを感じました。
脱衣室は必要なものがギュッと詰め込まれた機能的な空間でありながら、壁紙を張り分けたりハンガーパイプの見た目や設置にこだわったりと、隅々までこだわりがうかがえます。
zumiさん、今回もありがとうございました!
(編集:kaori)
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