季節の移ろいを楽しむおうちづくり。kunasukeさんのおうちを探索!隠れた家事動線や石風呂?!もご紹介(積水ハウス Panasonic)
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大きな吹き抜けと無垢材でできた家具、北欧雑貨に囲まれたおうちにお住まいのkunasukeさん(以下、くなさん)。
大きな窓から陽射しが差し込むLDKも素敵ですが、家事の負担を極力減らしたという家事動線も魅力的で、キッチン中心とした洗面室、寝室、中庭の関係性は考えられた設計です。
そんなくなさんのコダワリをご紹介していきます。
(※記事の中での規格は建築時のものです。現在の最新の規格はメーカーの商品ページ等をご参照いただけますと幸いです。)
好きなモノに囲まれ、季節の移ろいを感じられるLDK
吹き抜けと大きな窓で開放感倍増
くなさん
我が家のポイントはやはり広く解放的な吹き抜けと、採光たっぷりの窓です。
リビングと同等の広さがある吹き抜けは、高さも天井まであり開放感は抜群です。加えて、ウッドデッキとリビングをほぼフラットにしたことで、視線の抜け感を意識しました。
家づくりで大切にした点は以下の4つです。
・家族の気配を感じながらの暮らし
・季節を感じながら暮らす
・住宅密集地/南道路でもブラインドやカーテンを閉めずに暮らす
・吹き抜けリビングで開放的なのに対し、スタディコーナーや和室など閉じる所は閉じる造り
リビングには窓を四枚ならべ、フェンスを施すことで視界を遮り、日中はカーテン無しの暮らしを実現しました(我が家はプリーツスクリーンです)。
また、外構の植栽にもコダワリました。
紅葉を楽しめる紅葉やブルーベリー、カエデ、ハイノキなど玄関のアプローチから庭にかけて植えてあります。
季節ごと陽射しの角度も異なり、LDKにいるだけで「季節を楽しむ暮らし」ができてます。
二階は籠り感で対照的に
二階は吹き抜けの周りをスターディスペース、フリースペースとしたことで、家族の気配を常に感じることができるのも魅力です。
一方で、解放的なLDKとは対照的に、勾配天井を活用した籠り感を意識した作りになっています。
奥にあるフリースペースは将来のこども部屋予定室です。今はセカンドリビングのように使ってます。
こどもに個室が必要な年数は何年?と考えた時、自分たち夫婦の育った環境で考えるとほんの数年なのでは?と思い、個室が必要になるまでスペースが無駄になるのがもったいないので、敢えて壁とドアは作らずにフリースペースとしました。
でも個室が必要になった際は柔軟に対応できるようエアコンの配管と照明のスイッチ、コンセントもそれぞれ配しています。後々必要に応じて壁やスライディングウォール等立てるようにしてます。
スタディースペースの木製ルーバーも印象的なインテリアの一つだと思います。
実は、エアコンの目隠しをしたかった、というのが主な理由です。
デザインは主人と設計士さんが、木製ルーバーのピッチをミリ数単位で考えました。エアコンのセンサーに干渉しないよう、引き戸は無垢の木なのでエアコンの風に当たって乾燥しないよう、エアコン使用時は開けて使わないと… と考えた末に引き戸にしました。
私は二階に家族が集える場所(ファミリーライブラリーやセカンドリビング)が欲しかったので、吹き抜けに面したエアコンの上にカウンターを這わせて足元に本棚を造作しました。
夫はパソコンをしたり、こどもはスタディコーナーとして、私はお茶をしたり冬はとても温かいのでココで過ごす事もあります。
一階にいても二階に居ても誰がどこにいるかすぐ分かります。
余談ですが、始めは数ミリだけカウンターに材を立ち上げる案もありましたが、開放感を出すために敢えて無しにしました。
サーキュレーターは手ぐす糸で落下しないように固定し、地震揺れ予防のジェルパッド?のようなものも敷いています。今のところはまだ落下させた事はないですが、鉛筆でも凶器になりかねないのでココは改善の余地ありです。
家具が毎日を癒しを与えてくれる
「世代を越えて受け継いでいける家具。経年変化を楽しめる家具。」を選ぶようにしています。これは、家具だけでなく、インテリアを彩る雑貨も同じです。
無垢の家具は手入れしながら色々な表情が出るので見飽きません。そして、好きなモノに囲まれる暮らしは気持ちを豊かにしてくれます。
そんな家具や雑貨は、コツコツと少しづつ揃えていっています。一度にまとめて購入はできないので、ダイニングテーブルは入居後一年以上経って買い替えました。
リビングに置いてあるカールハンセンのラウンジチェアch22です。この椅子に座って外の庭のモミジやカエデを見ると1日の疲れがリセットされます。ず〜っと座っていても、背もたれの角度が絶妙で疲れません。
◯インテリア
・リビングのテレビボード、テーブル、ソファ:飛騨産業/森のことば
・ダイニングテーブル:vitra/jean prouve
・ダイニングチェア:Carl hansen/ch24
・ラウンジチェア:カールハンセン/ラウンジチェアch22
家事の負担を減らす、キッチン周りにギュッと凝縮させた動線設計
キッチンメーカー
・メーカー:パナソニック/キッチンLクラス
・サイズ :全長2600×奥行き930×高さ850mm
・キッチン横タイル:平田タイル/ハイセラミクスシリーズ(SBW730AG )
・天板:御影ブラック
くなさん
キッチン中心に家事動線を凝縮さたのが一つポイントです。
というのも、私は家事があまり得意ではありません(笑)そのため、選択軸としては「家事の負担を減らし、楽にお手入れができる!」でした。
まずキッチンの御影ブラックですが、汚れもキズも黒ですから目立ちません。ただ、ホコリは目立ちますが、拭けば良いだけですので、お手入れはとても楽です。
カウンターの立ち上げは手元を隠すか迷いましたがフラットにしました。フラットにした事により、直ぐに片付けクセがついてよかったと思います。
勝手口と最短距離にあるパントリー
背面収納はハイドアの奥がパントリーになっており、そこに冷蔵庫、家電(炊飯器、電子レンジ)、食器棚や食品があります。勝手口もあります。また、タイル壁の右に周り込むと天井から下まで収納があります。
料理を作る時はハイドアを開けっぱなしにしているので不便に感じることはありません。
ペットボトルや米など、重い荷物の購入や雨の日の買い物の購入品をそのままパントリーへ持ち込めるように、勝手口を出て直ぐ車を横付け出来るようにしています。急な来客でぱぱぱっと片付けられない物の一時的な仮置き場。学校からのプリント類、頂き物や定位置が決まってない物の仮置き場としてもここを使います。
スライドドアを閉めておけばリビングからも見えないので、ココは私のお助けコーナーとして本当に助かっています。
迷いの無い家事動線を目指した
◯洗面台
・洗面ボウル:TOTO
・混合水栓:サンワカンパニー125-001
・タイル:平田タイル/ハイセラミクスシリーズ(SBW-730GW)
・棚:造作(可動棚になっています)
キッチンの裏には洗面室があり、その奥には中庭、横には寝室があります。寝室には小さいながらクローゼットもあるので、朝はそこで洋服の準備もできます。
前の住まいではキッチンと洗面所、クローゼットにベランダを何往復もしていました。毎朝時間が無い中で、こどもや自分の身支度、朝食の準備と洗濯干し・・・
そんな経験もあって、水回りと家事動線は固めたいと考え、上記のような設計になっています。
主な流れですが、朝の少しの隙間時間でも無駄にしたくないので、洗濯が終わったらまず、洗面室に折りたたみ式の物干しスタンドを広げ、洗濯機へ手を伸ばしそのままダイレクトに干していきます(カゴにも移し替えません。なので移し替える時間とカゴを干し場まで持って行く時間と労力の短縮にもなります。全部横の動線なので楽です)干し終わったらそのまま中庭にスタンドごと置きます。
夕方乾いたら洗面室へスタンドを取り込み、その場で立ったまま洗面室で畳みます。この時アイロンが必要であればアイロンもかけます。
洗面室の棚の中の無印良品のボックスがフェイスタオル用、バスタオル用、家族一人一人のボックスなので、そこに下着やパジャマを入れ、ハンガーで干した物は(ワイシャツなど)たたまず、そのまま直ぐ隣の寝室のクローゼットへハンガーのままかけています。
この動線に至るまでには、二階の北側にベランダの設計の案もありました。(南側は一階にウッドデッキとフラットバイザーがあるので外観がちぐはぐな印象になるとの事で北側ベランダ案)
でも自分の性格を考えると…思い切ってベランダ無しにしました。結果、費用も浮きましたし、家事の負担が減る動線に満足してます。
敷地内に石貼りの温泉?!
お風呂でも季節を楽しむ
元々祖父母の世代からこの温泉と建屋はあったのですが、我が家を建てるにあたり、この建屋を建築許可上減築せねばならず、元々タイル貼りの内装と湯船を改装して石貼りにし、外に坪庭も造りました。
我が家には海外からのお客様もくることもあり、減築しても色々修繕は必要になるので、せっかくなら改装したい、という主人の意向も強かったです。
コスト面は減築したのでその費用と左官職人さん、庭師さんと植栽や石材の費用がかかりました。
それでも、ここは思い切り頑張ってよかったと思います。新緑、紅葉、を眺めながらのお風呂、雪見風呂にゆず湯。毎日疲れが癒されます。
また、お客様も「あ〜気持ちよかった」「また入りたい」「癒された」など、皆口々に満遍の笑みを浮かべて言ってくれるので思い切ってやってよかったと心から思います。
お風呂のお手入れ
敷地内に温泉があるケースはあまりないと思うので参考にならないと思いますが(笑)
石は蛇紋岩という石ですがデッキブラシで毎日ゴシゴシ水洗いが基本です。洗剤等は汚れがヒドイ時にしか使いません。窓と通気口があり、常に換気できているのでカビは全く生えてきません。
家事はあまり好きではありませんが、お風呂だけは我が家ならではの楽しみでもあるので、別格です。因みに、ユニットバスもありますがほとんど使いません。
以上、我が家のコダワリについて紹介させていただきました。どなたかのおうち造りの参考になれば幸いです。
リビングからキッチン、二階のフリースペースを写した写真を拝見したときに、すごい開放感を感じたのを覚えています。家具から木製のルーバーや、雑貨などくなさんの「好き」が詰まっているのも感じますよね。とても素敵です。
そして、キッチン中心の動線も気になってしまい、色々ご紹介いただきました。キッチンの裏に洗濯室とパントリー、そして中庭と寝室、お話を聞いてるだけでも便利そうだな〜と感じます。
また、石風呂にもビックリしました(笑)
これはお子様のお泊まり会なんかでも人気のイベントになりそうですよね。
必要なモノ・コトをしっかり取捨選択されてるのが伝わってきた内容でした。
くなさん、ご協力ありがとうございました!
くなさんのインスタグラムはこちら
くなさんの素敵な北欧雑貨はこちらよりご覧いただけます。
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