【暮らしのインテリア】廊下の先に佇むお気に入りの「見せる」サニタリースペース〜受け継ぎながら暮らすということ(pinor_homeさん)
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古民家の良さを活かして暮らしを楽しむ
こんにちは。前回のコラムでは我が家でも特にこだわったキッチンについてお話をしました。
今回はお気に入りのサニタリースペースについてご紹介したいと思います。
rinaさんの前回までのコラムはこちら
見せる洗面所を目指して
もともと縁側だった廊下の先に設けた造作の独立洗面台。この場所は我が家の“個性”であり、お気に入りの風景でもあります。
傾斜天井を見渡した先にあるので、それをそのまま活かし「見せる洗面台」として格好良くしたいと設計士さんにお伝えしました。
洗面台に採用したのはキッチンと同じくモルタル素材。カウンターは厚みを持たせてどっしりと重厚感のある佇まいにすることで、古民家の雰囲気を壊さないように設計して下さいました。
引き締めカラーで際立たせて
壁の色はグレー。自分たちでDIYした壁の塗装は、リビングから廊下・洗面所と同じ色で統一し、ゆるく繋がりを持たせた空間となっています。
この壁は設計士さんおすすめのカチオンフィラーという素材で塗装していて、光の当たり方でベージュっぽくもカーキっぽくも見えるのが面白いところ。
最初は「暗すぎるのでは?」と少し心配していましたが実際はそんなこともなく、格好良いものはより格好良く、可愛いものはより可愛さが引き立ってとてもバランスが取りやすい色だと感じています。
小物は可愛いらしいものが好きなので、空間全体を壁のグレーでピリッとさせることでお気に入りの花器や小物が映えるようになり、「飾ることを楽しめる=見せる独立洗面台」の役割として大きなメリットとなりました。
設備選びのポイントとこだわり
モルタルや渋めカラーなどの格好良い素材をベースに、設備は逆に女性らしいものを選ぶようにしました。同時に掃除のしやすさにもこだわったのもポイント。
洗面ボウルは当初角型を採用していたのですが、誤ってものを落とした際にヒビが入ってしまったことをきっかけに、現在は丸型ボウルを採用しました。
このボウルは柔らかな雰囲気で角が無いため、とても掃除がしやすく気に入っています。
照明のスイッチは真鍮素材のトグルスイッチを。丸い鏡は洗面台にものが散乱しないよう収納付きのミラーキャビネットを採用しました。
モルタル部分はクリア塗装を施しました。水が飛んでも跡がつかずサッと拭けばいいのでお手入れしやすくなっています。
カウンター下に引き出しは作らず、代わりにラタンバスケットを採用しタオルやドライヤーなどを収納しています。
洗面台の上にはコンセントをあえて設けずにカウンター下に設け、我が家ではドライヤーをコンセントに挿したまま収納できるように工夫しました。
こうすることで洗面台の上に出しっ放しになるのを防いでいます。
そして足元はすっきりと壁排水にすることで掃除機をかけやすくしました。
◯サニタリースペース詳細
・スイッチ:futagami/スイッチプレート六角
・収納きミラー:インクコーポレーション/正円ミラーキャビネット
アクセントカラーを取り入れて
我が家のサニタリースペースでよく褒めていただく黄色いカーテン。
減額調整の為、WICからサニタリースペースまで扉を設けずにカーテンを採用することになったものの、最初はカーテンと言えばシンプルな白やベージュなどしか思い付かず。
そこで設計士さんに相談したところ、この空間なら「ギンガムチェックみたいな可愛い柄でも合いますね。」とご意見いただいたのをきっかけに、カラーカーテンも視野に入れるようになりました。
全体的にダークな空間なのでグレーと相性の良い色なら何でも合うと思いますが、中でも黄色はもともと好きな色でリビングでも差し色としてクッションに使っていたほど。
窓のカーテンが白いので採用するならハッキリした色の方が空間に個性が出て面白そうと思い、思いきって黄色を採用するに至りました。
少し勇気がいりましたが、黄色というのは空間がぱっと華やいで不思議と元気になれる色です。
白いカーテンを通して入ってくる光が黄色を優しく照らし、朝起きるたび、家に帰るたびに明るい気持ちにさせてくれるので、私自身取り入れて良かったと思える色になりました。
動線はどのようになっているか
洗面所の隣はお風呂と脱衣所、そして洗濯機のあるスペースとなっています。また、その手前にはWICを配置しています。
繋がりのある生活動線はなるべく短かくなるようにお願いしました。
我が家のサニタリースペースは予め造作した収納というものは無いのですが、すぐ隣に大容量のWICを配置することにより、今のところサニタリー収納は必要とせずに済んでいます。
WICはアイアンバーを全体に取り付けていただいたのみ。手持ちの服はインナーやパジャマ以外、全てハンガー収納にすることで片付けがとても楽になりました。
洗濯物は外干ししないため、干したいときはWICに干せるようにしたことで、干す→しまうの動線がその場ですぐ完結し、無駄な動きがないのが嬉しいポイントです。
暖かさと掃除のしやすさにこだわったお風呂
お風呂はとにかくシンプルに、また掃除のしやすさや暖かさにもこだわりました。
予算があれば造作のお風呂に憧れていましたが我が家はユニットバスを採用し、掃除をしやすくするために鏡・カウンター・収納棚は省き、扉は折戸ではなく開き戸にしました。
また、浴槽のフタは長時間保温することがないため使用していません。
シャンプーなどは全てマグネットで取り付けられるホルダーを利用し、水切れをよくすることでヌメリを防ぎ、その他のものは吊り下げ収納をするためにタオルバーを活用しています。
このタオルバーに関しては気に入るものが無かったため、施主支給したものを2本取り付けていただきました。
また個人的にお願いして良かったと思うのは、各製品の使用方法のシールを貼らずに別でお渡しいただいたこと。(別の場所でまとめて保管しています。)
些細なことに思えますが、何も貼っていない方がスッキリしていて嬉しいものです。
一軒家と言えばお風呂が寒いイメージがありましたが、できるだけ暖かく過ごせるよう窓を無くした代わりに浴室乾燥兼暖房を採用しました。
窓が無いことで湿気や換気の面を心配していましたが、ユニットバスは全て閉め切った状態にすることでしっかり換気機能が働くそうで、今のところ困ったことはありません。
窓が無いメリットは暖かさだけではなく、掃除の手間を省けて防犯においても安心できるところが良いなと思っています。
◯お風呂詳細
・ TOTO:サザナ/1616サイズクレイドル浴槽
・タオル掛け:リラインスR1703
掃除のしやすいシンプルな空間を保つために少しでも目に付くものや無くても困らないものは最初からとことん省き、こだわりたいところはしっかり採用することができたので、自分がイメージしていた心地の良いお風呂になったと大変満足しています。
キッチン同様、サニタリーなど水回りの見た目や生活動線は、減額しつつこだわりたいところはしっかりこだわりを形にできました。
私たちが限られた予算の中で調整したポイントなど、これからお家づくりをされる方のお役に立てると幸いです。今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
rinaさんの洗面スペースは傾斜天井を見渡した先にある「見せる洗面台」。
一日に何度も利用する場所なので設備などの使いやすさはもちろん、小物を飾ってインテリアにもこだわることで暮らしを楽しむことができる空間になっています。
そしてとても印象的な黄色のカーテン。減額調整で取り入れたものだとは驚きました!
ダークカラーの壁のおかげで黄色いカーテンがより際立って見え、すごく明るく元気な気持ちにしてくれそうです。朝の身支度もこんな空間でできたらとてもいい一日のスタートになるのではないでしょうか。
服はなるべくハンガー収納にしてとことん仕組みをシンプルにすることで家事の負担も軽減されたり、掃除のしやすさを重視し最短の動線にこだわった家づくりは流石です。rinaさんのコラムを読ませていただくと、毎回リノベーションの可能性の高さに驚かされます。
築90年の古民家リノベーション、次回コラムではどんな工夫やこだわりが登場するのか今からとても楽しみです♪
rinaさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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