【暮らしのインテリア】まっすぐな間取りで風が吹き抜ける家~シンプルに暮らすということ(itou58さん)
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直線移動でムダのない間取り
執筆者:itou58さん(itouさん)
前回のコラムでは、頑張りすぎないインテリアの楽しみ方についてお話しさせていただきました。今回はシンプルに暮らしたいという思いから行き着いた、我が家の間取りと動線についてお話ししたいと思います。
私たちの希望のカタチ
自邸建設をするにあたり、私の理想の間取りの平家は正方形な平家でした。
当初から平家を希望していたのですが、完成した我が家は横に長い平家になりました。
いざ間取りを考え出すと、建設予定の土地の形状が変形地だったため、正方形の間取りというのは現実的に考えて難しく、それでも諦めずに、希望するような間取り図をこちらから提案する度に工務店さんや建築士さんより却下が続きました。
自分たちの希望が中々通らない中、仕方ないとわかってはいても家づくりに対するモチベーションは下がり気味になっていきました(笑)
そこで思い切って見方を変え、土地の形状に合わせた平家作りがスタートしました。私が求めた最低限の間取りの条件は以下の5つです。
1.リビングは家のセンターに
2.こども部屋は仕切無しのワンフロアにする
3.家の中を風が通る家
4.ランドリールームは必須
5.シンプルで動きやすい動線
この条件を元に、何度も何度も間取りを描いてはやり直しを続け、アドバイスを頂いたりしてようやく出来上がった間取りは本当にシンプルな間取りになりました。
まっすぐな間取りは暮らしやすい
間取り図を見てもわかるように、どの部屋に行くにも一直線でアクセスできるようになっています。2LDKと部屋数自体も少なく、廊下を設けてないのでリビングを中心にどの部屋にもすぐに行けます。
掃除機などかける際にも階段が無いというのはとても楽で、そのまま違う部屋に進みやすいく、家中を一気に掃除し終える事が出来ます。すごくシンプルな間取り故、無駄な動きがなく掃除も時短になるので、私はとても気に入ってます。
雑巾・モップ等を使っての拭き掃除も一気に真っ直ぐ拭くことができるので、こども達と雑巾掛け競争と名付けて楽しんだりすることもできます。
キッチンから勝手口までも横に一直線になっていることで、土付きの野菜などを外で洗って勝手口からキッチンへ運ぶといった動きや、外に干した洗濯物を勝手口から出し入れをし、キッチン横のダイニングテーブルにに運んで畳むといったような一連の動作もスムーズにこなせます。
洗濯の時間を効率的に
洗面・脱衣所の横にはランドリールームを設けたので、洗濯機で洗う→干すも、ここだけでサッと完結します。
ランドリールームには直接外に行ける勝手口があり、洗濯物が干しやすいのはもちろん、夏にはこどもたちがプールで遊んだ後、勝手口から濡れたままの体で脱衣所に入り、そのままお風呂に入ったりもできるようになっています。
床は敢えてタイル貼りにして土間形式にすることで濡れたものを置いても大丈夫ですし、床が汚れても水で掃除が出来るので、外との行き来があるこの空間も楽にキレイをキープできます。
こどもも嬉しい直線の空間
玄関からLDKを通り、こども部屋までもやはり一直線でいけるようになっています。
こども部屋はあえて仕切りを作らずワンフロアにし、将来はこども達の成長に合わせて将来的には二部屋に仕切って使用できる様に、入口は二カ所設けました。
私はこどもにおもちゃだけで遊ぶのではなく、家の中での鬼ごっこや、かくれんぼ、だるまさんが転んだなど、体を使って遊ぶ事もとても大事だと思っているので、物を最小限にして走り回れる環境づくりを心掛けています。
そんな私の思いが伝わっているのか、我が家ではこどもたちが楽しそうに走り回るこんな光景が日常になっています。
暮らしやすさを求めれば無限大に広がる
家づくりの際に、全ての希望を叶えることは中々難しいと思います。でもいざ家を建てる・買うとなると欲がどんどん出てくる事も事実です。私もその一人でした(笑)
変形地だったからこそ生まれた今の我が家の長方形の間取りは、100%思い通りに出来たかと聞かれると、そうではないけれど、シンプルな間取りにすることで自然と動きやすい動線になりました。
暮らしていく際にこれだけは絶対に外せない!という条件だけを押さえることは、自分にとっての暮らしやすさに繋がるのだと思います。
間取りで行き詰まることもあるかもしれませんが、ほとんどの方が一生に一度しか味合わない家づくり。自分にとって何が必要か、悩んで悩んで悩み抜く事を私はおススメします。
今回も最後まで読んで下さりありがとうございました♪
LDKを拠点に左右まっすぐに洗面室やこども部屋があり、何をするにも家族の様子が伺えそうなitouさんのお宅の間取り。
当初の希望だった正方形のお家ではitouさんにとって本当の暮らしやすさは得られなかったかもしれません。
選んだ土地が変形地でも、間取りが思い描いていたようにならなくても、自分の生活には何が必要かを厳選して選び抜くことが、結果的に暮らしやすさに繋がっていくのだと思います。
家の中にいても風が吹き抜ける長方形のおうちは、何だか気持ちもシャキッとしそうですね♪
itouさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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