【暮らしのインテリア】暮らしの中心となる「木の箱」のようなキッチン〜無骨さの中に温かみを感じられる家(y.u.r.i.2.5さん)
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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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ゆるく無理なく生活できるキッチンを求めて
初回のコラムでは、土地探しからどこに重点を置いて家づくりをしたかまでをご紹介いたしました。今回は家を建てるにあたって、我が家が1番こだわったキッチンまわりについてお話させていただきます。
yuriさんのコラムはこちらよりご覧いただけます。
キッチンを配置した場所
私はもともと食べることや料理をするのが大好きで大学では栄養学を専攻し、栄養士・調理師の資格を取りました。それもあって、昔からマイホームを建てる時には絶対にキッチンにこだわりたい!と考えていました。
主人は休みの日にご飯を作り、仕事のある日は夕飯の後片付けを担当してくれているので、毎日夫婦ともに必ずキッチンに立ちます。
そこで主人と私が気に入る家の中心となるキッチンを造ろうと決め、最初に考えたのはキッチンをどこに配置するかでした。
1回目のプラン案で、家事動線が良くキッチンを中心とした生活が出来るものを設計士さんが提案してくれたため、ほぼ決定しました。そのプランには階段がキッチン背面収納の横にあるという特徴がありました。
最初見た時は驚きましたが、生活した場合を想像してみると案外いいかも…?!と思いました。1階と2階の行き来も楽ですし、階段下にスペースがあるので好きな物を飾ったりもできます。
キッチンは洗面脱衣室と横並びになっていて水回りが繋がっています。私は日中仕事をしていて、朝出かける前と帰宅後はとにかくバタバタとしているので、この間取りは便利でした。
料理の合間に洗面脱衣室で洗濯物を干したり畳んだり、あちらこちらに行かなくても同時に家事ができて時短になりました。
こどもがまだ小さく手が掛かり、何をするにも見ていないとすぐ呼ばれてしまいますが、キッチンで作業しながら洗面脱衣室の様子が見えてお互い安心できます。
楽しくお喋りしながら自分のことは自分でする習慣がちょっとずつ身についてきて、本当に家事とこどもの世話が楽になりました。
見た目と機能面を兼ね備えたキッチン
キッチンはLIXILのリシェルSIのI型です。どれにしようかといろいろ見る中で、リシェルSIはもう見た目がどストライクでした。
ワークトップはセラミック素材です。セラミックトップはカッコ良さだけではなく、熱や汚れに強く耐久性があり機能面でも優れています。熱々のフライパンや鍋を直接置いても大丈夫ですし、傷にも強いので皮がついている果物をまな板無しでサッと切ったりもします。
汚れにくくお手入れも簡単なので、長い目で見てとても魅力的だなと感じました。
◯キッチン詳細
・LIXIL:リシェルSI I型
・扉カラー : マットグレー
・ワークトップ : セラミックトップ グレーズグレー
◯キッチン本体サイズ
幅:2555mm /奥行き:640mm /高さ:850mm
水栓は浄水器ビルトイン型でタッチレス対応のナビッシュに。ウォーターサーバーを置くスペースがなかったので、浄水器つきの水栓を希望しました。
汚れた手で触れずに操作出来るのは大変便利ですし、ホース引出し機能も付いているのでシンクを掃除する時にも役立ちます。
我が家に合ったキッチンとは
我が家が選んだキッチンはアイランド型です。家族全員がスムーズに回遊できるようにしたいと思いました。
当初はオープンキッチンに憧れていて、ドドーン!とカッコいいオシャレなキッチンを見せたかったのですが、もともと掃除や収納がそんなに得意ではありません。果たして本当にここを毎日綺麗に保てるのだろうか?と不安になりました。
またオープンにすることで綺麗にする習慣が身につくとも思うのですが、それは自分達にとってストレスになるのでは…?と。
仕事や育児でクタクタな時に、あ〜片付けなきゃ!!とイライラしたり、リビングからゴチャゴチャしたキッチンが見えて余計疲れた気分になりたくない。それならオープンキッチンはやめて、もうリビングから見えないように造作で囲ってしまおう!となったのです。
いつも完璧にピカピカのキッチンにしなくてもいい、疲れた時は手抜きをしよう、とゆるく無理なく生活出来るように考えました。
木の箱のような腰壁
造作で囲った我が家のキッチン。腰壁の立ち上がりを300mmと高くとっているため、床から含めたキッチン全体の高さもかなり高めです。
腰壁の向こうにある床の水ハネ・油ハネを気にしたくなかったので、あえて立ち上がりを高くして掃除の手間を省けるようにしました。また前述しました通り、リビング側からキッチンの手元を一切見せたくなかったのもあります。
◯腰壁サイズ
幅2860mm /奥行855mm /高さ1150mm (うち立ち上がり300mm)
腰壁の高さがあるため一般的には圧迫感があると感じられるかもしれませんが、私たちはここを1つの箱として考えました。背面収納と同色・同素材にして家具の一部のように木の箱として見せることにしました。
キッチンはどうしても生活感の出る場所です。それをいかになくしインテリアのような佇まいにするか、設計士さんと何度も相談し追求したのです。
腰壁のこだわりポイントとして、カウンター部分と幅木にスチールをつけました。木だけでグルっと囲うのではなく、上下に黒を持ってきてメリハリを効かせています。我が家のテーマカラーは木と黒の組み合わせなので、腰壁もそれに合わせました。
キッチンのペンダントライトはFUTAGAMIの明星(黒ムラ)。小さいサイズを2つ吊るしました。電気をつけていなくても、外側の黒と内側の真鍮のコントラストが綺麗です。
木の色を同じトーンに合わせて
腰壁と背面収納はナラの突板で、床は無垢のナラを使っています。この3ヶ所と階段の踏み板は少しスモークがかったような白にしたくて塗装してもらいました。
使用した塗料はルビオモノコート、カラーはスモークです。
他にも玄関土間収納の扉や吹き抜け天井に同じ塗料を使っていて、綺麗すぎるより少しくすんだ感じを目指しました。
こどもがいるので結構傷はついていますが、塗装前の木色が出たりはしていません。住んでもうすぐ2年経ちますが気になる点もなく、大がかりなメンテナンスは今のところ必要なさそうです。
普段のお手入れはサーフェイスケアを使っています。ルビオモノコートは特殊な塗料なので、一般的な掃除用洗剤だと塗料が落ちてしまうかもしれないからとおすすめされました。
サーフェイスケアはスプレータイプの部分汚れ落としで、特にキッチンの掃除で定期的に使っています。水ハネや油ハネはどうしてもつきますが、これをスプレーして拭くと綺麗に落ち着きます。
たっぷり収納できるキッチン背面収納
背面収納の上段にはコップ類やお茶碗、取り皿を、下段にはカトラリー類とその他の食器、タッパー類や調理家電を収納しています(上段は最近断捨離をして見直し中です)。
食器集めが趣味でもあるので、ここはたっぷり収納出来るようにしてもらいました。棚の中は可動棚にして、食器の高さに合わせて変えられるようになっています。
背面収納のサイズは以下の通りです。
◯背面収納等サイズ
・上段 :幅2650mm /奥行350mm /高さ510mm
・下段 :幅3860mm /奥行き500mm /高さ815mm
・背面収納とキッチンの通路幅:1080mm
必要だったゴミ箱置き場と、なくても大丈夫だったパントリー
背面収納を考える際、ゴミ箱についてはものすごく悩みました。分別に合わせて数個並べる必要があって場所をとり、後から変えたりするのはなかなか大変だからです。
どんなデザインのゴミ箱にするか考え、選んだのはクードのシンプルスリムダストボックス36L。ブラックを3つ並べていて、シンプルでスッキリとしたデザインやマットな色味がとても気に入ってます。
ゴミ箱のサイズに合わせて、造作で収納スペースを作ってもらいました。
当初ゴミ箱はペダルで開閉するタイプと悩みましたが、バンッ!と踏んで造作収納に絶対当てるだろうなと思って(笑)、手で開けるタイプに。最初は面倒かなと不安でしたが、慣れてしまえば平気でした。
キャスター付きなので、ゴミ袋を取り替える際はスッと引き出して簡単にできます。
最近ではパントリーのあるおうちが増えてきていると思いますが、我が家にはパントリーがありません。
私の性格上、パントリーがあると間違いなく買い過ぎてしまい、使わずに賞味期限切れでサヨナラ…なんてことが予想されるので作りませんでした。
ストック品は最低限にしていて何がどれだけあるか一目でわかるように、リシェルSIの引き出し1段分のみです。買い物は2、3日に一度行き、足りなくなったら買うようにしているので困ったことはありません。
このキッチンを使ってみて
妥協せず自分の好きを追求して造ったので毎日キッチンに立つのが本当に楽しく、見た目や機能にも大満足しています。
家づくりが始まり、色々な情報や素敵な暮らしをされている方のおうちを見ると、思わず「いいなぁ、取り入れたい!」と思うかもしれません。
キッチンを通して、本当にそのカタチが自分たちの生活スタイルや性格に合っているかを考えてみるのが大切だと気づきました。私自身、建てる前に憧れていた家と実際に完成した家は違っていました。
自分たちの暮らしを長い目で見て選ぶと、暮らしやすいおうちができると思います。これから家づくりを始められる方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
アイランドキッチンを腰壁で囲ったのは、回遊性とyuriさんが自分自身が何を求めているかを深く見つめたからこそ生まれた組み合わせですね。
高い腰壁は普通なら圧迫感が気になるところですが「木の箱」と考えられたのは発想の転換ですし、家具の一部とおっしゃるのが納得の仕上がりです。
木のカラーを同じトーンのくすみカラーで合わせてあるのが、yuriさんのおうちにぴったりで素敵だなと思いました。使われている塗料やお手入れ剤は、私は知らなかったもので大変興味深く拝見いたしました。
木の色と黒の組み合わせというテーマカラーへのこだわりから、腰壁のカウンタートップと幅木には黒いスチールが使われていて、随所にyuriさんのセンスが散りばめられた素敵なキッチンでした。
yuriさん、ありがとうございました!
(編集:kaori)
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