【今日の読みもの】自分らしい温かみや素朴さを作品に込めて。宝物をお届けする喜び〜後編(___mouette さん)
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今日の読みものは、姉妹のママであり、小物からお洋服まで様々な作品を手がけるハンドメイド作家でもある@___mouette (以下、mari)さんのお話です。
前編・後編に分けてお届けするコラム、前編のものづくりをするきっかけに続いて、後編では作品を通じて人との繋がりを感じるハンドメイドの魅力についてお伺いしました。
新たなものを生み出す原動力
前編では少しずつミシンを踏むようになったきっかけをお話しましたが、それは誰にでも起こり得る、とても平凡なことから始まりました。
我が子のものをInstagramに投稿していくとお声をかけてもらえるようになったのが嬉しくて、その声にお応えしていくうちに自然な形で布小物の販売が始まりました。
それまで少し遠い存在に感じていたミシンも、少しずつ私の「好き」を作り出すうえの相棒に。
前編にも登場した「しりとりアニマルシリーズ」に加え、 赤ちゃんがいる方以外にも楽しんでもらえるようにと、ぬいぐるみをつくり始めました。
試作を繰り返した末、___mouette(ムエット)らしさをたくさん詰め込んだぬいぐるみたちが出来上がりました。
憧れを形にして
今のように子ども服を自分がつくる日がくるとは思っていませんでした。
初めてつくった子ども服は娘たちおそろいの生成色のワンピース。それを初めて着た小さな二人を見た時は、憧れが一つ叶ったようなキラキラした光景だったことをはっきり覚えています。
この時「子ども服ってなんて可愛いんだ」と改めて思い、失敗も重ねながら次々とつくっていきました。
そうして大人服もつくって欲しいとのリクエストのお声がかかり始め、今では___mouette(ムエット)のメインアイテムに。
オーダーしてくださった方のお言葉一つ一つを糧にしながら「もっと上手になりたい」という気持ちと共に今日もミシンを踏みます。
今や、___mouetteを一言でまとめれば 「何でも屋さん」。
フラダンスのパウスカート、新体操のリボンケース、新年度グッズなどなど。様々なニーズにお応えしたいとの思いでお届けしています。
私にできることを大切に
ハンドメイドの素晴らしさは何と言っても「暖かさ」や「素朴さ」だと私は思っています。
一つの作品が出来上がるまではそのものにじっくりと向き合い、ときめいたりやり直したりを繰り返し、完成へと進みます。
そうして仕上がった宝物を求めてくれる方のもとへお届けすると、いつも期待以上に嬉しいお言葉をくださり、それがまた私の宝物に。
いただいたお言葉は全てスクショしてスマホの「宝物の言葉フォルダ」で大切に保管しています。
この溢れてくる感謝の気持ちを何かでお伝えできたらと考え、完成した品にそっと似顔絵を添えています。
神様は私に、なんて素敵なお仕事を与えてくれたんだろうと思います。
私のものづくりの原点でもあるエコハガキは、今はラッピングで生きています。 刺繍をしていると出る可愛くて捨てられない刺繍糸の破片も混ぜ込んで。
私が私として生きられる人生は一度きり。これからもたくさんの人にこのときめきと共に宝物をお届けしたいと思っています。
そして私の経験やこのコラムが「何かを始めたい」と思っている方にとって初めの一歩を踏み出すきっかけとなればとても嬉しいです。
作品はもちろん、添えられたカードにもmariさんの気持ちや想いがが込められ、その「宝物」を受け取った方がどれだけ嬉しい気持ちになるか、コラムを読んでいるだけでも伝わってくるような優しくて温かいお話でしたね。
自分の好きを表現した作品が誰かの手に渡り、またそこで想いを紡いでいく。そんな幸せの連鎖がハンドメイドの魅力なのだと思いました。
(編集:megu)
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