【暮らしのインテリア】築40年の家をリノベーション。自分たちの性にあった家づくりの選択をして〜古い物と趣味嗜好が調和する家(y_______mvvvgさん)
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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点もたくさんあると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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コラム執筆者のご紹介
今回より連載がスタートするのは、中古物件をリノベーションされた@y_______mvvvg(以下、yume)さんのお住まい。ヴィンテージやミッドセンチュリー、モダンさがミックスされた雰囲気に、ひとつひとつのインテリアへのこだわりを感じます。
以前、短編コラムの「今までもこれからも。ずっと大切にしたいもの」で執筆いただき、ぜひ家づくりについて詳しくお伺いしたいと思い、今回連載をお願いする運びとなりました。
初回は、家づくりに意識したことやテーマなどを中心にお伺いしました。
それではyumeさん、よろしくお願いします。
はじめに自己紹介
mukuriさんにお声がけいただきコラムを書かせていただくことになりました、yumeと申します。
現在、夫と娘と私の3人暮らし。夫婦共々古い物好きで、住まいも築40年の家をリノベーションして暮らしています。
マイホームを志した当初は建売や注文住宅を見ていたり、リノベを決めてからは沢山中古物件の内見を重ねました。そんな経験は今、家づくりにとても役に立っているなと思います。
今回はそんな経験も踏まえ、我が家の家づくりのテーマを紹介したいと思います。
家づくりに意識した2つのテーマ
家族の暮らしを感じられるような空間に
私たちがお家をリノベするときに意識したテーマは2つありました。
1つ目は、家族が生活を営んでいる様子が想像できるような空間にすること。このテーマは家づくりを始めてから現在に至るまでずっと意識し続けている目標です。
夫も私も趣味が色々あってとにかく物をたくさん持っている、マキシマリストな気質があります。
整然とした空間にも憧れがありますが、趣味を全面に出して家づくりをしたほうが自分たちの性に合っているんじゃないかと思いました。
そこで、好きなものに囲まれて自分たちの暮らしや嗜好が表れている部屋を目指し始めました。
けれど、好きものに囲まれた心地よい空間を作りたくても、単に散らかってごちゃごちゃした部屋になってしまうこともあります。その塩梅が、今でもとても難しく感じています。
物が多い分、生活感の出る日用品は隠せるように、アクセスのしやすい場所に物を押し込めるパントリーを作りました。
そのおかげで片付けが苦手な私でもリビングダイニングの片付けがしやすく、この間取りはとても気に入っています。
ただ、今でも他のお家を見ると、整然とした空間も良いなと思うこともあります。そんな欲求は寝室で発散しています。
我が家では寝室は寝るときだけ使うスペースなので、物を減らしやすいということもあり、最低限の家具だけを置いています。
リビングはインテリアを飾ったり物や色が多い分、その反動で寝室はほぼモノトーン。
物が少ないのも、寝ているときに被災した場合などのことを考えたら危険も少ないですし、一石二鳥かなと思っています。
経年変化を楽しめる家
2つ目のテーマは、経年変化を楽しめる家にすること。
私たちはマイホーム購入を検討し始めた当初は、建売や注文住宅を見ていました。そのときはなんとなく新築なら綺麗で良いかな、程度の考えで手探りで内見を繰り返し、しっくりこないなと悩んでいました。
新築のモデルハウスを内見し、中古物件も興味があった私達はある中古物件も内見させてもらいました。
そのとき不動産の営業の人は、きっと私たちに新築の物件を買ってもらいたかったんだと思います。「中古物件は古くて傷みも多い、やっぱり新築のほうが良いですよ」と話してくれました。
新築の良いところはやはり、新しくて綺麗、設備が最新なところだと思います。しかし、中古物件も建てた当初は新築でもちろん綺麗、設備も最新だったと思います。
建てた当初は新しくて綺麗でも、ずっと住んでいると新築で建てた良さがあまり感じられないことがひっかかりました。
もちろんどの家もメンテナンスが必要ですし、中古より新築で建てたほうがメンテナンス費用も抑えられる場合もあります。けれど、家は消耗品とは違い、長い間使うものです。
時間が経ったらただ古いだけになって、汚くなったらリフォームするというのはなんだかさびしいなと感じました。
その後、縁があり私たちは中古物件を購入しリノベーションすることとなりましたが、そんな思いもあり自分たちの家では経年変化を楽しめることをテーマにしました。
傷や汚れがあってもそれが愛着に
長い間暮らしていてもその月日に愛着が持てるような、そんな設備を選びました。これから時間を経て、どんな風に変わるか今から楽しみにしています。
新築だと最初は真っ新なので、少し傷をつけてしまったら気になってしまうこともあると思います。綺麗な状態を知っているから、掃除も念入りにすると思います。
けれど私たちの家は元々結構傷があって、そこそこ汚いです。自分たちで多少傷をつけようが汚そうがあまり気になりません。そんな傷や汚れが、この家には似合っているような気もしてきます。
私の性格次第かもしれませんが、そんな肩肘張らなくても良い我が家を私は気に入っています。
中古物件をリノベーションするという形を選択されたyumeさん。
テーマにも意識されているように、yumeさんの趣味嗜好が表れたインテリアと暮らしの空間からは、住む人を感じられる温かさや味わいのある雰囲気が伝わってきます。
新築の新しさにも良さはもちろんあるけれど、長年住む家だからこそ傷や汚れも愛着として経年変化を楽しむ。そんな、家づくりの背景にあった思いや向き合い方がとても素敵だなと思いました。
次回のコラムでまた詳しくお話が聞けるのが楽しみです♩
yumeさん、ありがとうございました!
(編集:maki)
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