【暮らしのインテリア】予算や規格、条件の中で理想に近づけるために。可変性に対応できる家づくりの工夫〜子育てがしやすいシンプルな家(eim.oo___さん)
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「◯◯っぽさ」をなくすため取捨選択で自分らしさを
早いもので連載コラム最終回となりました。コラムの初回で書かせていただきましたが、我が家はハウスメーカーの建築条件付宅地で家づくりをしました。
予算、ハウスメーカーならではの規格。色々な制約がある中、どのように自分たちのイメージする家を作っていったかを最後にお話しできればと思います。
似たような条件で家づくりをされている方々にとって、お役に立てれば幸いです。
minaさんの前回のコラムはこちら
予算との戦い
建築条件付宅地での家づくりで一番苦労したことは、予算とデザイン性の折り合いです。
もちろんどんな家づくりでも予算は一番の頭の悩ませどころだと思いますが、ハウスメーカー建築条件付きの場合、他メーカーや工務店との相見積もりができず、値引きポイントがないため特に予算が高くなってしまう傾向にあります。
我が家が選んだハウスメーカーは建物の標準仕様価格も高めだったため、さらに苦労しました。
納得するデザインを希望すると、どうしても造作部分が増えて予算が上がっていってしまう。どこまでこだわってお金をかけるのかという線引きに、日々奮闘していました。
シンプルにスッキリと
少し言葉は悪いですが、いかにもハウスメーカーで建てたという感じにはしたくありませんでした。
なるべく予算を抑えて叶えたい。そのために取った手段は、ハウスメーカーの色が出やすい建具や収納など極力無くし、なるべくシンプルな白い箱を作ってもらう、という方法でした。
打ち合わせでは、建具や収納をメーカーが提示するカタログから選ぶのがスタンダードでしたが、お気に入りのものが見つからないのがほとんど。
それでは逆に何もつけない空間を作ってもらい、その中に施主支給等でこだわりのものをプラスしていき、予算を抑えつつ自分らしい空間づくりをしていこうと考えました。
引き算したところと妥協しなかったところ
LDKには建具が入口の一箇所のみ。その他にキッズスペースの収納、パントリー収納は全て建具を無しにしました。
キッチンも家具のように配置させたかったため、キッチンハウスを選択。標準で壁に取り付ける戸棚も付いていましたが、スッキリさせるために無しにし、棚板のみの飾り棚を作りました。
洗面所は、家族だけでなくお客さんが来た時にも使ってもらう場所。家族も何度も使ったり前を通ったりする場所にあるので、予算がかかっても造作にすると決めていました。妥協せず時間をかけて作った場所です。
玄関は、靴箱を無しにしてスッキリと。土間収納の建具もつけず、リネンのカーテンで仕切りました。
何も取り付けなかった白い壁には、一目惚れした全身鏡やお気に入りのウォールシェルフ、子どもの麦わら帽子をかけて飾ったり。日に日に大好きな空間になっています。
見える部分の素材はこだわる
建具を極力減らしたLDKには、キッチン飾り棚とスタディスペースの机と本棚があります。ちょうど目の高さにあるため、素材はケチらず無垢材を使いました。
といっても少し予算を抑えた集成材ですが、色がつぎはぎになっている姿も可愛くてお気に入りです。
少しお値段は張りましたが、家全体の予算に比べたら小さい額。妥協せずにこだわって良かったと思う部分です。
逆に1階のランドリールームや家族しか使わない2階の建具は、カタログ品から選んだり、素材の目立たない白のシート材の棚板にしたりするなどして予算を抑えています。
シンプルな中に家具と照明にこだわり、私らしさを
照明やカーテンなどの小物はカタログ品から選ばず、全て施主支給しました。
カーテンにはリネン素材を、キッチン周辺は真鍮素材のものを選び、部屋全体が柔らかい雰囲気になりました。
箱自体はシンプルゆえに、趣向が変わった時も、家具や照明を変えるだけで家の雰囲気もすぐに変えることができるというメリットもあるかなと思います。
ハウスメーカーで建てるメリット
ここまでハウスメーカーの悪口ばかり書いているようでしたが(笑)、それでも今のハウスメーカーで建てて良かったなと心底思っています。
大手で絶対に倒産しないという安心感、耐震性、断熱性能が本当に優れている。そしてアフターサービスが素晴らしく、気になるところがあれば電話一本かけると無償で補修してくれます。
何十年と住む家なので、写真映えやデザイン性だけでなく、心地よく安心して生活を送れるか、というのはとても重要なところだと思います。
最後になりましたが、素敵なお家がたくさんある中、我が家を覗いていただきありがとうございました♩
どこで家を建てるのか、何を優先するのか…デザインと予算の兼ね合いもあったりと、それぞれの良さがある一方でその選択によって妥協しなければならない点があったりも。
決められた規格や条件があるハウスメーカーを選択されたminaさんですが、その中でできる選択の仕方で、自分らしさのある家づくりをされていました。
初めにお家を拝見した時には制約がある中で建てたお家といった風には全く見えませんでしたし、それはminaさんの目の付け所や視点の持ち方に工夫があったから。
時には引き算をしたり、施主支給でまかなったりと妥協したくない部分にはとことんこだわって、家づくりに自分らしさを活かすのがとても上手だなと思いました。
条件があってもきっとできることはたくさんあって可能性も感じましたし、これから家づくりをする方にぜひ参考にしていただきたいです。
minaさん、今までたくさん執筆いただきありがとうございました!
(編集:maki)
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