【暮らしのインテリア】原点に立ち返り、私が求めたマイホームとは何かを考える〜身の丈に合った家づくり(niko_kurashi_さん)
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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点もたくさんあると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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コラム執筆者のご紹介
今回からコラム連載がスタートするのは、以前のコラムで暮らしの中で大切にしている時間「3つ」についてお話いただいた@niko_kurashi_(以下、niko)さんです。
余白があることでライフスタイルの様々な変化にもフレキシブルに対応できるインテリアが素敵なnikoさんのお家。
連載では家族みんなが安心して快適に暮らすための工夫や仕組み、インテリアなどについてお話いだだきます。それではnikoさん、よろしくお願いします。
はじめに自己紹介
はじめまして、nikoと申します。夫と私、4歳・2歳の子どもと家族4人で2020年の秋に完成した我が家で暮らし始めて今年で3年が経とうとしています。
このコラムでは「身の丈に合った家」を建てるべく、私が家づくりでした工夫やこだわりについてお話ししていきます。これからマイホーム建築を考えている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
自分の家を持つということ
私は学生の頃からマイホームを建てることを夢見て、ひとりでも家を建てられる力をつけるために進学や就職先を選んできたほど家に対する思い入れがありました。
家にそこまで熱が入るその理由は、家族がどんなときも安心して笑顔で過ごせる場所を自分の手でつくりたかったから。
実家は祖父から受け継いだ築うん十年の古民家。今となってはちっとも恥ずかしくない歴史と想いが詰まった家なのだと思えるのですが、当時は違いました。
思春期だった私はお世辞にも綺麗とは言えない家に友人を招くのも嫌で…。地震が来ると怖くて震えていました。
だからこそ家を建てる側の親だけでなく、子どもを含め「家族みんなが幸せになれる家」をつくりたいと考えるように。
そうして学生時代からうっすら始まった私の家づくり。大学時代には家に関わるゼミを専攻し、間取りや模型制作を学び「将来自分が住む家の間取りは自分で」という思いがありました。
本格始動した家づくり
社会人になって数年が経ち、結婚を経て2016年からいよいよ家づくりが本格始動することになりました。
当時賃貸マンションで夫とふたり暮らしだった私たち。まだ家族計画も分からず、手探りの状態でしたが「家を建てるんだ」という気持ちが強く、土地探しと並行して建築会社探しがスタートしました。
夫婦で決めた土地探しの条件はお互いの勤務先に通いやすく、お互いの実家に近くで土地勘のあるエリアであること。
夫とは地元が一緒なので、当時暮らしていた賃貸マンションからは離れた場所ではありましたが、よく知っているエリアに絞って土地探しを進めていき、建築会社に関しては大手ハウスメーカーから中堅ビルダー、地元工務店や建築事務所など、幅広く検討しました。
そんな中、様々な選択肢がある中で立ち返ったのは自分自身の軸。
「安心して帰って来られる家族みんなが幸せになる家」ということを念頭に、耐震性や気密断熱性、換気システム、建材、アフターサービスなど、少しでも疑問に感じた点や不安な点はとことんぶつけ話合いました。
土地に関しても自然豊かでのびのびと暮らしたい、校区などが分かる実家に近い場所にしようかなどと絞り込んでいき、無事土地と会社が決まって仮契約に至りました。
しかしその一方で、これから家族が増えるかもしれないと思うと間取りは何が正解なのかが分からず…。さらに将来的にどのくらいの資金が必要かもわからないのに「こんな状態で決めて本当に良いのか」という不安な気持ちがありました。
不安な気持ちを拭えず様々なことを考えすぎて混乱気味の私を見て、冷静な夫は「一回考えるのやめてみる」?と一言。建築会社の担当さんには本当に申し訳ないなと思いつつ断りの連絡を入れ、私たちは家づくりを「一旦お休みする」という選択をしました。
その後妊娠や引っ越し、職場環境にも変化もあって色々な経験した上でいよいよ家づくりを再開する時がやってきました。
何が大切なのかを見極める
前回の家づくりと基本的な軸は変わらず、追加したのは3つの視点。
1.具体的な予算イメージ
2.選択肢の幅広さ
3.ワクワクできるかどうか
前回不安な気持ちの要因のひとつでもあった、予算の問題。
この先暮らしていく上でどれくらいのお金が必要なのか、ファイナンシャルプランナーに相談して見てもらったとはいえ、その当時はまるで実感が湧きませんでした。
そこで家づくりをお休みしている空白の期間に勉強したり経験したりして、ようやく自分たちの身の丈に合った予算を立てることができました。
ふたつ目は選択肢の幅広さ。人生は計画通りにはいかないからこそ、家族みんなが幸せになるためには土地や家にも柔軟さが必要だと考えました。
それは例えると「学校の選択肢が多い」「職場が変わっても対応しやすく交通の便が良い」などといったようなこと。これから起こり得る様々な変化を受け入れられる家を建てたいと思いました。
そしてワクワクできるかどうかも重要なポイントでした。
「幸せになれる家」をつくりたいと言っておきながら漠然とした不安にばかり目がいき、この視点が抜けていたことに気付いたのです。
何かが引っ掛かったり、このまま進めて良いのか不安だったり。そんな時は私たちのように一度立ち止まってみるのも良いのかもしれません。
家を建てることは目的ではなくあくまで手段。一回目は家を建てたいという気持ちが先走ってしまった故に、本当に何が大切なのか目的を見逃してしまっていたのだと感じています。
「どんな家にしたいか」だけでなく「どんな人生や暮らしにしたいか」。私たちは立ち止まった期間に大切なことに向き合えました。
人生の数ある選択肢の中でも大きなターニングポイントとなるマイホームを建てるということ。nikoさんの学生時代の指針でもあった「自分で建てる家」にどれだけの強い想いが込められているか、コラムからも伝わってきましたね。
家を建てることはあくまで手段であり、そこに住まう人がどんな暮らし方をしていくかが大切だという言葉にとても共感しました。
次回のコラムは家づくりに込めた具体的な工夫や間取りについてお話していただく予定です♪
nikoさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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