【暮らしのインテリア】固定観念を捨て、目的に合わせて取り入れた間取り〜身の丈に合った家づくり(niko_kurashi_さん)
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「壁付けキッチン」との出会いで広がった可能性
執筆者:niko(@niko_kurashi_)さん
初回のコラムでお話した我が家の家づくりの原点とそれにかけた想い。
今回は目的を再確認し、身の丈に合った家づくりをした我が家の「キッチン」についてお話します。
nikoさんの前回のコラムはこちら
「一般的」よりも必要なことは何か
突然ですが「マイホーム」といえば、展示場のようなアイランドやペニンシュラキッチンのイメージが強くありませんか?
私も間取りを検討していた家づくり初期の頃は設計士の方から提案されたアイランドやペニンシュラキッチンを何の違和感もなく受け入れ、検討していました。
しかし家づくりを進めるにつれて、無理のない予算設定を重視する我が家にとって思うような家づくりができているのか疑問に思うように。
中でも「広さ」において納得のいく間取りができませんでした。
設計士さんから提案されたのはLDK全体で21畳ほどの空間にペニンシュラキッチン、ちょったした小上がりスペースとリビング。さすがは家づくりのプロ、とても綺麗にデザインされた間取りでした。
その一方で、綺麗にデザインされた間取りは家具の配置などもほぼ完成されたもの。
「空間の遊び」つまりは「余白」がなく、今後ライフステージの変化や気分に合わせて模様替えも楽しみたいと考えていた私にはこのまま進めて良いのかと、どこか引っかかるものがありました。
出会いと自分たちらしい決断
そんなときにPinterestやInstagramで見つけたのが海外の壁付けキッチンの事例。
「こんな選択肢があるんだ」と目から鱗で、自分の中でモヤモヤしていたものがすーっと晴れていくのが分かりました。
そこで早速設計の担当者に「壁付けキッチンでもう一度間取りを考えてほしい」と伝えると、はじめはとても驚かれました。
たしかに日本ではマイホーム=ペニンシュラやアイランドキッチンが通説のように感じます。
ただ一歩引いて本来の目的に立ち返ったとき、我が家の家づくりは身の丈にあった予算で様々なライフステージに合わせて家族みんなが幸せになれる家を目指したもの。
限られた空間においてゆとりをもたらしてくれる壁付けキッチンは、私たちにとっての目的を達成するためにうってつけの選択だったのです。
はじめは驚いていた設計担当の方も「これからはお客様のニーズに合わせて壁付けキッチンの選択肢も提案していきたいです」と仰っていたほど。
暮らしに馴染む間取りを選択する
壁付けキッチンのメリットとにかく「家事動線が良い」ということ。
振り返ればすぐにダイニングテーブルがあるので配膳はもちろん、テーブルを調理の際の作業台としても使えるのでとても効率が良く、広々使えるので家族で料理することも。
その反面、家電やゴミ箱なども丸見えになってしまいますし、作業スペースが丸見えというデメリットも。そこで我が家はキッチン横にバックヤードを設け、見えないように工夫しました。
壁付キッチンは可変性があるのが最大のポイント。
例えばカウンターを置いて対面キッチン風にしたり、キッチンワゴンや食器棚を置いたり、いろんな家具配置が楽しめますし、工夫次第でデメリットは十分カバーできると感じています。
実際に壁付けキッチンを採用したおかげで、ダイニングキッチンは約7畳、リビングは約11畳+小上がり約3畳と限られた広さのLDKとしてはゆとりを感じられる空間になり、築3年目の今、模様替えも気軽に楽んでいます。
他のお家や情報の多さからつい決めつけてしまいがちな「一般的」の基準。そこに住まう人も生活様式も人それぞれなのだから、こうあるべきを捨て、何がベストで何を優先したいかをきちんと考えることが重要ですよね。
nikoさんの「身の丈に合った家づくり」というブレない軸を掲げて考えられた間取りや工夫は、今の暮らしに、そしてこれからもフレキシブルに対応できるまさに自分たちに特化した家づくりなのだなと思いました。
nikoさん、ありがとうございました!
編集:megu
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