【暮らしのインテリア】1から自分たちでつくる外構計画〜小さな平屋と大きな庭のある暮らし(tsumikiniwaさん)
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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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暮らしを豊かにする癒しの空間を
執筆者:hikaru(@tsumikiniwa)さん
こんにちは、hikaruです。いつもご覧いただきありがとうございます。
前回のコラムでは、「最小限の洗面脱衣所とお風呂」についてお話しました。
そして迎えた最終回、テーマはやはり我が家のシンボルでもあるお庭について。
引っ越ししてお庭づくりをはじめて2年が経ち、現在は3年目に突入しました。
「1から自分たちで作る新築のお庭・外構計画」について、お庭や外構が与えるイメージが2年間でどのように変化していったのかも踏まえてお話します。
今後、家とセットでお庭を計画される方や予算がまわせなかった方の参考になれば嬉しいです。
hikaruさんの前回までのコラムはこちら
暮らし方から家を考える
私たち夫婦はお互いに植物にまつわる仕事をしていたことから、大きな庭に夢がありました。
だからこそはじめから「家は小さく・庭は広く」という希望でマイホームを計画し、220坪の土地にコンパクトで庭へも行き来しやすい23坪の小さな平屋を建てました。
どうしても後回しにしがちになり、中々予算がまわせないことが多い外構計画。実は我が家もお庭が中心の家計画ではありましたが、引き渡しの際はなにもない「更地の状態」からのスタートでした。
予算の都合や自分たちでつくっていきたいという思いもあり、駐車場とモルタルのアプローチだけプロにお任せしてあとは自分たちですべて行うことに。
家の引き渡し時は家が更地のグランドに建っているというなんとも寂しい状態で、道路に面していることや近隣の家に囲まれていたため外から丸見えの我が家。なかなか窓のロールクリーンを開けることができなかったほどでした。
更地からの外構計画とDIY
そこでアプローチ以外なにもないお庭計画が引っ越し後すぐにはじまりました。
大切にしたのは、なにを植えて「どんな場所を作りたいか」よりも、このお庭のある家で「どんな暮らしがしたいか」ということ。
春には桜のようなピンクの花が咲く樹木の中でピクニックを。暖かくなりやる気がどんどん湧いてきて、DIYに取り掛かかる。
夏には友達を呼んで、ピザ釜で自家製トマトとバジルでピザを焼きながらBBQを楽しもう。
子どもたちは芝生で走り回って水遊び。たくさんの落葉樹が心地よい日陰をつくってくれている。
秋になったら紅葉した葉っぱとオーナメントグラスの穂がそよそよと揺らぐ中で、ウッドデッキでお茶をしながら焼き芋を焼こう。
冬は少し寂しい庭だけど、雪が積もったら真っ白な庭で雪遊びをしよう。
たくさん出てしまう野菜のヘタや生ごみは、コンポストで分解して堆肥をつくり、またお庭の栄養となる。
私たちが思い描いたのは、ただただ愛おしい日常を家族と過ごせるようなお庭のある暮らし。
想像していると楽しくてどんどんやる気が湧いてきます。
そうして進めた外構・庭計画手順は以下の5つ。
1.「こんな暮らしがしたい」「庭づくりでここを改善したい」を出し合う
2.1からどんなエリアをつくるかを考える
3.エリアを敷地図面に落とし込み、書き込む
4.エリアごとに使う素材や雰囲気を決めて予算を考える
5.優先順位を決めて、1箇所ずつ作業に取り掛かる
考えていく中で我が家の優先順位として高かったのが、家の前のぬかるみ改善とウッドフェンスでした。
お休みの日はほとんどの時間を庭作業やDIYに費やし、2年間で家族(主に夫)で行ったDIYは10箇所以上にもなり、大きな変貌をとげました。
イメージを膨らませて
DIYと並行して行ってきたのが植栽計画。
ここでもまず考えたのは「どんな暮らしがしたいか」ということ。
この窓から紅葉が見たい、ここに日陰をつくってその下でお茶がしたい、果実を収穫して食べたいなど具体的にイメージしていきます。
植栽計画の手順と大まかな流れは以下の通り。
1.「こんな景色が見たい」「こんな暮らしがしたい」を出し合う
2.1からどんな植栽エリアをつくるかを考える(日当たりや環境土の酸度などを考慮する)
3.エリアごとに植える樹木をを考える
4.エリアとメインになる樹木を敷地図面に落とし込み、書き込む
5.植物を植え込む場所は腐葉土や堆肥を使って土壌改良をする
6.中高木から植え込み、その後低木や小さな植物たちを植え込む
この6つを基に少しずつ進めていきました。
植物たちがもたらす幸せ
大きくて小さくてもベランダでも、植物のある庭という空間は私たちの暮らしを豊かにするために欠かせない要素の一つ。
家の外観の印象までも大きく変える影響力があると実感しています。
また、必然的に毎日の管理があることで自然とのつながりや季節の移り変わりを感じられ、健気な植物たちの成長に触れて優しい気持ちになれるのです。
庭づくりの醍醐味は、たとえプロにお願いする場合でも時間が経って「ちょっと変えたいな」と思ったときに自分たちで手を加えることができるところ。
そして自分たちの手で育てた植物や景色を眺める喜びにあるのではないでしょうか。
今回ご紹介したのは2022年1月〜2024年3月までのお庭づくりの変化。
私たちのお庭づくりはまだまだ終わりません。今後もいつまでも完成しないからこそ、楽しみながら続けていきたいと思っています。
この私たちの経験が誰かのお役に立てたのなら、とても嬉しいです。
hikaruさんの家づくりのブレない軸としてあったお庭のある暮らし。何もないところから始めたお庭づくりが2年の歳月を経てこんなにも素敵に変化していったのも、愛情と手間を惜しまずかけたからこそ。
「どんな暮らしがしたいか」を常に考え、思い描いた理想の暮らしを少しずつ叶えてくれたお庭にこれからもどんな変化が訪れるのか、楽しみでなりません。
hikaruさん、長い間本当にありがとうございました!
(編集:megu)
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