【あの人の暮らしが素敵な理由】暮らし方、住まう人の変化に柔軟に対応できる家を建てる~前編(cky.homeさん)
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【あの人の暮らしが素敵な理由】
“インスタグラムでつい憧れてしまうあの人”の暮らし方のヒントやモノ選びなど、暮らしにまつわるアレコレをご紹介いただきます。
今回は「こだわりの詰まった家」をテーマに、@cky.home(以下、Sae)さんのお話をお伺いしていきます!
暮らしの充実のためにしたこと
Sae
はじめまして、Saeと申します。
設計事務所に依頼した2階リビングのお家に夫婦と高校生になる娘、わんこ2匹で暮らし始めてもうすぐ2年が経とうとしています。
ライフスタイルの変化とともに
以前は娘が2歳の頃に購入した分譲マンションに10年住んでいました。
生活していくうちに不便に感じることが少しずつ出始め、家族みんながストレスなく穏やかに過ごせる家を建てたいと思うように。
我が家の場合は、娘のピアノをアップライトからグランドピアノに変更したことによる音の問題、わんこ2匹が加わったこと、娘が成長するにつれて収納の少なさを痛感するようになったことなどが主な問題点でした。
家を建てる場所は義理の両親が昔住んでいた古家のあった37坪の土地。
色々なハウスメーカーや工務店を見に行ったり、実際に図面を描いてもらったりもしたのですが、夫婦揃って「ここなら!」という所になかなか出会うことができず、年月ばかりが過ぎていきました。
家づくりにおいて私たち夫婦の要望を全て取り込もうとするとなかなかこの土地では叶えられない、叶えたとしても3階建てになってしまうという状況が続き、半分諦めかけていた時に出会ったのが今の家を建てて下さった設計事務所。
無駄のないシンプルで飽きのこない美しさ、自由度も高くハウスメーカーのように制限や制約もない。そして何より私たちの要望を全て組み込んだ図面を初めて作ってくださったのがこの設計事務所でした。
何年も色々なメーカーを見てきたけれど「ここならきっと私たちが望むような住まいができる気がする!」夫も私もそう感じて、家づくりをお願いする運びとなったのです。
不思議なことに設計事務所と出会ってからというもの、マンションが希望金額で売却できたり、わんこ2匹を連れて仮住まいできる場所がタイミングよく見つかったり、全ての歯車がゆっくりといい方向に回り始め、ご縁に恵まれるとはこういうことなのかと実感せずにはいられませんでした。
家作りで大切にしたこと
私たちが家作りで特に優先したのは大きく3つ。
1.ピアノ練習に適した環境を整える
2.わんこたちとの暮らしを快適に
3.収納場所を確保する
先ずはマンション住まいの時に感じた不便さの解消をすべく考えていきました。
毎日とても気を遣いながら娘が練習していたピアノ。
新居では防音のピアノ室を設け、いつでも気兼ねなく練習ができる環境を作りました。
子どもの成長と共に帰宅時間も遅くなり練習が夜になってしまうことも多く、何時までに終えないと迷惑がかかってしまうというストレスを抱えることなく生活でき、とても助かっています。
2つ目にわんこが暮らしやすく、お世話もしやすい空間を作ることも我が家にとって大事なことでした。
主に2匹が生活する2階のスペースは回遊動線にし、自由に動ける間取りを採用。
トイレスペースやペットグッズの収納場所も最初から決めて作っておいたり、トイレスペースは掃除しやすいように床はフロアタイル、まわりはキッチンパネルの壁にしたりと抜かりなく計画しました。
この家に引っ越してきてからわんこたちの行動範囲も広がり、気ままにのんびり過ごしている姿を見るのが毎日の癒しになっています。
そして3つ目は収納場所の確保。
マンションの時に足りなかった収納も、クローゼットルームの他に階段で上り下りできるリビングロフトを作ってその奥に3畳の納戸スペースを設けたり、インナーガレージを作ることで大きく解消することができました。
とはいえ、物が多いと結局溜め込んでしまい片付かないということが起こるので、定期的に見直しをして物を増やしすぎない、把握できるものだけにするという意識は忘れないようにしています。
快適な暮らしのために
また、毎日の家事にストレスを感じにくい工夫をすることで日々の生活がとても楽になりました。
キッチンとパントリーの奥には3畳のランドリールームを設け、ここで洗濯が完結するように。洗濯物を干したままでも作業ができるように天井高を2800(mm)とし、昇降型の物干しを設置したのもストレスを感じない暮らしの工夫。
また、我が家はランドリールームがLDKのある2階、洗面室とお風呂が1階という水回りが集約されていない間取りなので、洗濯し終わったものを1階まで持っておりないといけません。
その手間を少しでも楽にするためにランドリーシューターを設置しました。
洗濯し終わったもので、お風呂や洗面で使うのに必要なものはこのシューターから落とすと、1階の脱衣室にあるカゴに入る仕組みです。
1階に降りたついでに畳んで収めればいいので、洗濯したものを持って降りるという家事がなくなり、すごく楽に感じています。
水回りを集約しなかった理由は土地の広さもありますが、私たち夫婦が年齢を重ねた時にお風呂とトイレと洗面、そして寝室は1階にあった方が便利だと考えてのことです。
家はずっと変わらなくても住人の年齢は段々と変わってくるわけで、今だけでなくこの先もずっと住みやすい家作りをするということも重要だと思っています。
こだわって建てた我が家ではありますが、どんなに素敵な家でもそのままで快適に暮らせるわけではありません。
その家とどうやって時を刻んでいくか、どんな風に使っていくかが何よりも大事。そこで後編では我が家の暮らしの様子と快適に過ごす為にしていることについてお話します。
年月と共に家も人も変化していくからこそSaeさんが大切にした「今もこれからも暮らしやすい家づくり」。そのためにこだわった家づくりは今の過ごしやすさに直結しています。
家族に寄り添った間取りはもちろん、仕組み作りもやはり快適な暮らしに欠かせないポイント。次回後編で詳しくお話していただけるとのこと、とても楽しみです♪
(編集:megu)
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