【暮らしのインテリア】暮らしの変化に対応しベストな選択ができる柔軟性のある間取り〜2度目の家づくりを経験して(rumyroomさん)
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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア・整理・収納・お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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みんなそれぞれの居場所で快適にすごせるように
前回のコラムでは「つながりと開放感」を意識したリビングについてお話しました。
今回はその続きとして建てた当時のことを振り返りつつ、変化を遂げた今のリビングについてお話します。
rumiさんの前回までのコラムはこちら
自然素材を取り入れる
大好きな北欧の家具や雑貨と馴染むように、リビングには自然素材をふんだんに使いました。
無垢の床は想像していた以上に気持ちよく、家時間のほとんどを裸足で過ごしているほど。
無垢床と聞くとメンテナンスが大変そうなイメージもあるかもしれませんが、時々ハンディワイパーで水拭きし、たまにオイルを塗るくらいで手間はあまりかかりません。
漆喰の壁は職人さんが手で施すので時間や費用もかかりますが、真っ白で陰影のあるこの壁のお陰で植物や大好きな絵もとても馴染み映えます。
動物の多い我が家にとっては「消臭や調湿」の効果もあり、本当にありがたいのです。
居心地の良さを追求して
吹き抜けで30畳あるLDKの間取りが出来上がった時、北向きということもあり冬の寒さが不安要素としてありました。
そこで検討したのが薪ストーブやペレットストーブ。工務店のOBさんの中に採用された方がおられ、快くお家を見学させていただきました。
実際に取り入れている方のお話を伺ったり調べたりするうちに、ペレットストーブなら薪ストーブよりも手軽で初期費用も抑えることができると分かり、我が家にも取り入れることに。
設計士さんからはストーブがなくても関西ですし十分暖かいですよと言われていましたが、実際その通りでした(笑)
主に朝の寒い時間や深夜に点火して、あとは床暖房だけで十分暖かく、リビングが「北向き」だというと遊びに来た方にも驚かれます。
ストーブは冬の癒しそのもので、子どもたちも動物たちもふわっと暖かい火の温もりが大好きです。
そして我が家のLDKにはたくさんの「居場所」を設けました。
ソファやダイニングチェアだけではなく、スツールやベンチにパーソナルチェア、階段にも座って話せるように位置を考えました。
家族はもちろん、お友達やお客様が何人いてもどこかしらに座ってもらえるようにイメージをしながら、くつろげる空間になるように思い描いたリビング。
動物たちもそれぞれにお気に入りのスポットを見つけています。
「今」やりたいことを優先する
リビングの一角4.5畳の和室にしようと計画していたスペースは、造作ベンチと大きな窓を採用し、猫コーナーとくつろぐためのスペースとして私もとても気に入っていた場所。
この夏、このスペースがフラワーとキャンドル教室のアトリエとして生まれ変わりました。
この家を建てる前から「お家で教室を開きたい」という願望はあったのですが、当初1階は家族のためのスペースにしたいという思いがあり、2階に設けたセカンドリビングスペースを教室として使用しようと漠然と考えていました。
広さもありゆったりと使えるので教室として使うにはとてもいいスペースだったのですが、ヤンチャな猫たちが増え、仕入れた植物の誤飲などを防止するためにも扉がある方が安全。
しかし2階は勾配天井のため、パーテーションや扉の設置は難しく、悩みに悩んで1階の一角にアトリエスペースを作ることになりました。
30畳のLDKのうちの4畳半という小さなスペース。
扉や仕切りを付けるとおのずと圧迫感は否めないし、インテリアの統一感も無くなりそうだなと不安もありました。
そして何より大好きなくつろぎのスペースを無くしてしまうことに寂しい気持ちもあり、なかなか踏み出せずにいたのです。
そんな時にインスタグラムで見かけた素敵なパーテーションのあるお家。
調べていくうちにパーテーションはフルオープンにできること、パネルはガラスではなくアクリルで、フレームはアルミでできているため軽くて割れる心配もないものがあることを知りました。
具体的なイメージもできて「これならいい!」となり、工務店とたくさんの打ち合わせを重ね、リフォームへと踏み切りました。
床はオーク材から扱いやすいタイルに変更し、照明はダウンライトからダクトレールへ。
建築当時憧れていたけれど採用できなかったNew light potteryの真鍮ペンダントライトを選びました。
大好きな窓はそのまま残すことにしましたが、ベンチは泣く泣く撤去することに。ベンチのあとが残った壁にはモールディングを施して、少しフレンチアンティークなテイストの家具を合わせて。
完成するまでリビングのインテリアと馴染むかとても不安でしたが、テイストが違ってもモダンなパーテーション(タチカワブラインドのプレイススウィング)のお陰か、違和感なくリビングとも調和してくれました。
小さなスペースではありますが、今では一日中こもっていたいくらい好きな「アトリエ」という名の私のお城。
一年以上かけて悩みようやくリフォームを決意できたのも、教室をオープンしこの場所にたくさんの方が集まってお花に触れていただけるのも、インスタグラムがあったから叶えられたこと。
幅広く情報を集めること、多くの方へ発信できることも、SNSを活用できる今の時代ならではだなと思います。
間取りを考えていた頃には想像もしていなかったこのアトリエの存在も「可変性のある家づくり」というテーマにまさにぴったり。
いつかはまた老後の就寝スペースとして和室に変身する日が来るかもしれませんが、暮らしの変化に合わせて手を加えながら家も進化していけば、ずっと住み続けられる終の住処になり得るのだと思います。
rumiさんの生まれ変わったアトリエスペース。インスタグラムでもリアルタイムでリフォームの様子を拝見していたのですが、少しずつ形になっていくアトリエに私もワクワクが止まりませんでした♪
実際に家を建ててみてわかったことは、暮らしてみるとその時々によって課題が見えてくるということ。今の暮らしに寄り添ったベストな選択ができる「余白」がある家づくりができるとその先に色々な可能性が見えてきてとてもいいなと思いました。
rumiさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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