【今までもこれからも。ずっと大切にしたいもの】職人と建築家と私。三者でつくった特注家具たち(@kitaniwa_daichiさん)
- コラム
- 読みもの
縁があって受け継いだり自分自身で購入したりした中で、「ずっと大切にしてきて、これからも大切にしたいもの」ってありますか。
「もの」に対して愛情を持っていたいし、そう思えるもの選びができたら嬉しいですよね。このコラムではそんな「大切なもの」についてお届けしていきます!
前回までの「大切なもの」のお話はこちら
今回は@kitaniwa_daichi(以下、北庭の台地)さんのお話です。
オリジナリティを求めた空間づくり
北庭の大地
家づくりにおいてこだわったのは「独自性」と「可変性」。暮らしの中では変化を楽しむことを大切にしています。
そんな私の想いが具現化した特注家具。私の要望を元に建築家が基本的な構想を描き、細部は家具職人につくりこんでいただきました。
家具職人は私たち夫婦の地元である四国を拠点に活動する「wood-furniture +1」の二宮さん。
建築家は岡山の設計事務所「TENK」の天久さんという方で、二宮さんの家具工房も天久さんが設計されたもの。
建築家のオープンハウスを訪れた際、家具職人の代表作であるバッファローチェアに初めて触れました。
まるで生きているような存在感の家具。自然な木の質感や体に馴染む座り心地も絶妙で、我が家の家具も作っていただきたいと心に決めました。
LDK中央に置くソファに要望したのは、我が家の象徴である「北庭と光庭を楽しめること」そして「どの方向から見ても美しいスタイル」。
わがままな要望から生まれたモジュールソファは、デザインから建築家と家具職人による完全なオリジナル。気分に合わせて自由にレイアウトできる特等席となりました。
オーク材の繊細なフレームと低く抑えた重心。良い意味でソファらしくないスマートなデザインはLDKを開放感と抜けのある非日常空間にしてくれます。
ダイニングに置くバッファローチェアは樹種や色を建築家も交えて決め、それに合わせてダイニングテーブルも作っていただきました。
妻のチェアはテーブルと合わせてナチュラルなオークで揃え、私のチェアはインパクトのある鉄染めで空間のアクセントに。
娘二人がもう少し大きくなれば自分たちで樹種やデザインを選ばせてそれぞれのオリジナルチェアをつくっていただきたいなと思っています。
「まな板」と「椅子」を組み合わせたスツール「まないす」は、コーヒーテーブルや飾り棚など色々なシーンで大活躍。
一脚は、家具職人の粋な計らいで組み立てや研磨を娘と仕上げた宝物となりました。ガレージや庭でのBBQなど外でも遠慮なくガンガン使います。
無垢の木でつくられた家具は時間の経過とともに味が出て、メンテナンスをすることでさらに深みが増していきます。
これからも丁寧に手入れをしながらずっと大切に使いたいものたちです。
建築家×職人×自分、プロ目線の意見に加え細部にまでにこだわって完成したソファは、まさに唯一無二のもの。クリエイティブな家具づくりとっても素敵です。
無垢の家具たちの経年変化も味わいながら家具を育てていく。娘さんたちのオリジナルチェアが完成する時もまた楽しみですね〜♪
(編集:megu)
special thanks
Article / 読みもの
Category
daily mukuri / アイテム
Category