【あの人の暮らしが素敵な理由】小さな工夫とささやかな喜びを積み重ねた「半分古い家」での暮らし(hanbun.furui.ieさん)
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【あの人の暮らしが素敵な理由】
“インスタグラムでつい憧れてしまうあの人”の暮らし方のヒントやモノ選びなど、暮らしにまつわるアレコレをご紹介いただきます。
今回は「半分古い家での暮らし 」をテーマに、@hanbun.furui.ie(以下、kyu)さんのお話をお伺いしていきます!
家を育てながら住み続けていく愉しみ
kyu
はじめまして、kyuと申します。半リノベをした築約50年の「半分古い家」に、妻と小さな娘と3人で暮らしています。
半分古い家って?
冒頭にも記しましたが、当時築46年だったごくごく普通の小さな中古住宅を半分だけリノベーションしたのが我が家「半分古い家」です。
なぜ「半分」だけのリノベだったのかというと、これは単純に“予算が限られていたから”です(笑)
限られた予算の中でやりくりしようとしていた私たちには二つの選択肢がありました。
・家全体に予算を割り振りしてなんとなく全体をリフォームする
・どこか一点に予算を集中させてこだわりのリノベーションをする
それならきっと「生活を主とするLDKに予算を割いた方が満足度が高いに違いない!」と夫婦で意見がまとまり、こうして誕生したのが「半分古い家」です。
こだわるポイントを絞る
ほとんどの予算をLDKに割く選択はやはり正解でした。一極集中でこだわりを詰め込んだことにより、暮らしの満足度が上がりました。
耐震補強や断熱はもちろんのこと、無垢の床材や大谷石などの自然素材をふんだんに取り入れたり、壁や天井を抜いてみたり。
夫婦揃って少しクセのあるデザインが好きなので、そういったデザインに囲まれて過ごせることで日々の暮らしの満足度が上がったと感じています。
「リビングで過ごす家族が見えるように、小さな家だけど対面キッチンにしたい」という妻の想いはセパレート式のⅡ型キッチンで実現。
キッチンとリビングの距離が近く感じるので、自然と家族の会話も弾んでいます。
古いままの部分もあえて残す
予算の都合で手を加えられないところがあるのなら、それならそれらもデザインの一部にしてしまおうという発想のもと、あえて手を加えなかった点もちらほら。
時を重ねたものが持つ味わいを漂わせてくれています。
真新しい新品のものも良いですが、歴史や経年変化を感じられる古いものにも魅力も感じるので、新旧折衷な家づくりは自分たちにはピッタリでした。
古道具の椅子もインテリアとしてマッチします。
育てるように手を加えながら暮らす
手を加えなかった「残りの半分」は、自分たちでできる範囲でDIYをしています。
特に二階部分はほとんど手を加えなかったので、壁を塗り替えたり床を張り替えたりと試行錯誤しました。
DIYが趣味とか得意というわけではなかったので、やらざるを得ない状況の中で少しずつなんとか…と毎回失敗の連続ですが、 自分で手を加えていくことで「家を育てながら暮らす」ような感覚が芽生え、古い家にも愛着が湧いてきますね。
「ここはもっとこうなったら過ごしやすそうだな」と思い立ったときに、エイヤ!とビスや釘を刺すことができるのも古い家の良いところかもしれません。
「キッチンに収納が増えたら便利だな」と思って作った出窓の棚は、使い勝手も見た目にも満足しています。
また、家が古い分クオリティが低くてもそれなりに見えるというのも、DIY挑戦へのハードルを下げてくれているとも感じています。
天然素材を用いた家なので、適当に作った箱でもマッチしてくれるんです。
最近では「次はどこに手を加えようか」「あそこがこうなったらもっと素敵になりそうだね」なんて話しながら晩酌をするのも週末の楽しみに。
そんな小さな工夫とささやかな喜びを積み重ねながら、家族みんなが笑顔で暮らしていけたらいいなと思っています。
「半分古い家」そう聞いただけで、どんな家なんだろうと気になってしまったkyuさんのおうち。家づくりにおいて予算との戦いはつきものですが「何を大切にするか」で大きく変わってくるものだと思います。
暮らしの快適さや満足度はキープしつつ、古い部分もあえて残して楽しむ。少しずつ手を加えながら作っていく喜びがある「半分古い家」は、これからのご家族の暮らし方に合わせてどんなふうに育っていくのかもとても楽しみです。
(編集:megu)
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