【あの人の暮らしが素敵な理由】「ぬか漬け編」美味しいぬか床を保ち、無理なく続けられる秘訣とは〜発酵食品のある暮らし(__mamigram___さん)
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【あの人の暮らしが素敵な理由】
“インスタグラムでつい憧れてしまうあの人”の暮らし方のヒントやもの選びなど、暮らしにまつわるアレコレをご紹介いただきます。
今回は「発酵食品のある暮らし」をテーマに、@__mamigram___ (以下、マミ)さんのお話をお伺いしていきます! 前回の塩麹編に続いて、ぬか漬け編をお楽しみください。
我が家流の「ぬか床」を育て、味わう楽しみ
マミ
前回のコラムでお話したようにちゃんとしたお味噌や調味料選びができ、塩麹や醤油麹まで取り入れられたら、次はぬか漬けにチャレンジしてみましょう!
栄養豊富なぬか漬け
ぬか漬けって、本当に本当にすごいんです!通常どんな野菜でも、調理をすると栄養素が減ると言われています。しかしぬか漬けの場合は、加熱していないため野菜に含まれる栄養素はそのままに、米ぬかに含まれる栄養素がプラスされるので、生野菜をそのまま食べるよりも栄養素などが5~10倍近く増えます。
具体的には、ビタミンB群、ビタミンA、ビタミンE、イノシトール、抗酸化作用があるといわれているフェルラ酸、フィチン酸、γ-オリザノールなどなど、、すごいラインナップ! 米ぬか、恐るべし(笑)
そしてぬか床は野菜を漬けていくうちに植物性乳酸菌がどんどん増えていきます。ぬか床の塩分により水分が抜けた野菜に米ぬかの栄養素がたっぷり吸収されて、おまけに植物性乳酸菌もパワーアップして装備されます。ただ野菜を漬けておくだけで、スーパー野菜に大変身しちゃうんです♡
ぬか漬け〜私の失敗
ぬか漬けってちょっとハードルが高く感じますよね。実は私も一度失敗した経験があります。小さめのホーロー容器にぬか床を入れて冷蔵庫で保管していたのですが、小さいゆえに混ぜる時ぬか床がこぼれてなんともやりづらくて。そうなると混ぜるのもおっくうで、面倒になり断念しました。
前回の失敗を元に大きめのタッパー容器に変えたのが大成功。混ぜやすくて野菜も入れやすく、タッパーなので扱いやすい。冷蔵庫で1番目立ち、かつ出し入れしやすいところにスタンバイしておき、混ぜるというアクションが面倒にならないようにしています。
ぬか床の作り方
ぬか床は新鮮な米ぬかに塩と水、唐辛子などを混ぜて作ります。そこに野菜の捨て漬けを何度か繰り返し行うことで植物性乳酸菌が増えていき、熟成されたぬか床になります。
これらの作業をせずとも、あらかじめ熟成されたぬか床も商品として販売されていますので、そこからスタートしてもいいと思います。慣れていくうちに自分好みのぬか床に仕上げていけばいいのですから。
そして家庭よって様々ですが、出汁昆布や鰹節、煮干しや干し椎茸など、旨味の出るものをさらに混ぜ込むと風味豊かになります。
ぬか床は活きているので、そのまま放置すると発酵が進み酸っぱくなってしまいます。冷蔵庫で保管する場合、2〜3日に1度は天地を返すように混ぜ、空気を抜くように平らにします。容器の縁についたぬかはキッチンペーパーなどでぬぐい綺麗にします。
野菜を入れる時は、塩をすり込んでからぬか床へ。胡瓜なら半日〜1日、大根や人参などは2〜3日で食べ頃になります。大根やカブの皮は、剥いても剥かなくてもお好きな方で。皮があるとパリッとした食感が楽しいです。
美味しいぬか床を保つには
ぬか床は野菜を漬けていくうちに水っぽくなります。水分をこまめに取るために、おすすめなのが専用の水取り器。差し込んで水分が溜まったら捨てるだけなので手軽です。水分を取ったあとは、少し塩を足しておくとぬか床が安定します。
昆布や高野豆腐など、水分を吸収してくれる食材を漬けるのもおすすめです。昆布はぬか漬けとして食べられますし、高野豆腐はそぼろにして炒めるとすごく美味しいです。
ぬか漬けの味がボヤッとしてきたと感じたら、旨み食材をプラスします。足す時は一度にたくさんの種類を入れずに、少しずつ様子を見るようにします。
もちろん、面倒な場合は全部入れてもOK!(笑)やり方は人それぞれなので、好きなように楽しんで自分好みのぬか床にしましょう!この作業、ぬか床を育てているなという実感があって楽しいです。
ぬか漬けの良いところ
ぬか漬けの良いところは半端に余っている野菜をうまく使えること。冷蔵庫の整理をしたい時など、ぬか床に入れれば野菜室はスッキリし、美味しいぬか漬けも出来て一石二鳥です。
また偏った食事の時に栄養を補えて、切って出すだけなのですぐに1品完成するのもぬか漬けの良いところ。
発酵食品を暮らしに取り入れてみて
食べ過ぎた次の日や身体をスッキリさせたい時などは、酵素玄米+味噌汁+ぬか漬けの発酵スペシャルセットを食べてコントロールしています。現在、産後なので妊娠中に増えた体重のリセットにもこの食事法が一役買っていると思います。
発酵食品を取り入れるようになってから、以下の点を実感しています。
・調理の時短
・食材のムダを省く
・腸内環境の改善
・美肌
家事の時短につながり、手間をかけなくてもご飯を美味しくしてくれて、家族の健康も守ってくれる。そして美容にも! 忙しいママさんたちに発酵食品はぴったりです。
前回のコラムと合わせてたくさんご紹介しましたが、すべてを一度にスタートさせるのは難しいです。しかし続けることに意味があるので、手軽なものから少しずつど取り入れてみてほしい。そこから見えてくる食生活の変化を実感してほしいと思うのです。
インフルエンザやノロウイルスが流行している今の季節、また年末年始に暴飲暴食してしまった身体をコントロールするためにも、発酵食品のある暮らしを始めてみませんか?
色鮮やかな野菜のぬか漬けが美しく、器に映えて綺麗ですね。食卓にあると、ちょっと嬉しい一品だなと思います。
文中に「初めから混ぜてあるぬか床を使ってもいいと思う」とありましたが、使ったことがあります。美味しく漬けられたのですが、水分が増えたり味がぼやっとしたりして、だんだんと使わなくなり、そのうちダメにしてしまいました。
またチャック付き袋で漬けていたので、ぬか床が混ぜにくく野菜の出し入れをしにくかったのも原因だったのだなとマミさんのコラムを拝見して気づきました。
ぬか床を保つための方法がわかったので、また挑戦してみたい気持ちになりました。自分好みの旨味食材を加えるのも楽しそうです。
2回に渡って、「発酵食品のある暮らし」についてお話していただきました。何か一つでもはじめてみると、また今までとは違った暮らしの変化や楽しみが増えるかもしれません♩
(編集:kaori)
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