開放感と快適さをギュッと凝縮した2階リビングダイニング〜仲間とつくった家づくり。nakaken.0210さんのおうちを探索!(後編)
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黒くガルバリウムに囲まれた落ち着いた外観に、風通しの良い開けたピロティのあるおうち。工務店を営むご主人と、ご兄弟、仕事で関係のある設計士さんと”近しい仲間”とつくられた家づくりについてお話をうかがいっていきます。
前編は採光や夜の照明も活かす外観の設計や、お客様を迎えるピロティ、非日常感を味わえる中庭を中心にご紹介しました。
後編では、デザインだけなく2階に生活空間を凝縮した暮らしやすさについてもお話いただきました。ぜひお楽しみください。
前編:黒く囲まれたおうちに「風通しの良いピロティ」と「非日常な中庭」がお出迎え〜仲間とつくった家づくり。nakaken.0210さんのおうちを探索!(前編)
対角線を意識した体感的な広さ
nakaken.0210さん
前編でご案内した1階から階段をあがると、2階LDKへと続きます。1階と同じく、抜け感を意識した開放感のあるつくりと、周囲の視線をシャットダウンした完全プライベートな空間になっています。
キッチン、大きな窓、造作のテーブルなどインテリアにも拘りましたが、我が家のライフスタイルに合った生活動線や、2階中心の暮らしが成立するような設計を取り入れましたので、そのあたりもご紹介したいと思います。
開放感は視線の向きがポイント
リビングに入るとまず目に入るのがテラス。我が家のLDKは21畳ですが、体感的にはもっと広く感じます。囲われたこの場所はカーテンをつけずに暮らせるため、一日をとおして陽射しがたっぷり入り、来客時にはテラスも”ひとつの部屋”として活躍します。
夜も視線を気にせず過ごせますし、これからの季節はシンボルツリーのアオダモが見頃。
天井にロールスクリーンを設置したので、状況に応じて変化できるようにもしています。
キッチン真横にダイニングテーブルとベンチを設置したのもポイントです。
テーブルもベンチも夫の造作ですが、部屋角のスペースをうまく活用しました。加えて、ベンチに座りバルコニーを見た視線の先に建物の角が見えると、本来のリビングの広さよりも広く感じ開放感を味わえます。
人の視線は無意識のうちに角を捉えて空間の大きさを認識するので、建物の角と角を結ぶ対角線の距離を長くすると、視線がとらえる角の位置が遠くなって広さを感じやすくなります。
これは1階のピロティも同様で、建物を正面から見た時に自然と角にあるアオダモに目がいくようなっていて、60坪の土地ももっと広く感じられるようになっています。
その他にも、LDKの両サイドをガラス張りにし部屋の圧迫感をなくしました。また、天井も緩やかな勾配と、窓ガラスと同じ高さに設計したことでテラスまで続く抜け感を演出しました。
憧れのキッチンハウス
キッチンはキッチンハウスのメルクリオ。
数年前、偶然訪れたショールームでキッチンハウスに一目惚れし、マイホームの時は絶対採用する!と決めていましたが、想定より予算が圧迫し、他社メーカーになることに。
設計を進める中で、偶然キッチンハウスに伺う機会があり、そこで改めてキッチンハウスの良さに立ち戻り、結果採用しました。他社メーカーのキッチンに腰壁やタイルの使用を進めていましたが、全て白紙に戻したのもいい思い出です(笑)
先述したように、キッチンに取り付けてあるホワイトアッシュのダイニングテーブルとその横に設置してある浮造りの杉板のベンチは夫の造作です。
素材は無垢で柔らかく、座面もしっかりしているので座りやすいです。背面の室内ガラスに映る光景が好きです。
カップボード含め、収納や電気機器関連はキッチン後ろに配置。
私は収納が苦手なので、来客があってもカップボードは見えない位置になるキッチンの後ろにもっていきました。見せる収納ではなく、見せない収納。
またリビングから見たときに、カップボードが散らかって見えないようにカップボードは全部黒に塗装して、電化製品もすべて黒。そしてクロスも黒で統一しました。そのおかげでリビングからキッチンの方を見てもカップボードがあることさえ気付かないほどです。
ストレスのない動線設計も我が家の魅力
水回りも基本2階に集約しています。
洗面室はリビングに併設しました(キッチン背面の左側に位置します)。
冬の時期にリビングから出て寒い洗面所に行くのが嫌だったので、床暖の入っているリビング内に洗面所を作るのが条件でした。
テラスとLDKで過ごす時間が多く、来客時にもアクセス良い場所でリビングに設置してよかったと実感します。人の出入りも多いので、シンプルながらインテリアもお気に入りのものを。
・一面鏡:W2435*H670
・洗面ボウル:サンワカンパニー(リーシオ900)
・壁:フレキシブルボード
・カウンター:造作(オーク材)
・フロアランプ:イッペルリグ
また、洗面室から脱衣所、お風呂、ランドリールーム、バルコニーとリビングからすべての場所へすぐ行けるような家事動線になっています。
脱衣所で脱いだ服を隣のランドリールームにある洗濯機へ入れ、洗濯機が終わったらそのまま洗濯機の中からハンガーにかけてハンガーごとバルコニーに持っていき干す。とても最高の動線です。ここが家の中で一番おすすめの場所かもしれません。
洗濯物を干す高さは変えられるのと、目隠しの壁もあり来客があってもリビングからは見えないようなつくりになっています。
このバルコニーで家族でバーベキューをしたり、日向ぼっこをしたり。気候もよければ、リゾートに訪れたようなゆったりとした時間の流れを体験できると思います。
やっぱり暮らしやすいが一番
冒頭でお話したとおり、リビングを中心にした無駄のない動線、視線を気にしない快適な生活と、やはり”暮らしやすさ”を一番に考えて設計しました。
こどもが大きく手もかからないので、階段の上り下りは夫とこどものみで、私はほぼ平屋のような暮らしです。デメリットは重たいものを運ぶ時や、宅配便などを1階に取りに移動する程度で、頻度は多くないです。
その二点ほどで、あとは快適すぎるほどです。我が家のおうちづくりのテーマを叶えつつ、効率的な家事動線も取り入れたとても満足のいくおうちが出来たかな、と思います。
最後の一枚はバルコニーから眺める空。お気に入りの眺めでお終いにします。読んでいただきありがとうございました。
前編:黒く囲まれたおうちに「風通しの良いピロティ」と「非日常な中庭」がお出迎え〜仲間とつくったおうちづくり。nakaken.0210さんのおうちを探索!(前編)
二回にわたりnakaken.0210さんの拘りを伺ってきましたがいかがでしたでしょうか。個人的には「素敵」の一言ですね。
外観の見た目、ピロティと一見建築家さんとつくられたおうちだなと思いますが、間取りはシンプルで暮らしやすさが伝わってきます。このバランスが素晴らしいなと感じました。
生活動線も視線を感じない開放感も、その良さがイメージできるほど、”日々の暮らし”にフォーカスされてるなと。家は住み始めたらがスタート、なんて工務店を営むご主人さまの意思も勝手に感じました(笑)
オリジナリティは尖ったデザインでも間取りでもなく、視線の抜け感や光・照明の使い方、ちょっとした工夫の積み重ねがnakaken.0210さんのおうちらしさ、に繋がっているなと思いました。
(編集:編集長)
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