“ベーシックで飽きのこない”中にワクワクを取り込んだ家。y.m___homeさんのおうちを探索!
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自由に設計できる注文住宅。その自由さが魅力である一方で、悩みのタネにもなったり。好きにしていい、そう言われてもなかなか決めきれないですよね。
ご自身のことを飽きっぽい性格、そう語るy.m___home(mii)さん。そう簡単には変えられないインテリアをどう設計するか考え抜いた末、シンプルでベーシックな土台をつくり、そこに自分色のインテリアを重ね合わせるところに辿り着いたそうです。
検討〜竣工まで短い期間で決断してきた流れをご紹介いただきました。ぜひ参考にしてみてください。
建売住宅から注文住宅へ
miiさん
この家を建てる前は建売住宅に住んでいました。結婚と同時に購入しましたが、当時夫は35歳、私は20歳、年齢を考え賃貸よりも購入した方がよいと夫の意見をそのままに住み始めました。
近所にはスーパーやドラッグストアもあり、生活には困らない便利な場所でしたが、交通量の多い道路に面しているのだけが難点。そしてそれはこどもが生まれ成長するにつれて、玄関を飛び出したりしないか、また通園・通学時は大丈夫か、といった不安に変わり始めました。
それから長女の小学校への入学を控えたタイミングで夫婦で相談し、別の場所へと買い替えをすることに決めました。
リミットが決まった中での家づくり
住んでいる地域の環境がよかった点と、小学校に上がってからの転校は避けるため、すぐに土地探しをスタート。
入学するまでの限られた期間の中、運良く今の土地に出会えました。間口が狭いなど多少気になる点はありましたが、交通量の多い通路には面していませんし、土地も広くお庭もつくれるところに惹かれ、売主さんも早く売りたがっていた気配もあり、あれよあれよと決めていきました。
同時に工務店選びも進めていきましたが、もともと住宅情報誌をみたり、間取りを考えたりするのが好きだった私にはここ!と決めていた工務店がありました。まだ土地も決まらない中でモデルハウスを見に行きプランナーさんに図面を描いていただいたワクワク感はいまだに忘れません。
ただ問題はやはりスケジュール。工期も長めでじっくり進めていく流れでしたので、長女の入学に間に合わないことが判明しましたが、どうしてもその工務店がよくギリギリのスケジュールで進めていくことを決めました。
シンプルで本当に好きなモノだけ取り入れた
土地、工務店決めすべてがトントン拍子でしたので、具体的なインテリアのテーマや間取りはノープラン。必死に情報収集する中で決めた軸は、飽きのこないベーシックなおうち。
私はとても飽き性なので、流行やその時の感情はグッとこらえて、シンプルなつくりの中にワクワクするような本当に自分の好きなモノを取り入れることを意識して設計しました。
家事動線は以前の家が使い勝手もよくそれを踏襲する形に。キッチン横にトイレ、脱衣所、洗面室と並ぶようにしました。
理想の洗面室
洗面室はどうしても改善したい場所でした。朝の身支度では夫と場所を取り合いイライラする毎日。こどもも姉妹なので、数年後を考えると大きな鏡と、最低でも大人二人が立てるスペースが必要でした。
モデルハウスで出会ったモールテックスの洗面台。シンプルなつくりに壁付きの水栓を組み合わせ可愛らしい要素を加えました。遊びに来る友人や親族にもこの洗面台は好評で満足しています。
右手には室内窓を。アンティークガラスで雰囲気を出しつつ、窓のない洗面室の明かりとりや、こどもたちの様子も伺える効果もあります。
また、脱衣所と洗面室をわけることも条件の一つでした。家族が入浴時に気をつかうのは嫌でしたし、女子が多い家なので夫のことも考えしっかり区分けました。
そのおかげもあって、浴室は憧れだったスケスケのガラスドアを採用できました(笑)
この脱衣所にはホシ姫サマを設置し、我が家の洗濯物は基本ここで完結します。夜に干せば朝には乾いていますし、乾きが悪い時は浴室乾燥、またはエアコンを稼働させます。天井高が2600mmある我が家では、洗濯物を干したあとホシ姫サマを上にあげると生活の邪魔になりません。
洗面室の収納はオシャレに見せる収納は無理だと思っていましたので、扉付きの収納を設けて生活感を出さないようにしました。
家族が集まる温かみのあるキッチン
キッチンはステンレスの天板にブラックのIHがずっとイメージにありました。そして使い勝手を考えるとパナソニックのトリプルワイドを理想としていたのですが。。。ステンレスと組み合わせることができず断念。
どうするか悩みに悩んだ末、ウッドワンのステンレスとオークの組み合わせを採用。IHは三菱のユーロスタイルがシンプルで理想に近かったのでそちらに。
家族団欒には視線がポイント
キッチンには造作のダイニングテーブルを設置し、キッチンにいながら家族とコミュニケーションが取れます。
そこでポイントは視線。キッチン部分だけ約20センチ下げ、キッチンに立ちながらにしてダイニング側の家族と目線が合うように設計しました。まだ小さいこどもたちはダイニングで遊ぶ時間も多く、調理中も会話が弾みます。リビングからも手元が見えないのも気が楽です。
キッチン横にはリビングから隠すように冷蔵庫を設置。
見た目次第では冷蔵庫を見せてもいいかなと考えていましたが、買い換えたばかりの冷蔵庫は白色で雰囲気に合わず隠すことに。実はここにもポイントがあります。
まず冷蔵庫を隠すために壁を設けました。そのため、リビング側にはニッチのスペースができ、好きなモノを飾ったりできるのは、変化を好む私にとって最良の場所。壁紙も落ち着いた色味でインテリアのアクセントになりました。
続いて、このキッチンはアイランド型ではなくⅠ型のモノを採用し、壁伝いにキッチンを囲んでしまうことでキッチンの価格を抑えられました。コストも下がり、木の温もりも加わり、そしてインテリアにもなり、まさに一石三鳥でした。
フラットなキッチンはスッキリとして見えますし、カウンター部分も広くてお料理も後片付けもしやすいです。将来的には姉妹と一緒にここで料理ができたらいいなと思っています。
キッチンの並びにパントリーを設置。
旧家で使っていた食器棚を設置できるよう調整し、背面収納とあわせて大容量の収納が完成しました。
その他にもゴミ箱やカレンダー、書類もここに置くように。勝手口とも繋がっていてゴミ出しにも便利です。また、パントリーにはあえてドアを付け、来客時には中の様子が見えないようにしたことで、見栄えなど気にせず暮らせるのはよかった点。
キッチンにいる時間が楽しい私にとって、横の移動だけですべてが完結する動線は家事の負担を減らしてくれますし、自然と家族も集まり会話も増えた特別なキッチンとなりました。
リビングはゆったりとした空間に
リビングは余計ないモノをおかずにすっきり、ゆったりとくつろげるスペースを目指しました。
開放的な空間に欠かせないのは吹き抜け。もともと憧れがありましたが結果諦めました。理由は空調とプライバシー。暖房が効きづらい心配はやはり捨てきれず、また二人の娘が成長するにつれ生活音も考慮し採用しない方向に。
その代わりに天井を2600mmと高めに設計。加えて勾配天井を採用することで、全体的にゆったりとした空間ができあがりました。
プライバシーは意識しつつ、階段をLDKの中央に置き毎日家族が顔を合わせられるようにしました。階段脇にはFIX窓を設置したので、とても明るく庭の植栽も眺められてお気に入りです。
床材は床暖房を絶対に取り入れたかったので朝日ウッドテックのライブナチュラルプラスのオーク色を採用。
ダイニングテーブルやテレビボードなど造作の家具はオーク色と似たタモ材でつくり、インテリア全体に統一感を演出しました。
また造作家具には扉は設置していません。これは一つにはコストを抑える意味もありますが、扉をつければあれこれとモノを詰め込んでしまう点と、圧迫感が出てしまうのを避けるためです。なるべくすっきりした状態を保てるよう収納も工夫しながら暮らしています。
ソファの後ろには小上がりの畳部屋があります。小上がりと言っても30センチほどあり、下は収納にもなっています。すっきりするために見せるところは工夫して見せ、隠すところはしっかりと隠す、メリハリは意識した点かもしれません。
畳部屋には造作のカウンターを設けてここでもくつろいだり、ちょっとした家事をしたりできるようにしています。
好きを詰め込んだ玄関インテリア
玄関を入るとまずに目にするモルタルの土間とヘリンボーンの床。両方とも取り入れたかったデザインでした。出来上がった質感も気に入っていますが、小さい空間だからこそコストを抑えつつ冒険もできたなと思います。
右手にはFIX窓から中庭をみることができます。決して広くはないですが、空間に広がりを与えてくれ、自然光もたっぷり入ります。ここはキッチンからも見える場所で、よく冷蔵庫横の段差に座り本を読んだりお茶をしたりしながらひとり癒されています。
真っ白なキャンパスに木の温もりを足して
外観もできるだけシンプルにしたいと考えていました。真っ白なベースに玄関には無垢の木板を貼り、中庭のシンボルツリーが温もりをプラスします。
ウッドデッキ前には芝生を植えて、こどもたちもそのまま外に遊べるようにしました。前に住んでいた家の目の前が道路だったことを思い出すと、とても幸せな気持ちになりますし、同時に安心もします。
夫の趣味部屋は思わぬ効用も?!
我が家の変わったところしては夫のトレーニングルームでしょうか。もはや趣味の領域を超えていますよね。他に拘りはなく家の設計は私の好きにさせてくれましたが、この部屋だけは譲れなかったようです。
天井高を高くしたのは機材の設置もひとつの理由だったりします。部屋はガラス張りで本格的です。
週に数回はジムに通っているほどトレーニングが日課の夫。以前までは帰る時間も遅かったですが、この部屋ができてからはその分だけ早く帰ってくるようになり、こどもたちとの時間も自然と増えました。私も時間がある時はランニングマシーンを使ってトレーニングできますし、ジムも解約したので月会費も浮いたのはよかったです(笑)
夫と私は年の差があるので、いつまでも若くいたい、健康に気をつけたい、そんな想いでトレーニングをしているので、その気持ちを大切にしたいなと私も納得してつくった部屋です。
家づくりはまだまだ続く
スケジュールは決して余裕があったわけではないですが、ご紹介してきましたとおり満足のいく家づくりができました。
住み始めて一年。まだまだインテリアは迷走中です。ゆっくりと模索しながら好きなインテリアに囲まれて、家族みんなが大好きって思える家にしていきたいです。
私の家づくりはまだまだ続いていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
真っ白な外観とリビングから眺めるキッチンが目にとまりお話を伺いましたが、いかがでしたでしょうか。
建売からの買い替え、思い切った決断ですよね。大きな買い物で転々と移り変われないだけに、後悔や失敗はできるだけ避けたい。もちろん条件によりますが、miiさんのお話を伺っていると、そのご判断は正しかったのかなと思います。
家づくりもメリハリがしっかりされてる印象でした。遊ぶところ、無理しないところ、区別しながらの設計。家の玄関にちょっとした遊び心を取り入れるのは良さそうです。必ず見られますが、範囲は狭いので大きな失敗もなさそう。私ごとで恐縮ですが、クローゼットの壁紙をちょっと変えましたが誰からも見られないので、ある程度反応を得られる場所で遊ぶのがおすすめです(笑)
そしてトレーニングルーム。設備に驚きましたがご主人さまの想いや、家でトレーニングする副作用もお聞きしてmiiさんのおうちのワンポイントになりそうですよね。
miiさん、ありがとうございました!
(編集:編集長)
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