「天然のアロマを満喫する日々」柔らかな木の香りが心を落ち着かせる家。shima.ieさんのおうちを探索!
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障子に和室と縁側、そして無垢材をたっぷりと使った”和のおうち”。見ているだけで思わず深呼吸をして香りに満たされたくなります。そして今の夏の季節、水に足を浸しながらスイカや素麺をここで食べたいな〜なんて感じるのは私だけでしょうか。
檜や杉、和紙といった自然素材を使いながら、異なる質感のコントラストも楽しめる家づくり。
田畑に囲まれた一軒家で暮らすshima.ieさん。和を取り入れたインテリアや木のおうちとの向き合い方についてお話いただきました。
おうちと一緒に呼吸する暮らし
shimaさん
マイホームを検討し始めた段階から「和」の要素を取り入れたおうちにしたいと思っていました。夫も私も昔ながらの和風の家で育ったこともあり、自然素材を使った心安らぐ家づくりをテーマにスタートしました。
以前親戚の家に訪問したときに、自分たちがイメージする「和」の雰囲気と、柔らかな木の香りが忘れられず、工務店も同じところで建てたいと思い、ほぼ一本釣りで決めました。
我が家は夫の実家の隣にあり、周囲は田畑に囲まれるほど自然豊かな場所。この土地もご近所さんの畑だったのですが、ご好意で安くお譲りいただけました。住宅地など別の土地を購入すれば予算オーバーの可能性もありましたが、このような好条件のもと信頼できる工務店さんとの憧れの「木の家」を建てることができました。
自然と家族とが隣り合わせの和室
建築面積がそこまで広くないため、リビングと和室を繋げて広々と使えるような設計に。
隣が義理実家でこの和室が一番近い部屋。窓から見えるのは義父母の畑で、気軽におうちに立ち寄ってもらいたい、そんな想いもあって窓を90度に大きく開けられるようにしました。畑作業の休息にウッドデッキでお茶を飲んだり、こどもたちの相手をしてもらったりと、家族が繋がる場所です。
和室も障子を採用したことでしっかりと「和」の雰囲気を醸し出してくれます。
ただ障子にはデメリットも。風通しと空気の循環を一番に考えてくださった工務店さん。風通しを考えると障子は全てを開ける必要がでてきます。一方レースカーテンの場合、自然を遮りつつ風も通せる。
先述しましたとおり、周りは田畑に囲まれた土地。障子を開けて窓を開放しても視線が気になることがありません。それよりも障子から漏れる自然光とこの景観が勝り採用に至りました。
日中は日差しを遮るものがなくなりますが、共働きの我が家、平日は朝と夜のみの開放になるので、木材や畳の傷みも気にせず決断できました。メリット・デメリットはそれぞれありますが、やっぱり障子にしてよかった!そう感じならが暮らしています。
リビングとフラットに続く和室ではこどもたちも自然と畳で遊ぶようになり、この場所で多くの時間を過ごしています。写真は今年初雪を眺めている様子です。
質感を楽しみながら暮らす家
無垢材をふんだんに使った我が家ですが、場所によっては質感を変えて楽しんでいます。
その一つがキッチン。ベースはタカラスタンダードのキッチンを採用し、前面と側面を木張りで造作しています。施工していただいた担当の方が、檜の床と濃淡がでるようにとナラの木を選んでくださいました。檜の色合いや模様、質感の異なりがとてもきれいです。
背面収納は全て造作。SNSなどでいろいろなデザインを見て自分なりに使いやすいようにとデザインしたものを渡したところ、理想通りに再現してくださり、とても感動したのを覚えています。
キッチン裏に詰め込んだ動線
水回りは、キッチン裏に全て集まっています。お風呂(脱衣場に洗濯機)から部屋干し室(洗面もここ)、玄関横の準備室(小さなウォークイン)と繋がっていて、洗濯から片付けるまでの動線がスムーズに設計していただきました。
準備室は玄関横に位置していますので、帰宅時は玄関から準備室(鞄や上着を置く)、洗面(手洗い)の順でリビングにアクセスできるようになっています。
キッチンを軸にした回遊動線は家事の負担を減らしてくれますし、日中はこどもたちとの追いかけっこ大会も開催されるほど、暮らしに溶け込んだ間取りです(笑)
天井の繋がりにも意識した
キッチン・ダイニング〜リビング〜和室へとひと続きになっている我が家。天井を全面杉の木張りにしたい夫と、白い天井が好きな私。その中間を採用したのがこの写真。
和室とリビングは全体のトーンを大切にして木張りに。リビングの天井は白にしましたが、ここでも質感を楽しむために、素材は和紙を使っています。
白い天井に和紙の質感も垣間見られて、私は大満足です。リビングと和室を視覚的に仕切る役割も果たしてくれて、お気に入りの場所です。
LDKはひと繋がりになっていますが、ダイニングとテレビだけは一部壁を採用しています。
賃貸住まいのころダイニングからテレビが見れてしまい、こどもたちが集中できなかった経験もあり、一部壁を設けることで食事と遊びの切り替えができるよう工夫しました。
素材の香りも楽しむ
“香り”を楽しむつくりの中で、木の香り以外でも楽しめる場所があり、それは二階の畳部屋です。
二階にも畳部屋を採用し、小上がりの共有スペースになっています。普段はこどもたちのLEGOスペースとして使っています。障子を隔てて寝室とも繋がるので、時々布団を敷いてここで寝たりもしますが、井草の香りが気持ちを安らかにしてくれます。
木の香り、だけでなく、「和の香り」といった方が正しいのかもしれません。自分たちが育ってきた和の暮らしが、この家にも引き継がれているなと感じます。
また写真に映る太い気は我が家の梁です。太く大きな大黒柱を隠すことなく見えるようにしました。その姿は木の力強さをありありと感じさせてくれます。
質感のコントラストを楽しむ
室内のナチュラルな雰囲気と変わって、外壁は杉板張りのオールブラック。窓下や玄関には赤みがかった材質の木を使用したことで、黒と赤のコントラストも楽しめます。
スターバックスの店舗をイメージしていて、和のテイストを残しつつ、モダンな雰囲気もあわせ持つ外観に仕上げていただきました。
木の家との付き合い方
実際に暮らし始めると想像していた以上に「木の香り」が心地よいです。
暮らしの中に香りが溶け込んでいるので私たちは慣れてしまいましたが、外出して帰宅した時はフッと香る檜の匂いに癒されています。最近は友人に「服から木の香りがする」と言われるのがひそかに嬉しかったりしています。日々、天然のアロマを満喫しています。
無垢の床なので、やはり衝撃には弱く、おもちゃを落としただけですぐに傷がついてしまいます。最初は「きゃー!」と思っていましたが、何回か続くと慣れてきて、今では「これも思い出」と思って流しています。
障子は今のところ無事です(笑)いつかこどもたちにやられるなと思いながら過ごしています。破れたときは、桜の継ぎはぎでも貼ろうか、自分たちで補修しようか、なんて考えるのも障子の良さだったりするのかもしれません。
家づくりを振り返ると「和」のテイストを大切にしつつ、私たちの意見を適時くみ取っていただいた楽しい時間でした。
建具や天井など大きなこだわりがなかった場所も、「いい感じにしておきますね!」と言ってくださり、実物も自分たち好みのものに仕上げていただきました。安心して家づくりができました。
我が家の家づくりのお話、どなたかの参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
編集をしている今は8月の夏真っ盛り。写真を見ていると実家に帰省した気になってきます。私の実家はもっと古びてますが(笑)
「和」ってどことなく私たちの心に染み付いているような、心地よさや、穏やかな気持ちにさせてくれる力を持っています。shimaさんのお子様たちも、この環境を引き継いていくんでしょうね。
印象的だったのが大黒柱のくだりで、「木の力強さ」を感じるところ。無垢材、香り、肌さわりなどナチュラルで優しい印象がありますが、もともとは大木。どっしりとそびえ立つ力強さは、家を支えている、まさに大黒柱そのものものだなと。
上棟の際に木で組み合わさった我が家を目にしますが、いざ暮らし始めると壁や天井で隠れてしまい、日常で感じる機会は少ないですよね。自然素材や木でできた家は、素材そのものの美しさ、力強さを日々実感できるのは幸せだなと感じます。
shimaさん、ありがとうございました。
(編集:編集長)
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