【暮らしのインテリア】インパクトある見た目と、使い勝手の良さを両立させたメリハリのあるキッチン ~無垢の家で暮らす(koko_ieさん)
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「見せる」キッチンでモチベーションアップ
執筆者:こち(@koko_ieさん)さん
雰囲気の違うインテリアを同じ空間に存在させるために採用した「グラデーションインテリア」。前回のコラムではひと繋がりのリビングダイニング部分について詳しく紹介しました。
今回はナチュラルな空間の先にある男前なキッチンについて、雰囲気づくりから採用したことのメリット・デメリットにも触れながらお話したいと思います。
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素材と色で演出した理想のキッチン
家を建てる時に一番重視した場所はキッチンです。LDKの顔となる部分なので、私が目指したのはインパクトのある空間と毎日気持ちよく使うために使い勝手のよい場所であること。
使用する素材や色の組み合わせで男前なキッチンにするために、背面にはダークグレーのアクセントクロスを貼りました。
暗い色は圧迫感が出ると思われがちですが、面積の小さい壁に一か所だけ暗い色を使うと、奥行が出て広く感じる効果があると言われているそうです。実際に採用してみて圧迫感や暗さを感じることもなく、飽きの来ない色味がとても気に入っています。
背面には飾り棚を設置し、小物でキッチンの雰囲気を作るのも楽しみのひとつ。
最近はものを増やし“あえて生活感を出す”のがマイブームになっていて、自然素材の鍋敷きや籠を置き、飾り棚やカップボードの小物で抜け感や温かみを出すなど、男前になりすぎないように意識しています。
お気に入りに囲まれたキッチンに
無垢材とステンレス天板のキッチンに一目惚れしたウッドワンのスイージー。カップボードも同じ素材で揃え、無垢材はオークのクリア塗装、天板のステンレスはヘアライン加工を採用しました。
天板にステンレスを選んだ理由は、以下の2点です。
・衛生的で劣化しにくく、これから何十年と付き合っていける素材であること
・アクセントクロスとの相性もよく無機質な見た目がとても好みだった
ステンレスは水垢がつきやすいので、水気はすぐに拭き取る必要があったり、傷もつきやすく、使用していくうちにヘアライン加工は消えてしまったりもします。
バイブレーション加工を選ぶと傷は目立ちにくくなるとは思いますが、ステンレス特有の艶感はあまり無いので、何を重視するかで加工の仕様も迷うところです。
オープンキッチンにした理由は、圧迫感のない開けた空間にしたかったことや、掃除のモチベーションを上げるため。そして何より、こんな素敵なキッチンをオープンにしない選択肢はありませんでした!
常にリビングダイニングから見えるので、「キレイに保たなくては!」という使命感にかられます(笑)
揚げ物の油はねや食器洗いの水はねが気になるのでこまめにお掃除する必要がありますが、フラットな天板はお掃除がしやすいのでキレイな状態をキープしやすいと感じています。
ガスコンロはゴツ目の五徳とステンレス天板に一目惚れしたハーマンのプラスドゥを採用しました。
大きい鍋を置いても安定感があり、鍋をスライドして移動することもできます。火力も申し分ないですし、湯沸かしや炊飯、温度調整などの機能がついていてとても便利です。
料理する分には何も問題ありませんが、完全に見た目で決めたため、お掃除の大変さを使った初日に思い知らされました…。今はもう慣れましたが、大きくて重い五徳を洗うのはなかなかの負担になります。
メリットだけではなくデメリットももちろんありますが、私はこのキッチンが大好きです。自分が本当に気に入ったキッチンを採用できたことで、料理に対するモチベーションを保てています。
カップボードの使い勝手
引き出し式収納のメリットは、奥のものもラクラク取り出せたり埃がたまる心配がなかったりと、衛生的にも安心なところです。地震対策としても安全性が高いので、食器はすべてカップボードに収めています。
反省点はコンセントを隠したい思いから、オーブンレンジを置く場所の真後ろにコンセントを付けたことが裏目に出てしまい、置きたかったオーブンレンジは奥行きが合わず、別メーカーのサイズが小さなものを購入し、なんとか収めたといったいきさつがあります。
またカップボードの奥行きは43cmにしましたが、もう少しあったら良かったなというのが正直な気持ちです。置くものにもよりますが、カップボードの奥行きは60cmくらいあると引き出しの収納力も上がり、収納方法の幅も広がって使いやすいのではないかと思います。
オープンなのに見えにくい位置にゴミ箱を
ゴミ箱はダイニング側から見えない位置に置きたかったので、シンク下に設置しました。ここには資源ゴミと生ゴミ用を置いています。
心配していた臭いも気にならず、むしろシンク下をオープンにしたことで空気や湿気がこもらないので、ここにゴミ箱スペースを設けてよかったと実感しています。
可燃とプラスチック用のゴミ箱は、冷蔵庫とウォーターサーバー用に設けた少し奥まったスペースに置いています。こちらもダイニングからは見えにくく、生活動線とも被らないので邪魔になりません。
間取りを考える際に、冷蔵庫やゴミ箱の位置をあらかじめイメージできたので、収まりの良い空間づくりに繋がったと思います。
このように、我が家のキッチンスペースは「見せる」と「隠す」を使い分けることで、メリハリのある空間になりました。キッチンをインテリアの一部として楽しめたのは、隠す収納があることによって見せる部分がより一層引き立つからだと感じています。
キッチンで悩んでいる方は、見せたい部分と隠したい部分についてまずは考えてみると、使い勝手のいい空間づくりができるのでないかと思います。
次回は「隠す」部分に焦点を当て、カップボードやキッチン本体の収納についてお話したいと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。
こちさんのキッチンは、ステンレスやアクセントクロスの引き締めカラーと、自然素材の木やカゴのナチュラルカラーとのバランスが絶妙で、男前なのにどこか落ち着く空間でもあります。
好きなものを「見せる」ことで、毎日の料理時間のモチベーションアップに繋がり、暮らしがキッチンを中心に動いている感じが伝わってきました。
インテリアの足し算と引き算で“あえて生活感を出す”のは、いつも決まったイメージになりがちな我が家にもぜひ取り入れたいアイデアでした!
テイストなどを気にしすぎるのではなく、本当に好きなものに囲まれた空間づくりをすることが、暮らしを楽しむ秘訣なのかもしれませんね。
次回の「隠す」部分のお話も楽しみにしつつ、まずは私も「見せる」部分を楽しんでみたいと思いました。こちさん、ありがとうございました♪
(編集:megu)
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