【暮らしのインテリア】無駄を省き、景観の良さを生かしたシンプルな外観づくり〜夫婦ふたりの平屋暮らし(mhome0811さん)
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注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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イメージを形にするために。妥協しないことの大切さ
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前回のコラムではワンルームだからこそ見た目や使い心地を重視したキッチンについてお話しました。
今回は質問をいただくことも多い外観・玄関周りについて、詳細をお話していきたいと思います。
ma-naさんの前回までのコラムはこちら
https://mukuri.themedia.jp/posts/categories/6373878
機能性と見た目を両立して
私が家づくりの際にイメージした平屋は「外観は四角で色はグレー」というもの。
傾斜をつけないと雨漏りしやすくなるという夫の意見と私のイメージを合わせ、前から見た感じは四角で横から見た感じは少し斜めになっている平屋となっている我が家。
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団地には景観の規定もあり、駐車場はあえてシンプルな土間コンと砂利仕上げに。そして家が建つ場所は少し小高くなっているため、玄関までは浮き階段のアプローチを採用しました。
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玄関アプローチには夫の趣味の道具や庭の道具などをまとめて入れられるように、玄関外収納を設けました。
以前住んでいた場所では滅多に雪が積もることもなかったのでまったく念頭においていなかったのですが、いま玄関収納の半分を夫の車のスペアタイヤが占めています。ここはもう少し広くても良かったかなと思うところ。
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先ほども少し触れましたが、私たちが暮らすこの団地には様々な規定があります。
「景観を損なわないように」というのもその規定の一つで、だからこそ好みでないものはあえてしないと決めて家づくりに臨みました。
外壁も素材や塗り方にこだわる
家の第一印象がここで決まると言っても過言ではない外観。特に外壁材をどんなものにするかで見た目も大きく変わってくるので、色々な素材の候補を検討しました。
最終的に私たちが選んだのはジョリパッド(塗料に砂を混ぜて作ったモルタル外壁塗装材のこと)の外壁。
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家づくりの最中、私は内装や間取りのことで頭がいっぱいになっていたので、外壁に関しては夫にカラーや塗り方を選んでもらいました。
そして一旦決まりかけた時にInstagramで同じような塗り方を採用しているおうちを拝見したとろ、我が家のイメージとは少し違う気がするとなり、一度考え直すことに。
最終的には工務店でよく採用されている塗り方とオリジナルの配合で施工してもらうことに落ち着きました。
シンプルにグレーのワントーンにしましたが、その時の天気や日の入り方により濃く見えたり薄く見えたり。違った表情に見えるところがとても気に入っています。
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◯外壁詳細
・メーカー:アイカ工業
・品番:ジョリパッド/シリーズJQ650
・カラー:T5400
・パターン:小粒ロックS
木の温かみとモダンさを感じる玄関
玄関の軒天と収納のドアには杉を使い、木の質感を生かしながら経年変化したような味を感じられるようにウッドロングエコを塗布しました。
パッと見た目ではわからないけれど 「〇〇風」では納得いかない私。「見学会で見たような木材にしたい」! との思いから、ここはこだわって杉材を採用することに。
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表札を付けるかどうかを最後まで悩みましたが、あえて備え付けず玄関ドア横にインターホンと壁付けポスト、反対側には日の光が玄関の中に入るようにとFIX窓を設けました。
FIX窓はドアと一体型や型ガラスではなく独立したものにし、あえてスケスケに(笑)ちょうど光が差し込むくらいの狭めの幅にしたので、外からの視線などは全く気になリません。
この窓が玄関の見た目的にアクセントとなり、ちょっとしたこだわりではありますが採用して良かったなと思う箇所です。
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「玄関はとにかく広くとりたい」という夫の希望からゆとりある間取りを採用した玄関。ドアを開けた先には備え付けのベンチがあり、座ると左手に和室が広がるような空間をイメージしました。
実際はベンチに座ることはあまりないですし、視界の先に広がる程の広い和室でもありませんが、和室のドアは常に開けっぱなしにすることで玄関ドアを開けた時に一体感や開放感があり、最高の空間になりました。
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左手にあるドアを開けると以前のコラムでもご紹介したシューズクロークの土間があり、ひと繋がりになっている床はモルタルにコーティングしました。雨の日の水捌けも良くクラックも目立ちません。
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靴を脱いでドアから入り、靴をシューノ(棚)に置いてからポストを開けて郵便物をチェックし、キッチンへ繋がるドアへと入ります。
玄関からもぐるっと一周できる回遊動線、家事動線は絶対に採用したいと思い、実現させました。
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最後に仕上げるメリット
当初は家族にお願いする予定だった外構でしたが、工務店経由で外構屋さんにお願いすることに。
家が完成してからのスタートとなったので、引越しをしてから毎日慌ただしく通勤をしている私とは違い、数ヶ月休職していた夫にほぼ全てお任せ。当初の外構デザインを元に少し訂正を加えて、夫の希望で木蓮の木は残してもらいました。
家の雰囲気にも本当によく合っていて、やはりプロにお任せして良かったなと思っています。
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家の周りには天然芝を植えました。ここは「人工芝の方が手入れがラクだから」と言う夫と「せっかくだから天然芝がいい」という私で意見が割れました。
ここまで〇〇風は避けてきたのもあり、ここまできたならどうしても天然にこだわりたいとの思いがあり「庭のお手入れもするから」と約束して天然芝を採用してもらいました。
後日談ですが、今は庭の手入れを全て夫に丸投げしています(笑)
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西側のデッキも樹脂デッキやタイルデッキとも悩んだのですが、外観のイメージに一番しっくりくるコンクリートデッキとアイアンの手すりを採用しました。
ワンルームの窓からは 洗濯物が視界に入らないような位置にアイアン手すりの長さを決めて、その反対側の外壁にはラックを備え付け、晴れた日の休日はまとめてこのスペースに外干しができるようになっています。
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家づくり当初から外構は引越してからゆっくり決めていこうと思ってはいたのですが、実際に住んでみてからの打ち合わせは家とのバランスやサイズ感のイメージも湧きやすくてオススメです。
道路に面したところから一段目線が上がった先に見える、グレーのモダンな平屋。団地の規約が多いというのを逆手にとり、あえてシンプルで無駄を削ぎ落とした外観デザインがより一層目を惹きますね。
採用したコンクリートデッキや天然芝など一つ一つに選んだ理由やストーリーがあり、ma-naさんの好きなものを妥協しないという家づくりに懸けた思いが伝わってきました。
玄関ドアを開けた先に広がる景色にまでこだわり、必要なものがしっかりと備わった外構は、暮らしやすさにも繋がり、満足感をより一層高めてくれそうですね。
ma-naさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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