【暮らしのインテリア】こどもたちにとっても「大好きな家」であってほしい〜育児と家事がしやすいこだわりの家(ie_aoiさん)
- インテリア
- 読みもの
いつもムクリをご覧いただきありがとうございます。
「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点もたくさんあると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
インテリア中心のコラム・記事は一覧はこちらよりご覧いただけます。
こどもの成長を考えた空間作りと、小下がり和室という選択
執筆者:@ie_aoi(aoi)さん
こんにちは。最終回のコラムは、私の思いがキュギュギュと詰まったテーマ。ちょっと長くなりそうな予感です。
私たちが家づくりをした期間は、ちょうど第二子がお腹にいた頃でした。
第一子の息子は当時とても落ち着きが無く、私は毎日手を焼いていました。また、第二子が3歳になるまでは育休取得を予定していて、長期間こどもたちと家で過ごす予定でした。
そこで、家を建てるならこどもが乳児期のうちからストレス無く子育てができる家にしたいという思いが強くありました。
こどもが家にいる時間より、巣立ってしまって夫婦だけになる時間の方が長いとはよく耳にしますが、それでも私はその「こどもたちが家にいる短い時間」のために家づくりをしても良いかなと思ったんです。
後から無駄になる部分がでてきたとしても、まあ良いじゃないかと楽観的に考えて。
・こどもがいたずらしそうな収納は作らない
・家族の気配が感じられる間取りにする
・最低限のベビーゲートで過ごせる空間作り
など細かいことをあげればたくさん工夫したことはあるのですが、今回はその中でも
1.小下がり和室キッズスペース
2.スタディスペース
3.廊下ギャラリー
についてお話しようと思います。
aoiさんの前回までのコラムはこちら
https://mukuri.themedia.jp/posts/categories/4697363
1.多目的に使える小下がり和室のキッズスペース
将来仏壇を夫の実家から譲り受けるかもしれないということもあり、我が家は6畳の和室をつくることにしました。
和室の使い道の計画は以下のような感じです。
・こどもたちが小さいうち →おもちゃで遊ぶスペース
・おもちゃを卒業したころ →ピアノ部屋&客間としても
・老後 →夫婦の寝室
初めからおもちゃ棚を置く予定だったので、畳が傷まないよう1.5畳分を板の間にしてもらっています。また、和室の位置はキッチンに立った時やソファに座った時でも見えるようにこだわりました。
料理中にこどもが遊ぶ様子が見られていいのですが、後追い期はどうしてもキッチンまでやってきてしまって、目線の計画が意味をなさないこともありましたが(笑)
窓側の壁にはシンコールのマグマジックが仕込んであり、磁石がつく壁になっています。こどもたちは、マグフォーマーやあいうえおのマグネットをくっつけたりして遊んでいます。
南側は仏壇を置くかもしれないという床の間と、押し入れがあります。床の間は、洋風味が強い我が家の中で、日本の行事の飾りなどを置く場所として重宝しています。
下部を収納にして、こどもたちの手が届かないように高さを指定して作ったので、お雛様を置いた時も何もいたずらされずに済みました!
押し入れにはこどもたちの洋服やお昼寝布団、オムツなどを収納しています。おもちゃ棚の横の引き戸を開けると玄関に繋がるので、こどもとのおでかけも比較的スムーズに準備ができるかと。
リビングと繋がる部分は三連の引き戸がついていて、閉じると個室になるようになっています。客間やピアノ部屋として使う時に役立つかなと思って。
そして、我が家の特徴でもあるのが和室を小下がりにしたことです。他に小上がりやフラットという選択肢もあったのですが、囲われている方が乳児期に寝返りやハイハイで落ちる心配もなくていいかなと思って採用しました。
段差は15cm。あまり段差が小さすぎると、かえってつまずきやすくなるという設計士さんのアドバイスのもと、この高さにしました。
こどもたちと一緒に和室で遊ぶ時に、ちょっと腰掛けられるのもいいところ。おもちゃをばら撒かれても、小下がりのおかげで比較的リビングは散らからないかと思います。
デメリットは、車のおもちゃで遊ぶ時などはフラット床の方が広く遊べるというところ。また、床が下がると冷たくなると言われていましたが、温暖な九州という地域柄か、温かな畳の感触のおかげか、あまり実感はありません。
小下がりにしたことにより、リビングから見た時に畳などの和の雰囲気があまりリビング側に伝わらないのも、インテリアとして良かったかなと思います。
2.リビング学習ができるスタディスペース
最近の家では定番のようになっているかもしれませんが、我が家もリビング学習できる場所を作ろうと思い、ダイニングの後ろにカウンターを設けました。
現在こどもたちは3歳と1歳なので、学習ではなくお絵かきや粘土をする場所として使っています。天板下には高さ5cmの薄いトタンの引き出しがあり、その中にクーピーや絵の具、粘土を入れています。
道具がここにあるということもあり、息子は「ここはお絵かきをする場所」というのをよく分かってくれていて、自分でダイニングのハイチェアをひっくり返してお絵かきを始めます。
小学校に上がって宿題をする時のことも考えて、テレビに背を向けて壁向きになるような配置にしました。
ダイニングのペンダントライトは電球色なのに対し、スタディスペースのライトは作業のしやすさを考えて白昼色。照明の色分けができたことも、スタディスペースを作って良かったと思うことの一つです。
カウンターの幅は2m。息子と娘の真ん中に私が座っても余裕があるので、いつも2人を世話しながら過ごしています。
デメリットをあげるなら、今の時期はハイチェアに座っているので、下に落ちたクレヨンや粘土がこどもたちには拾いにくいこと。拾うのは私の役目です。。。
3.インテリアは無視!無法地帯でオッケーな廊下ギャラリー
私が絵を描くのが好きということもあり、こどもたちが描いた絵はたくさん飾ってあげたいと思っていました。
そこでギャラリーに選んだのが、広い壁がとれた2階の廊下です。ここを通るのはほとんど家族だけなので、インテリアを気にせずベタベタたくさん絵を貼ろうと決めました。
また、立体作品を作った時のために廊下の腰壁にニッチを作りました。ニッチの底面はスッキリ目立たないように、キッチンパネルを貼ってもらいました。
現在、こどもたちの立体作品というものがあまりないので、プロポーズの記念に撮った写真や、記念日に夫にもらったものなんかを置いています。
インテリア的にちょっと・・・と思うものでも、思い出が詰まっていると捨てられませんよね(笑)そういうものの貴重な居場所です。
「育児と家事がしやすいこだわりの家」とタイトルにもあるように、aoiさんの熱い思いが詰まった最終回のコラムは、お子さんの成長を考えた心地よい空間づくりについてのお話でした。
こどもたちがいつか巣立っていなくなってしまうことを思えば、確かに家にいる時間は意外と短いかもしれないけれど、そこで過ごす時間や思い出は今しか残せない大切なもの。
そう思ったら、将来のことばかりに目を向けないで、お子さんのことや育児のしやすさを優先に考えた今を心地よく過ごすための家づくりも良いのかもしれないと感じました。
こどもたちにとって大好きな家であってほしい…その思いが家づくりに込められていましたね。
これまでのaoiさんの連載を通じて感じたのは、目のつけどころやこだわり、できることを探してとことん追求する姿勢や工夫がすごいこと。
追求したからこそできたことや、家を建てる前に知りたかった〜と思うような内容をいつも教えてくださいました。これからお家を建てる方にとってヒントがたくさんあると思いますので、aoiさんの連載を参考にしていただけたらと思います。
aoiさん、たくさん執筆していただきありがとうございました!
(編集:maki)
ムクリのコラム一覧はこちらよりご覧いただけます。
関連するコラム
折り合いをつけながら決めたデザインと家族にとっての使いやすさを考えて〜育児と家事がしやすいこだわりの家(ie_aoiさん)
こどもがのびのびと過ごせるために。明確化したマイホームへの条件〜育児と家事がしやすいこだわりの家(ie_aoiさん)
aoiさんのインスタグラムはこちら
aoiさんの素敵な日用品・アイテムはこちらからご覧いただけます。
Article / 読みもの
Category
daily mukuri / アイテム
Category