【暮らしのインテリア】条件を明確にして見えてきた理想の暮らし方〜やわらかな光が射し込む土間のある家(er___ivesさん)
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いつもムクリをご覧いただきありがとうございます。
「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア・整理・収納・お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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コラム執筆者のご紹介
今回からコラムがスタートするのは、建坪34坪の中にやりたかったこと・ものがギュッと凝縮された暮らしをされている@er___ives(以下、eri)さんです。
「寒冷地だから土間は寒くないか?」
「北向きの土地は良くないの?」
そんな固定観念に捕われずにこの土地だからこそできることを“強み”に変えた家づくり。
初回は家づくりがスタートするキッカケや土地探しについて、条件を明確にして実現した今の暮らしについてお話していただきます。
それではeriさん、よろしくお願いします。
はじめに自己紹介
はじめまして。この度ムクリさんでコラムを書かせていただくことになりましたeriと申します。我が家は夫と私、13歳と9歳の息子たちと家族4人築4年目になるこの家で暮らしています。
コラムでは私たちが家づくりでこだわったポイントやインテリアについてお話していきたいと思います。これから家づくりをされる方にとって少しでもヒントになることがあれば幸いです。どうぞ宜しくお願いします。
家族がのびのび暮らすための家づくり
私たちは2005年に結婚してから約10年間アパートで暮らしていました。「いつかは家が欲しい!」と思いながらも夫が転勤のある仕事をしているので、その夢を諦めざるを得ないのかもしれないと思っていました。
そうして暮らしていく中で子育てをしながらずっと気になっていたこと、それは賃貸アパートにおける騒音問題。
我が家の息子たちはとてもわんぱくで、家の中を走り回る音や騒ぐ声がご近所の方にご迷惑をおかけしているではないかと、長年の悩みの種でした。小さなお子さんがいるご家庭でこのような悩みをお持ちの方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
今の家ができるまでに2回の引越しを経験しましたが、選んできた部屋はなるべく足音が気にならないようにと全て1階。周りを気にせずに家の中でもこどもたちを思いきり遊ばせてあげたいという想いから戸建への夢が膨らんでいきました。
転機は2016年春頃。次男が小学校へ上がるタイミングとローンを組むことや年齢を考慮して、「とりあえずモデルハウスを見に行ってみよう!」となったのがキッカケとなり私たちの家づくりがスタートしました。
条件を明確にして探したハウスメーカーと土地
地域の注文住宅が掲載された雑誌の中から自分たち好みのハウスメーカーを探し、実際に足を運んで何件かモデルハウスを見て回りました。
この頃はまだ家づくりに対しての考えが漠然としていたため、モデルハウスを見ては素敵なお家だなと憧れる反面、本当に自分たちに家が建てられるのかと不安になることも。
自分たちの住みたい家のカタチとはどういったものなのかを考えながらの建築会社探しはなかなか思うように進まず、建築家さんや設計事務所にお願いしようと一時期は考えましたが当時私たちには時間的な猶予がなかったので、地元のハウスメーカーの中から選ぶことに決めました。
様々なハウスメーカーから出している規格住宅に決めようかと検討していた中、とあるモデルハウスを見に行った時に「ムリのない料金設定で自由にプランニングができる。」という、私たちの理想にぴったりなコンセプトを掲げているハウスメーカーと出会いました。
早速両親にも相談したところ、親戚がそのハウスメーカーと繋がりがあるので「それなら一度話を聞きに行ってみようか?」となり、お話をさせていただいて無事契約に至りました。
“自然の中で緑に囲まれた暮らし”にも憧れがありましたが、夫が単身赴任をする前提で家づくりをスタートしていたため、こどもたちの将来やこれから先のことを考えて私の実家近くの地元に絞って土地探しをしました。
土地探しの条件は以下の3点。
・建築条件なし
・バス停や地下鉄や電車の駅が近いなど利便性の良さ
・駅まで徒歩圏内である
ネットの不動産情報で土地探しをしたり実際に自分たちの足で探し歩いたりもしました。そこで偶然ひとつの土地を見つけたのです。広さも十分あり都市ガスも通っていたのも理想的だったので、すぐに不動屋さんに連絡をして押さえていただきました。
ただ一点気になったのが“北向きの土地”だということ。
皆さんは北向きと聞いて、はじめにどんなイメージを抱くでしょうか? 「暗い・寒い・ジメジメする。」といったマイナスの要素を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。実は私もその中の一人でした。
日本では一般的に南向きの土地の人気が高いようですが、色々調べていく内に北向きならではの良さがあるのに気づきました。
北向きのメリットは
・費用面のメリットが大きい
・家具などが日焼けしない
・一日通して安定した陽射し(部屋に入る光がやわらかい)
・プライバシーが守られた住まいを実現しやすい
我が家は南側にリビングを設けたので、道路や通行人からは見えにくく誰かの視線を気にせずに済みます。もちろんデメリットもありますが、一日を通してやわらかい光が降り注ぐ心地よい空間になり北向きの土地を選んでよかったと思っています。
こだわりの設計ポイント
どんな家にしたいか設計士さんにリクエストしたのは
・開放的な空間である
・土間のある家
・鉄骨階段
・無垢の床
この4つは欠かせないポイントでした。
我が家は建坪34坪と至って普通の大きさかもしくは小さい方の家に入るかもしれません。この土地の大きさをどうしたら最大限に活かせるかを考え辿り着いたのが、あまり建具を使わずに仕切りのない空間づくりをするということでした。
寒冷地であるこの北海道に「土間を作りたい。」とは皆に驚かれました。土間は建物の外と内の中間領域のような曖昧な空間ですが、日常生活の中であると便利な場所であり、ゆとりを感じさせてくれる場所としてもつくりたかったこだわりのひとつです。
実際に暮らしてみるまで「冬には家の中が冷えやすくなるのではないか?」と少し不安もありましたが、窓から差し込む日射しで土間が暖められとても心地良く過ごせます。
自転車を置いたり冬にはスキーのメンテナンスをしたり、こどもたちの工作や習字も汚れを気にせずに済むなど趣味や作業を楽しむ空間としてもつくって良かったなと思える場所になりました。
無垢の床も絶対に取り入れたかったもの。素足に触れる心地良さや温かみを感じられ、時が経つにつれ表情が変わってゆくのも無垢材の魅力かと思います。
次回はインテリアについても触れながらお話していきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました!
集合住宅などでこどもたちの声や足音が気になってしまう気持ちにとても共感しました。できることなら「静かにして!」と言わずに思いっきり自由に過ごせる環境を整えてあげたいと思うのが親心ですよね。
そんな想いからはじまったeriさんの家づくり。HMや土地探しに至るまで一貫しているのはしっかりとメリット・デメリットと向き合って選択しているという点だと思います。
「みんながやっているから。」ではない自分目線の大切にしたいポイントが明確だからこそ今の暮らしが実現したのだと思いました。
やわらかな光が降り注ぐ土間やリビングで過ごす時間はとっても心地良さそうですね〜。次回のコラムも楽しみです♪
eriさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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