リノベーションで生まれ変わった家。木の温もりと北欧インテリア~myt_akeyさんのおうちを探索!【スウェーデンハウス】
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北欧インテリアでまとめられ、どこか自然と暮らす温かみを感じるところが魅力的なおうちにお住いのmyt_akeyさん(以下、maiさん)のコダワリをご紹介していきます。
木の風合いが優しい印象のLDKは、実はリノベーションで生まれ変わった空間でもあります。
木貼りの勾配天井や木製窓など、木が多いために茶色の占める割合が多くなりすぎないように意識しながら選ばれた家具や雑貨もぜひ注目してご覧ください。
(※記事の中での規格は建築時のものです。現在の最新の規格はメーカーの商品ページ等をご参照いただけますと幸いです。)
変化を楽しみながら育む木の家
生まれ変わったLDK
maiさん
この家との出会いは2016年の12月。
主人からの提案で築9年のこの家を購入したことから、私たちの家づくりは始まりました。
私は元々新築の注文住宅に強い憧れがあり、中古の2階リビングのこの物件にあまり魅力を感じていませんでした。しかし、初めて内覧したときに経年変化で飴色になった勾配天井にとても魅力を感じ、2階リビングも良いなと思えてこの家を買う決断をしました。
本物の木を使ったスウェーデンハウスでなければ、中古住宅を買う決断には至らなかったと思います。
飴色の木の雰囲気は好きなのですが、木の面積が広すぎると山小屋のようなナチュラルすぎる雰囲気になってしまうと感じたので、パイン材貼りの腰壁は撤去し、少しモダンな家具でも合うような空間にしました。
間取りも思い切って5LDKから4LDKに変更し、元は個室だった空間を広々としたオープンスペースにしました。このアクセントクロスが映える明るい空間はキッズスペースに様変わりしました。
床材は元々使用されていたものが素敵だったので、そのままを活かして使うことににしました。2階LDKがオーク、1階は明るめのバーチなのでまた違った雰囲気が楽しめます。
他にも水回りはキッチンを筆頭に総入れ替えし、クロスの張り替えなどを経て、以前のナチュラルな雰囲気から少しモダンな雰囲気を取り入れた我が家が完成しました。
明るく光の差し込む二階リビング
中古の住宅を購入してかなり大がかりなリノベーションをしましたが、二階リビングは明るく開放的な空間を活かすためにそのままリビングとして使うことにしました。広さはLDK全体で約20畳ほどで、延床面積は40坪になります。
キッチン:Panasonic/ラクシーナ(フロート対面タイプ)
キッチンはかなり大胆に変えたので、リノベーション前とはかなりイメージが変わった箇所です。
特徴
パナソニックのキッチンの中でも人気のラクシーナ。トリプルワイドIHは他メーカーのIHにはない、横並びのデザインが特徴です。
手前スペースが広々していて、調理中にお皿などを置いたりするのにとても便利なところが人気の理由。Panasonicならではのスッキリしたデザインが魅力的です。
キッチンは宙に浮いたようなデザインで、足元にスペースもあるので家事がしやすく、圧迫感の無いすっきりとしたデザインが印象的なフロートタイプ。このキッチンをデザインしたのは日本を代表するプロダクトデザイナーの深澤直人さんです。(HPより参照)
maiさんキッチン
・パネル:チェリー
・全長:2596mm
・奥行き:928mm
・高さ:850mm
その他
・IH:Panasonic/トリプルワイドIH
・水栓:Panasonic/浄水器一体型タッチレス水栓
maiさん
キッチンを決める際に、他メーカーにはないフロートタイプのキッチンに一目惚れし、パナソニック以外は考えませんでした。
背面収納は、収納力もありつつ作業スペースや飾り棚も確保できるようなカタチにして、住んでから飾り棚をDIYしました。キッチンスペースが暗くならないよう、背面側は冷蔵庫含め白で統一して圧迫感を感じないようにしました。
パントリーがない我が家にとってこの大容量の収納がスッキリを保つ秘訣にもなっていると思います。
また、キッチンのダイニング側の収納がとても便利で、リビングやダイニングで使うものを色々と収納しています。工夫という程ではないのですが、ワンアクションで片付けたいので蓋などはあまり使用せず、こどもも片付けやすいように細かく仕切りすぎないざっくり収納です。
ここはいずれ、こどもたちの成長と共に収納方法は変えていくつもりです。
IHはPanasonicのトリプルワイドを採用しました。見た目がシンプルでキッチンワークトップとフラットなところが気に入っています。グリルはありませんが、元々使う予定がなかったので気になりません。
IH横は名古屋モザイクのサブウェイタイルをグレーの目地で貼ってもらいました。
タイルはお手入れが大変というイメージがあるかもしれませんが、IH周りは実はあまり汚れません。
調理の際は油はねガードで鍋やフライパンを囲い、油はね防止ネットをかぶせたり手前にキッチンペーパーを敷いて油はね対策をしていますが念のため、油が跳ねるような調理は壁タイル側のIHではなく右2つのIHでやるよう心がけています。
水栓はPanasonicのスリムセンサー水栓浄水器一体型を採用しました。
実際に使ってみて、温度や水量の調節をボタンでしなければいけないところが少し面倒に感じることもありますが、見た目がスッキリなことや、水栓に触らないので水垢が全然出来ず、特別な手入れ無しでピカピカを保てるということなどから、キッチンアイテムの中で一番採用して良かったと思える設備です。
キッチンリセットの流れ
◯普段のリセット方法
1.食器を食洗機に入れる
2.シンク用スポンジに洗剤を付けてシンク内を洗う
3.水切りかごネット交換・乾いた布で水栓を拭き上げ
4.キッチン天板をパストリーゼで拭き掃除
念入りリセットとして、IHに焦げ跡がついたらクレンザーを付けて丸めたアルミホイルでゴシゴシこすったり、シンクをオキシ漬けしたり、天板を丸洗いしてお手入れしたりもします。
勾配天井
この家を買う決め手の一つにもなった勾配天井にはODELICの黒のシーリングファンを設置しました。
お気に入りの飴色の木張りの勾配天井に、黒いシーリングファンが空間を引き締めてくれています。このシーリングファンの回っているところをぼーっと眺める時間が好きです。
木の家に住む快適さ
スウェーデンハウスの特徴として、寒冷地であるスウェーデンで快適に過ごせるための工夫を取り入れ、高気密高断熱の家ということが挙げられます。そして、外観を見れば一目でスウェーデンハウスとわかる特徴が木製の窓です。
この家では部屋のどこにいても温度差なく過ごせます。また遮音効果も優れているので、男児2人がいる我が家ではどんなにうるさく騒いでも外に聞こえないので、住宅密集地でも近所迷惑にならず安心です。
木製窓はメンテナンスが必要なので、リフォームの際に塗装をお願いしました。
住んでからはまだ塗り直しをしていないので、木のメンテナンスを通してこどもたちにも家を手入れしながら大切に住んでいくことを体験しながら学んでほしいなという願いを込めて、近々家族でやりたいなと思っています。
お気に入りのインテリアと暮らす
maiさん
我が家は木貼りの天井や木製窓など家自体に木が多いので、茶色の占める割合が多くなりすぎないよう、家具や雑貨は黒やグレーをアクセントに選んでいます。
ダイニングチェアはそれぞれ種類やカラーを変えて揃えました。
◯主人:ハンス J. ウェグナーのpp68
◯私:ハンスJ.ウェグナーYチェア
◯こどもたち: トリップトラップ
夫婦の椅子は同じハンスJ.ウェグナーのペーパーコード仕上げですが、座り心地が全然違います。それぞれのデザインやすわり心地をを楽しめるので、これにして良かったと思っています。
ダイニングの主役にもなっている照明はルイスポールセンPHスノーボールです。スノーボールは主人の強い希望により決定しました。
このスノーボールを点けて過ごす夜のひとときが何よりの楽しみです。
サイドボードはアクタスのものです。
階段上がってすぐ見えるこのサイドボードの上のコーナーは、ディスプレイを楽しむようなスペースにしました。
アンリマティスの低木のポスターを引き立たせるよう、小物のディスプレイは背があまり高くなく、主張しすぎないものを選ぶように意識して飾ることを心掛けています。季節の飾りもこのサイドボードの上で楽しみます。
ソファーはアイラーセンのストリームライン/カウチソファーです。このソファーに合わせて、マリメッコのトゥーリの生地でクッションカバーをハンドメイドしました。いずれは海外インテリアのように色々な柄のクッションを置いて楽しみたいと思っています。
こどもの気配を感じられるオープンスペース
maiさん
家族4人なので5部屋も必要ないと思ったことと、リビングに続くキッズスペースがあれば、リビングにおもちゃが散らからないと考えて、思い切って元々あった個室を取り払い、解放感のあるオープンスペースを設けました。
オープンにしたことでリビング空間が広く感じられることと、リビングからこどもに目を配れること、階段の腰壁が目隠しになってキッズスペースが散らかっていてもリビングからあまりはあまり見えないところが気に入っています。
アクセントクロスはリリカラのLL8462を選びました。
シェードはクッションカバーと同じくマリメッコのトゥーリという柄でオーダーしました。
北欧らしさもありつつ、カッコ良さもある柄が気に入って取り入れました。モノトーンなのでほかのインテリアにも合わせやすいのもポイントです。また、外から見たときに映る木の影がとても素敵です。
このオープンスペースは将来的には主人のマッサージチェアや書斎机を置いて、夫婦の趣味のスペースにしたいと考えています。
今は腰壁の裏に電子ピアノを置いていて、ここでピアノを弾くのが私のストレス発散にもなっています。
成長に合わせた収納アイテムを
おもちゃ収納には無印良品のスタッキングシェルフを使っています。
こどもたちが成長しておもちゃ収納が必要なくなったときに、ゆくゆくは縦にして机の隣に置いて本棚として使おうと思っているので、学習机も同じく無印良品のものを選びました。
スタッキングシェルフは可変性があり、用途が変わっても長く使えるというメリットがあります。その時に合った収納が出来てとても使いやすいのでこれを選んでよかったと思っています。
オープンスペースまとめ
◯おもちゃ収納
・無印良品:スタッキングシェルフ・3段・オーク材
(サイズ:幅42×奥行28.5×高さ121cm)
◯学習デスク
・無印良品:無垢材デスク・オーク材
(サイズ:幅110×奥行52×高さ70cm)
使いやすさと好きを詰め込んだ空間
maiさん
平田タイルのヘリンボーン貼りのこのタイルに一目惚れして、それに合わせて洗面所の壁紙をブルーにしました。タイルは本当はもっと広いスペースに貼りたかったという心残りもありますが、それでもこのタイルを張った洗面台はとてもお気に入りのスペースです。
洗面所収納は白で統一して普段は見せる収納にしていますが、来客時にはサッと隠せるようにロールカーテンを付けました。扉にするよりもコストカットできる点や、開けっ放しにしたときに邪魔にならない点など、ロールカーテンにして正解でした。
洗面台はPanasonicのシーラインにしました。
手入れの面から造作洗面は考えていなかった事や、洗面台下が空いているので踏み台やゴミ箱をスッキリ収納できると思い採用しました。ただ、うちはスロップシンクなどが無いのでもう少し洗面ボウルが深いとバケツなどが使いやすかったかなと思っています。
洗面所まとめ
◯タイル:平田タイル/Sorbetto
◯床:サンゲツ/ HM1004
暮らしてみて感じたこと
maiさん
家を買う話が持ち上がってからの一年間は、周りに中古住宅をリノベーションして住まわれている方もおらず情報もない中で、試行錯誤の繰り返しでした。
間取り上難しかったので採用出来ませんでしたが、シューズクロークやパントリーがあったら便利だっただろうなと思います。
あともう一つは、芝張りの庭が一応あるのですが、二階リビングなのでほとんど庭に出入りをしないので、もう少し予算があれば二階のバルコニーをもっと広く取ってバルコニーで遊んだりできるようにしたかったなと考えたりも。
それでも今思うことは、この家に暮らし始めて一年ちょっとが経ち、誰も知り合いのいなかったこの土地で新しい友達が増え、地に足を付けて生活が出来ていることが一番の幸せだということです。
夫婦にとっては縁もゆかりもないこの土地でしたが、こどもにとってはここが地元であり、実家のある場所になるんだなと思うと、一年前にこの家を買おうと決断して本当に良かったと思います。
いかがでしたか??
当初は新築で考えていた家づくりもご主人の提案で一気に中古住宅購入からリノベーションと、物事がうまく動き出すときって本当にトントン拍子で進んでいくものだと驚きました。
元のおうちの経年変化してゆく木のナチュラルさと、maiさんのセンスで随所に取り入れられたインテリアとがうまく融合して作られたおうちの雰囲気がとても素敵ですよね。
家を手入れしながら大切に住んでいくことを体験しながら学んでいってほしいという想いも、二人の息子さんに家と共に受け継がれていくことでしょう。これからの変化もとても楽しみです。
リノベーションでここまで色々なことが出来るとなると、私たちの家を建てる時の選択肢はかなり広がります。家を建てるなら絶対新築でとお考えの方にもぜひmaiさんのされたリノベーションの記録を参考にしていただけたらと思います。
maiさん、ご協力ありがとうございました♪
(編集:megu)
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