【暮らしのインテリア】北欧アイテムが調和する、「受け継いだ欄間」のある畳リビング〜優しいぬくもりを感じる木の家(__oharubiyoriさん)
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注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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家族の歴史を見守ってくれる欄間と一緒に過ごす時間
こんにちは、おはるです。初回のコラムでは、家づくりのヒストリーとこだわったポイントをお話しいたしました。沢山の方に読んでいただきありがとうございました。
祖父の建てた実家を建て替えるにあたって、“昔の貴重な柱や建材を残し、新しい家をつくる”ことに。私たち子世帯は、茶の間にあった欄間を受け継ぎスタートしました。
さて2回目のコラムは、そんなわが家の一番の特徴である受け継いだ欄間がある「リビング」についてお話したいと思います!よろしくお願いします。
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繊細な模様の組子に惹かれて
生まれ育った家の、茶の間と座敷の間にあった欄間。繊細な麻の葉模様の組子が好きで、こどもの頃からぼんやりとよく眺めていました。
そもそも欄間とは、和室の境目などに用いられる採光や通風を目的とした伝統的な日本建築の開口部材。お寺やおばあちゃんのおうちなどで一度は目にした方も多いのではないでしょうか。
元の家ではすりガラスと黒く塗られた木枠で囲われていましたが、光と風が通るようガラスを抜いて組子だけを残しました。
職人さんたちの丁寧な手仕事によってこの家ではアクセントとして出窓にはめ込んでいます。
組子から漏れる光と陰は何とも幻想的で、朝から日が暮れるまで様々な表情をみせてくれるんですよ。これからも光を通しながら、家族の歴史を見守ってくれることでしょう。
建て替えの場合、柱や梁を再利用する機会はあるかと思います。ドアや障子などの建具も貴重なアイテム、新しいものにはない味わいがありますよね。
少なくとも工務店で建てられるなら再利用は可能かと思いますので、もし気になるものがあれば一度相談してみるのも手だと思います。
夫婦の希望だった畳リビング
リビングの広さは10畳。アクセントの欄間に合わせて、リビングには夫婦の希望であった畳を選びました。少しでも現代の家に溶け込むよう、色は暖色にして縁のない琉球風畳に。
畳のいいところは何と言っても過ごしやすさでしょうか。古くから日本で親しまれてきた畳は、四季を通して一年中快適です。
フローリングでくつろぐには、どうしてもラグ等のお手入れが必要な敷物が必要だと思いますが、畳は特に要らないところも気に入っています。
畳の周りのソファやテレビボードなどの大きな家具を置くスペースには、ダイニングとの繋がりで無垢のカバザクラを張りました。
テレビボードはunico、ソファはフランネルソファです。畳リビングのためなるべく低い位置で生活したかったので、ローソファーを選びました。
一箇所背もたれがないデザインになっているので、LDKの真ん中に置いた場合にダイニング側からも座れるところが気に入っています。
サクラの座卓は、夫が結婚する前に家具屋さんで見つけた一点もの。この家では”ちゃぶ台”として馴染んでくれています。
夫婦共通の趣味が「インテリア」だったので、家に予め置きたい家具を決めてから間取りをプランニングしました。そのため、思っていたよりサイズ感が違った!…ということもありません。
座って庭を眺められる出窓
欄間のある出窓は床から435mmと低く設計しました。せっかくなら祖父の遺した日本庭園を座ったまま眺められるようにと思ったからです。
この出窓はこどもが立って遊ぶのにも丁度いい高さで、今やすっかり娘の遊び場所に。毎日おままごとに励むちいさな背中を、後ろから見守っています。
我が家は”リビング=こどもの遊び場所”。LDKはおもちゃのための収納も特につくらなかったので、基本出しっ放し。インテリアに馴染むよう木のものを中心に選んでいます。
クッション性のある畳は転んでも安心ですし、おもちゃを落としても大きな音がしないというメリットも。
この家に暮らして5年目になりますが、畳リビングを取り入れて良かったです。
「和」によりすぎないための「北欧アイテム」
畳リビングを採用した我が家ですが、コテコテの和室にはしたくなくて漆喰の壁にはアルテックの飾り棚を。
飾り棚そのものがアートだと思っているので、あまりごちゃごちゃしないように意識して。普段は無印良品の鳩時計と、鹿児島睦さんの花器に季節に合わせたドライフラワーを飾っています。
杉板の天井からはモビールを下げました。大好きな北欧の要素も取り入れつつ、初回のコラムでもお話した「吊るしてあるもの」が好きな気持ちも満たしてくれます。
4本の丸い柱の役割とは
リビングにはテレビボード側に2本、ダイニングとの間に2本の計4本の化粧柱があります。この杉の化粧柱は、床の間に使われるはずの”床柱”でした。
近年は洋風の家が増えたため、床柱たちは実家の工務店の工房でしばらく眠っていましたが、棟梁に提案してもらったのをきっかけに、リズムが出ておもしろいなと思い採用してみました。
もちろん、強度を保つため必要な柱もありますが、空間をゆるやかに仕切る役割もしてくれています。
ソファをLDKの真ん中に置いた場合は、2本の丸太柱のおかげで後ろにズレないのも嬉しいポイントです。
曇りガラスと黒枠のついた以前の欄間の写真から、ご家族の歴史を感じました。古いものが持つ魅力に溢れていますよね。
ガラスを外し、組子だけを残した職人さんの丁寧な仕事。今の欄間が今のおうちにぴったり似合っています。
畳の部屋を使うときに気になるのが家具の跡や、家具の下の掃除のしにくさ。そして家具を動かす際の畳の傷み。おはるさんのリビングのように周りが木の床ならばそれが全て解決しますね。
出しっ放しでも部屋になじむおもちゃや、楽しそうなお子さんの様子も印象的でした。「和」に北欧をプラスするインテリアは、我が家も同じなのでバランスを考えるお気持ちがよくわかります。
そして4本の柱。立派な柱が4本もあるリビングはあまり見かけないので気になっていました。床柱だったのですね!おうちにぴったりで個性がありあたたかさも感じられて素敵だなと思いました。
おはるさん、ありがとうございました!
(編集:kaori)
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