【暮らしのインテリア】基本はシンプルに、価値観に併せて変化するリビング~どこにいても家族を感じるセミコートハウス(________uuummさん)
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注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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詰め込みすぎない・引き算の空間
私は放っておくと特にモノが増えやすいタイプの性格なので、家づくりの際にはあえてモノを置くスペースを小さくすることで、シンプルですっきりした状態を保てるようにと考えました。
そこで、リビング・ダイニングは棚やモノを置くスペースはなるべく少なく、最低限必要な量・広さで設計してもらいました。
今回はそんな我が家のリビングについてお話ししたいと思います。
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スッキリ見せる工夫
私達夫婦は20代で家を建てる事になりました。
今後歳を重ねたり、暮らしていく中で少なからず好みや価値観が変わっていくだろうと考え、今の好みを詰め込みすぎないような家づくりをしました。その為、際立つ色は選ばず、基本の配色を白・茶色(木目)・グレー(モルタル)に絞ってまとまりを持たせました。
暮らし始めた今は、そこにくすんだ白や黒、ブラスの色(真鍮のゴールド)を挿し色に入れて楽しむようにしています。今後も、もっと鮮やかな色を取り入れていきたいと思う可能性もあるので、どんな挿し色でも楽しめるようにシンプルに設計していただきました。
これからの気分や暮らし方で、どのように変化させていこうか考えるのも楽しみの一つです。
また、部屋を全体的にスッキリ見せるため、巾木は目立たないようにしました。
同じ床や壁でも、巾木を変えるだけで雰囲気がガラリと変わると思っていたので、掃除のしにくさなど指摘はされましたが、これは外せないポイントでした。
空間にメリハリを生む小上がり
ペットを飼うと必然的にペット用品が増えますが、それらをなるべくスッキリ見せながら手に取りやすい場所に置きたいと考えていました。それを設計士さんに伝えた結果、うさぎのケージを置く場所だけ小上がりにして、その下を収納スペースにしたらどうかと提案してくださいました。
実はうさぎのスペースとしてだけでなく、そこに腰掛けたりできるように考えてくださっていたので、小上がりの高さは、高すぎず、収納にも困らない30cmというに設定していただきました。
この高さは掃除するときにもちょうどよく、リビングと小上がりで空間を分けてくれるので、メリハリがついてとても使いやすいです。
収納扉は板が磁石で付いているだけのシンプルな造りです。
後から取っ手を付ける予定でしたが、使っていない時には壁と同化して馴染んでいるのが意外と気に入っているので、しばらくこのままでも良いのかもしれないと思っています。
隠れた場所にオープンな収納を
棚や物置スペースは、なるべく少なく最低限の必要な量と広さで設計してもらいました。
当初、収納スペースは多い方が何かと便利という漠然としたイメージがあり、先を見据えて収納場所を広めに設計してもらうことも考えました。しかし私の性格上そのスペースがあることで逆にモノが増えすぎてしまうと思ったので、あえてモノを置くスペースを小さくすることでシンプルが保てるようにと考えました。
そして私はとても面倒くさがりなので、掃除用具や書類・薬などの生活する上ですぐに手に取りたいモノはなるべく全部リビングに置いておきたいと思っていましたが、出しっ放しにしておいては部屋もゴチャついてしまいます。
そこで、暮らしの中でよく使う細々したモノを収納するスペースを、テレビの裏に設けました。
収納スペース入り口にはあえて扉をつけず、すぐに欲しいモノに手が届くように設計していただいています。最初は入り口に扉やロールカーテンを付ける予定でしたが、私の性格上扉があることで隠せると思い逆に片付けなくなる可能性があると思いました。
扉がないことでいつでも目につくようになり、見せられるようにしなければいけないという状態を強制的に作ることでキレイを保つことにしました。
結果、今はキレイをキープできているので、扉を開閉する作業なくワンアクションで入れるセミオープンなテレビ裏収納を採用して良かったと思います。
この収納スペースの中には可動棚が付いていて、収納するモノに合わせて棚の高さが変えられるようになっています。
棚の裏には玄関があり、ポストが付いています。
これは設計士さんの計らいで、冬の寒い朝なども外に出ず納戸から郵便物を取れるようになっていてとても便利です。
そして、テレビは壁付けで裏の収納スペースに配線がつながっており、リビング側はスッキリ見えるようにしてあります。DVDデッキやwi-fiも裏の収納スペースに隠れています。
インテリアにもなる木の窓枠が作る景色
窓枠は木の窓枠にしたいというのが私たちの希望で、床材は無垢のナラを採用したので、窓枠も無垢材にしたいと思いました。
アルミや樹脂サッシに比べ、傷みが早く気密性が損なわれるなど、懸念要素はたくさんありましたが、やはり木枠の窓は家づくりにおいて外せないポイントでした。
リビングの窓は全部で4枚に分かれていますが、両サイドの2枚が可動窓になっていて、内側の2枚がfix窓になっています。
1枚1枚の窓も大きく、床の位置ギリギリまでガラスになっているので開放感があり、開ける時に程よい重みもあってとても気に入っています。
格子の部分は網戸になっていて、こちらは設計士さんの完全オリジナルです。この格子がアクセントになり、窓を開けて見る景色も風情があります。
ステキなカーテンもたくさんありますが、私の中でカーテンというものはソファーやテーブルと同じ家具だとの認識があり、存在感が大きく部屋のイメージを一気に変えてしまう役割があると思っています。
そこで、部屋の雰囲気をなるべく左右しないブラインドを採用しました。もしかしたらこれは勝手な固定観念で、ただ単にカーテンを選ぶ勇気がないだけかもしれません(笑)
憩いの場としての中庭
中庭に関しては、出来る限り広くとりたいと夫婦で話をしていました。
夫の趣味がゴルフなので、庭で素振りをしたり、ウサギを庭に放したり、バーベキューをしたりする広さが取れるように設計をお願いしました。
庭には芝生を敷き、シンボルツリーを植えただけのかなりシンプルな雰囲気で、今は庭を使うというよりは完全に観賞用になっています(笑)
庭に繋がる窓が大きく、窓に沿って縁側を作ってもらったおかげで、コンパクトなリビングも広く開放感があるように感じられています。
庭も含めて一つのくつろぎ空間になっている我が家のリビング。これから先、どの様に変化していくのかも楽しみです。
次回はリビングにと一続きのダイニング〜キッチン、家具や雑貨をご紹介できればと思います。今回も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
大開口の窓から見える中庭を眺めながらリビングで過ごすひと時、素敵ですね~!ご夫婦の希望だった木枠の窓と格子の網戸がフレーム代わりになり、中庭の景色は一枚の絵のように楽しむことが出来そうです。
木枠のサッシや巾木なども、機能性では他のモノが勝るとわかっていても、これだけは譲れないポイントを抑えることで満足度は格段に上がると思います。そしてシンプル・コンパクトにしたからこそ、一つ一つのコダワリが際立っています。
家を建てる際、どうしても好みを詰め込みたくなりますが、その時好きなテイストが10年後も好きとは限りません。あとから好きなモノを足せるようにしておくというのは、これから長く暮らすための家づくりのコツなのかもしれませんね。
uuummさんのご自身の性格や暮らしに沿った家づくり、とても参考になりました。
uuummさん、ありがとうございました♪
(編集:megu)
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