【あの人の暮らしが素敵な理由】人も動物もそれぞれに心地よい居場所をつくって共存する〜2度目の家づくりをしてわかったこと(rumyroomさん)
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【あの人の暮らしが素敵な理由】
“インスタグラムでつい憧れてしまうあの人”の暮らし方のヒントやモノ選びなど、暮らしにまつわるアレコレをご紹介いただきます。
前編では「2度目のお家づくり」をテーマにお話していただいた@rumyroom(以下、rumi)さん。後編は「動物たちとの暮らし」についてお伺いしていきます!
動物たちとの暮らしが与えてくれる喜び
rumi
我が家の家族の一員であるトイプードルのマロン(5歳・♀)と ドリー(5歳・♀)、スコティッシュフォールドのぽてち(1歳・♀)と保護猫の茶々丸(0歳・♂)。
日々のんびりと暮らす犬や猫たちとの暮らしは、私たちに「幸せの意味」を教えてくれ、とても学びが多いと感じています。
動物と暮らすきっかけ
私は幼少期より常に動物と暮らしていました。将来は沢山の動物と触れ合い、通じ合えるような“ムツゴロウさん”になることが夢だったほど。
犬を飼うことになったのも自然の流れで、子育てもひと段落して子どもたちも散歩やお世話ができる年齢になったのを機にお迎えすることになりました。
当時娘は小3、息子は小1で、動物と暮らすことで自主性や命の大切さを学ぶことができる年齢。このタイミングでお迎えして本当に良かったなと思っています。
そして1匹目を迎えてすぐに2匹目もお迎えすることに。大きくなって行き場のない状態だった子をブリーダーさんから譲っていただき、犬たちとの暮らしが始まりました。
みんなが快適に過ごせるように
動物たちとの暮らしにはさまざまな制限があります。
家づくりやインテリアもやりたいことができなかったり雑貨などを飾るときも危険なことがないように気をつけたり、予測できない動物の動きに合わせて考える必要も。
しかし「ペットを飼う」ではなく「動物と共に暮らす」と考えると、制限のある暮らしは我慢ではなくなり、人間と犬や猫たちが共に快適で心地よく暮らせる居場所をつくるためにあれこれ考えるのがすごく楽しくなると思うんです。
うちの子たちにはそれぞれ好きな場所やラグがあって、思い思いに過ごしています。
犬たちはしょっちゅうお庭に出たがりますから、 すぐ出られるように掃き出し窓が多い家になってしまいました。
窓が多いと収納は減りますし、家具も置きづらい… 。それでもお庭との一体感と、嬉しそうに駆け回るわんこたちを見るのが幸せで、窓の多いこの家を建ててよかったなと改めて思います。
新たに家族を迎えるということ
2匹の猫たちはこの家が完成してから縁があってお迎えしました。
実は子どもの頃は猫アレルギーだったので警戒していましたが、元々猫も大好き。たまたま主人が車に挟まってしまった小さな猫を保護してからは、猫と暮らしたいという気持ちがどんどん高まっていきました。
そしてある日、ペットショップで兄弟みんな行き先が決まる中、ひとり取り残された子と目が合ってしまって。それが愛猫ぽてちでした。
そこからは私の猫への溺愛ぶりが炸裂。知り合いからミルクボランティアの話があったことがきっかけで猫保護団体の活動内容などを知り、寄付をしたり譲渡会に行くようになったり。
そこで茶々丸と出会いお迎えすることになり、家族からは「まだまだ増えるん?」と笑われています。
今の暮らしを大切に
窓辺や高いところが大好きな猫たち。まったりとくつろぐ姿にいつも癒されています。
猫は家中を自由に走り回り、時には梁を綱渡りのように歩き、そこから外を眺めているなんてことも。見ていて危なっかしいところもありますが、それが猫の習性。私は下から見守っています。
活発な猫がいるとインテリアもより気をつけなければいけません。
例えばグリーンはハンギングにしたり、 アートを壁に掛けたり。照明もフロアタイプではなく壁付けのものをオーダーするなど、工夫しながら楽しんでいます。
猫たちをお迎えしてからは大好きな旅行にもあまり行かなくなりましたが、コロナ禍だったことや子どもたちの成長と共に予定も合わせにくくなってきた時期でもあるので、家時間が増えてちょうどよかったのかなと思っています。
むしろ猫を迎えてからは家から出たくなくなったほど。そこにいてくれるだけで幸せな気持ちにさせてくれるので、元々インドアなタイプではないのですが今ではひきこもりが大得意になりました(笑)
以前の家では家族みんなで川の字になって寝ていましたが、今はそれぞれの寝室で眠るようになり、私は猫たちとくっついて眠るのが一番の幸せタイム。子どもが成長したタイミングだからこそ余計に楽しめるのかもしれません。
子どもたちも動物に本当に優しく接してくれ、その様子を見るたびに大変なこともあるけれどこの暮らしを選んでよかったなと思います。
動物たちと住む家づくり
動物との暮らしには欠かせないケージやトイレ。キャットタワーなども割と場所を取るので、可能な限りあらかじめ置き場を考えておくといいと思います。
我が家は階段の下に犬のケージがぴったり収まりました。
旧宅から使用しているケージは、犬たちにとって落ち着く場所。新居では置くのをやめようかとも思いましたが、居心地良さそうな姿を見てやはり置くことに。
トイレを置く場所はお手入れのことも考えてタイル床に。ここに集めて一気に掃除できるようにしました。
近くには空気清浄器やA2Care (除菌消臭剤)を設置し、ニオイ対策だけは特に気をつけています。
前編のコラムでも少し触れましたが、最近完成した「猫様コーナー」にはキャットタワーとキャットステップを設置しました。爪とぎやおもちゃも近くに置いています。
猫にとって上下運動がとても大切だと聞き、2匹で遊べて2階まで届く高さのあるものを選びました。とても気に入ってくれたらしく、よくここでじゃれあって遊んでいます。
犬と猫がお互いストレスにならないように、犬だけの場所・猫だけの場所を分けてあげるのがみんなが心地よく暮らすために大切なことだと思います。
自分を甘やかしご機嫌に暮らす
私は苦手な家事をとにかく少しでも楽しつつ、モチベーションを保てるような暮らしがしたいという思いがあります。
だからこそ自分のご機嫌取りのために、一番長く居る場所であるキッチンに立った時に家中で一番いい眺めが見られるように家づくりをしました。
夫婦の居場所を一番に考え、窓から見える「景色」も忘れずに。これが2度の家づくりを経て私が大切にしたいと思ったこと。
たくさん悩み考えて建てた家だとしても、それはただ箱が出来上がっただけ。
家は住み始めてから少しずつ手をかけ、自分たちだけの心地よい場所につくり上げていくもので、それを忘れてしまうと例え10回建てても不満の残る家づくりになってしまいそうです。
大好きなこの家で長くずっと暮らせるように、次は何を進化させようかあれこれ考える時間が私の最高に好きなひととき。
最近の変化は、小さなフックを玄関に取り付けたこと。おかげで犬のリードが絡まらなくなって大満足。
2度目のお家はそんな些細なことも幸せだと感じられるような家になりました。
「動物たちとの暮らしは制限が多い」ということをネガティブに捉えず、その暮らし自体を楽しもうという気持ちを持つことでそれが我慢ではなくなるという言葉にとても共感し、他の何者にも代え難い幸せを与えてくれる動物たちと過ごす時間を大切にしたいというrumiさんの思いを感じました。
前編・後編にわたりお届けしたrumiさんの2度目のお家づくり。一貫しているのは、そこで暮らす人や動物が幸せであるようにと考えられていること。家を建てた後のその先にある家族や自分のための暮らしの質を向上させる仕組みづくりや工夫が重要なのだと思いました。
(編集:megu)
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