【あの人の暮らしが素敵な理由】繋がりを大切にした小さな平屋〜お庭づくりとハーブのある暮らし(hikaniwaさん)
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【あの人の暮らしが素敵な理由】
“インスタグラムでつい憧れてしまうあの人”の暮らし方のヒントやモノ選びなど、暮らしにまつわるアレコレをご紹介いただきます。
今回は「お庭づくりとハーブのある暮らし」をテーマに、@hikaniwa (以下、hikaru)さんのお話をお伺いしていきます!
育てることを楽しみ、草花を日常の中に取り入れる
hikaru
はじめまして、hikaruと申します。9ヶ月前に念願だった広めの土地に小さな平屋を建て、夫と私、息子(1歳)と猫の3人+1匹で暮らしています。
ずっと花や植物に関わる仕事をしている私たち夫婦にとって、家づくりや暮らしの中心にあったのが手づくりのお庭でした。今回はそんな「お庭づくりとハーブのある暮らし」についてお話します。
自然を感じながら暮らす
家づくりのときに大切にしたのは「家と庭との関係性」。
家はあえて小さくシンプルにして、庭と調和するような優しい外観にしました。また、窓を大きめに取った平屋はいつもお庭を近くに感じ、行ったり来たりしながら過ごすことができます。
朝起きたらまず、息子と一緒にお庭の散歩からはじまり、自然を感じて深呼吸。早朝にお庭を散歩するととても気持ちがいいです。
草花の水やり、メンテナンス、少し草花を収穫して、花瓶に生けたらキッチンの上の飾り棚に飾っていきます。
インテリア小物は少なめでシンプルに、草花を生けたさまざまな形の花瓶を飾って華やさをプラスするようにしています。
お庭で収穫したもので何かをつくったり、生けたり。そうして暮らしの中に取り入れることが、庭づくりの中での楽しみのひとつ。
一緒に住んでいる猫のマロンも、窓からいつも庭を眺めているようです。「今日は綺麗な蝶々を見つけたよ」とマロン。
リビングとひと繋がりになっている土間玄関には、観葉植物や枝物を飾ることも。広めの土間にしたので、植物のメンテナンスやDIYをするときにとても重宝しています。
小さな平屋なので玄関とリビングを繋ぎ、できるだけリビングを広く使うために工夫した場所です。
夫婦でイチから庭づくりをする楽しみ
私と夫は園芸学校で出会い、お互いに花や植物に関わる仕事をしています。庭づくりをはじめたきっかけは、ずっと「庭のある暮らしがしたい」という思いがあったから。
お家の引き渡し時は駐車場とアプローチのみの状態でしたが、そこから自分たちでDIYをしたり、植栽したりしながら自由に庭づくりを楽しんでいます。
我が家のお庭は家屋を除いて200坪ほど。まずは、お庭にどんな要素やエリアがあると暮らしが豊かになるかな?ということを考えました。あとは日当たりや自分たちの生活スタイル、管理が楽になるようにと考えて、敷地図面に手書きで簡単な図面を描きながら計画していきました。
計画の中で「ロックガーデン」「芝庭」「子どもの砂場」「メインガーデン」「シェードガーデン」「ポタジェガーデン」「果樹園」などエリア分けをし、さまざまな植物を育てることができるようにしています。
そして、お庭づくりをしていく中で、段々と目指すお庭のイメージができてきました。それは、多様な生き物や虫、ある程度の雑草もできるだけ共存できる、わたしたち家族も心地いいと思えるような自然なお庭です。
そう思うようになったのは、雑草や虫、微生物がいるからこそわたしたちの暮らしが成り立ってることを勉強して実感したことと、科学的なものによる生態系への影響です。
子どもたちが暮らしていく未来のことを考えると、こういう問題に少しずつ貢献したいなぁと思うようになりました。
まだまだ勉強中ですが、これからコンポストや雑草堆肥、有機肥料づくりなどを計画していきたいと思っています。
ただ、あまり考え方に固執したり無理はせず、柔軟に、なにより家族が心地よく暮らせる庭を一番大事にしていきたいと思っています。
こちらは夫が好きなオージープランツなどを植栽している、入り口にある「ロックガーデン」。石の隙間はトカゲなどの生き物の住処となっています。ウッドフェンスも夫の手づくりです。
こちらは芝庭に隣接したメインガーデンで、主に宿根草や大好きなハーブを多く植栽しています。
休みの日には家族でお庭に出てガーデニングをしたり、BBQをしたりするのが日々の楽しみです。
育てた野菜やハーブを使って、暮らしを豊かに
DIYで制作した「ポタジェガーデン」で育てている無農薬のお野菜やハーブたち。お料理をする際に、使いたいときに、その分量だけお庭から収穫してきます。
朝一にフレッシュミントを入れたハーブウォーターを、お味噌汁には刻んだチャイブを、さまざまなお料理に摘んできたパセリやバジルを。使い道の幅広いハーブチンキ(度数の高いアルコールにドライハーブを漬け込んだもの)もつくっています。
生活の中で役立つ「心身に癒しを与えてくれるハーブ」の存在が、暮らしを豊かにしてくれます。きっと古来からあった人と自然との繋がりをより感じさせてくれるような気がします。
庭との繋がりを大切にし、窓を大きく設けて中からも自然を楽しめるようにと考えられたhikaruさんのおうち。手づくりのお庭が見せてくれる季節ごとの景色や、飾った草花が一番のインテリアになるからこそ作り込まずシンプルに建てたおうちも引き立ちますね。
育てる植物に合わせてゾーン毎にエリア分けされたガーデンは、それぞれ違った表情を見せてくれ、「お庭づくり」の奥深さに驚きました。これからどのようにお庭が育っていくのかも楽しみです♪
(編集:megu)
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