【あの人の暮らしが素敵な理由】改装可能な賃貸に自分たちで手を加えて〜築50年一軒家の暮らしを楽しむ( cnc_ieさん)
- コラム
- 読みもの
【あの人の暮らしが素敵な理由】
“インスタグラムでつい憧れてしまうあの人”の暮らし方のヒントやモノ選びなど、暮らしにまつわるアレコレをご紹介いただきます。
前回までのコラムはこちら
今回は「築50年一軒家の暮らしを楽しむ 」をテーマに、@cnc_ie(以下、cano)さんのお話をお伺いしていきます!
畑やDIYをしながら。庭付き一軒家での賃貸暮らし
cano
はじめまして、canoと申します。築50年の一軒家に、夫と二人で暮らしています。
3年前、近所の友人を通してこの家を紹介してもらいました。改装可能な賃貸で、広い庭と大きい欅の木を見た瞬間に惚れ込み、引っ越しを決意しました。
自然農法で野菜やハーブを育てる
庭付き一軒家に暮らしたかった理由は、畑に挑戦してみたかったからです。
何年も住んでいなかった場所だったので、はじめは鬱蒼と草木が生い茂りジャングルのような状態でした。不要な木を開墾し、大量の石を取り除きながら見様見真似で畑をはじめました。
初心者でしたが、自然農法を勉強しながら30種類程の野菜やハーブを育てて楽しんでいます。ごはんを作る際、自分たちで作った野菜が食卓に並ぶことに毎日感動しています。
写真に写っているレンガのバーベキューコンロは、引っ越してはじめてつくったDIY。ここで野菜多めのバーベキューを楽しんでいます。
自分たちのできる範囲でDIYを
改装可能な家ですが、基本的には建付けがしっかりしている家で、水回りもある程度綺麗だったので一安心。自分たちでできる範囲でDIYをしています。家の中でまず取り掛かったのは、12畳の畳の部屋を床張りにすること。
リビングでもなく、寝室でもなく、自由に過ごす部屋。収納を改造してレコードを置いて聴いたり、友だちが遊びに来た時に皆で過ごす場所としても使っています。
すっかりDIYに火が付いた私たちは、この部屋から続くウッドデッキも作りました。隣家との目隠しも兼ねて壁も作りローズマリーや山椒、ディルやカレーリーフなど料理にすぐ使えるものを植えて。
ここでは七輪で火を起こしたり、寝っ転がりながら月見などをしています。
DIYで作った家具たち
最近は、家具も作っています。本棚はダイニングテーブルと奥行きを合わせて作ったり、仕事用デスクは壁いっぱいの幅260cmのフラットなものを作りました。
好きな素材を使ってジャストサイズで作ることができるDIYは、私たち夫婦にはピッタリの方法のようです。(もちろん材料費が安く済むことも重要なポイント!)いつも次は何を作ろうかと、家づくりの話をしながら晩酌を楽しんでいます。
居心地の良い空間と友だちが集う家
私たちは新しくピカピカのものより、どこかで使われてきて、歴史や経年変化を感じられる古いものに強く惹かれます。そのため家具や飾ってあるものは自然と古家具、古道具ばかり。
好きなデザイナーの椅子や、作家さんの陶器なども混ぜながら気づいたら色合いは同じトーンになりつつあります。
台所は、作業台はスッキリと、だけど使う道具は吊り下げたり並べたり、すべて見渡せるようにしています。こうしておくと自分でも何を持っていたか忘れないですし、友だちが来て料理をしてくれる時も使いやすいようです。
リビングは、最近ソファを買って快適度が増しました。ここでもレコードを聴いたり、映画を見たりしています。好きなテキスタイルに囲まれて居心地が良い部屋です。
この家は「友だちが集う家」になったら良いなと思っています。庭でバーベキューをしたり、野菜の収穫をし料理を一緒にしたり、音楽を聴きながらお酒を飲んだり。
この家では、友達と過ごす幸せな思い出がたくさんあります。そんな時間がこれからも過ごせるような家を育てていきたいと思います。
どこか懐かしさを思い出させてくれるようなcanoさんの築50年の一軒家。築50年という月日がもたらしてくれた雰囲気や味わいは温かく、古い家の良さや新しいものには出せない魅力があるなと感じます。
そのベースを残しつつ、畑やDIYなど自分たちで好きなように手を加えながら完成させていく居心地の良い暮らし。何でも作れてしまうcanoさんご夫婦のDIYの腕前にも驚きでした。
時には友だちと集って、自分たちで手をかけてきたものと共に楽しい時間を大切に過ごして。そんな暮らし方がとても豊かで素敵でした。
(編集:maki)
specialthanks
Article / 読みもの
Category
daily mukuri / アイテム
Category