【今日の読みもの】こだわりの造作家具とインテリア、ミックス空間を楽しみコンパクトに住みこなす。中古マンションリノベーション1Rの暮らし・後編(haruno___ieさん)
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今日の読みものは、リノベーションした中古マンション1Rの空間にご家族で住む@haruno___ie(以下、haru)さんのお話です。
リノベーションをした経緯や今のライフスタイルに合わせたお家づくりについてお話いただいた前編に続き、後編では造作した家具のことやインテリア、暮らしの楽しみについて詳しくお話いただきました。
新しいものの中に使い古した道具を
私は『新しいもの✖️古いもの』や『北欧とミッドセンチュリー』など、ミックスされた空間に惹かれます。
我が家では、新しくリノベーションした空間の中に使い古したヴィンテージ家具があったり、ダイニングテーブルと椅子は同じカールハンセンアンドサンのものですが、椅子は昔からあるデザインもの、テーブルは2000年以降に新しくデザインされたものだったりします。
造作したもの
造作したものはソファ・キッチン・建具・小上がり・室内窓といくつかありますが、特にお気に入りなソファとキッチンについてお話します。
◯造作ソファ
シンプルな内装に、お気に入りのソファを配置したかったのですが、限られたスペースに家族3人分の収納を設け、広々としたリビングスペースを確保するためには工夫が必要だと考え、座面下が収納になっているソファを作ることにしました。
造作したソファは日中光が当たってポカポカするし、窓を開けたら風の通りがいいので、とても心地のいい場所になりました。
大きさも、大人2人が縦に横になってもまだスペースがあるくらい広いので、主人とここでよくお昼寝しています。座面下が収納スペースになってるので、季節物の荷物や工具などを収納しています。
◯造作キッチン
私にとってお部屋の中で一番お気に入りの場所といえるキッチンは、リノリウムを使用して造作しています。
リノリウムという素材は、抗菌・抗ウイルス・脱臭・抗アレルギー性に優れていて、医療施設や教育施設の床材として昔から使われていたそうですが、最近は『ヒトと環境にやさしい』家具材としても人気がとても高いです。
あるデンマーク家具の職人さんも、ファニチャーリノリウムは木のような温もりを感じられる素材だと高く評価していて、この素材を用いて家具を作ってみたいという思いがありました。
たしかに天然素材ならではの温かい雰囲気が出るし、有機物質が発生しない点や上抗菌作用もあるので子どもがベタベタと触っていても何の心配もせず安心なのでいいです。
ノロウイルスや大腸菌に殺菌効果99.9%以上というのを聞いて驚きました。身近な場所では、アルテックのスツール60の座面や、HAYのテーブル(天板)で使用されているものも見ますね。
まるで絵のように壁付けテレビを
テレビボードがあまり好きではなかったので、テレビは壁付けにしたいと話したところ、『壁にテレビがついてるというよりも、まるで絵が飾られてるように見せたいよね。』という話になりました。
テレビはスピーカー内蔵でなるべく薄いものを選び、配線は全て壁の後ろに通しています。特にテレビの配線やLANケーブルをテレビ後ろの壁から、造作ソファの下に通して、そこに全てまとめておけるのは嬉しかったです。
ゲーム機もここに収納したまま画面に映し出せるので、友人が遊びにきた際にびっくりされます。
トイレのパイプスペースを隠すために作った柱を利用した飾り棚
廊下と寝室の間にある飾り棚は、元々トイレがあった場所。トイレは端に移設したけれど、パイプスペースはそのまま残るので、それを利用して棚を作ってくれました。
棚がコの字型になっているため、両サイドに壁がなくても本を立てかけることができて便利です。特に朝は、リビングからも寝室からも光が入るのでディスプレイしているものに光が当たって素敵です。
暮らしの楽しみ方
わたしは朝が本当に苦手で、いつまでも寝ていられる人だったのですが、このおうちに引っ越してから、早起きが好きになって自分でもびっくりしています。
出窓からちょうど日の出が見えるので、薄暗い時間帯に起きて徐々に部屋の中が明るく温かくなっていく時間がとても好きです。
「今日も一日スタートする」と気持ちがしまって、前よりもっと充実した一日を過ごせているように思います。
そして、お気に入りの食器とコーヒー器具を使って、家族で朝食を囲みます。丸いダイニングテーブルは家族全員の顔を見ながら食事ができるので、とてもお気に入りです。より食事の時間を楽しみながら過ごせるようになりました。
限りあるスペースだからこそ、自分たちが好きだと思うものを少しだけ持つように心がけ、自分たちに今必要なものは何か、大切にしたいことは何かちょっとずつわかるようになってきたように思います。
昔は朝寝不足の中、定位置が決まっていない食器やコップを探して出したり、どれにしようかなかなか決まらない服選びにストレスを感じることもあったり。
でも今はものが少ない分どこに何があるかわかるし、服や靴も数多く持っているわけではないので、
あれない…これない…これじゃない…というふうにイライラすることもなくなりました。
新しい空間の中にヴィンテージ家具がミックスされたharuさんのインテリア。
造作したものたちはどれも唯一無二で、個性があって素敵です。優しいグリーンのキッチンや壁一面のソファ、柱を使った飾り棚など、初めて見るデザインに新鮮な気持ちで拝見しました。
1Rという限りあるスペース、その中でのインテリアの工夫やものに対する考え方が暮らしの心地よさにつながっていたのですね。ご家族で住む1R空間の使い方の魅力や面白さも教えていただきました。
(編集:maki)
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