【今までもこれからも。ずっと大切にしたいもの】心が解きほぐされていく針仕事の時間。思い出の棚に仕舞うお気に入りの道具たち(kousui2010さん)
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縁があって受け継いだり自分自身で購入した中で、「ずっと大切にしてきて、これからも大切にしたいもの」ってありますか。
「もの」に対して愛情を持っていたいし、そう思えるもの選びができたら嬉しいですよね。このコラムではそんな「大切なもの」についてお届けしていきます!
前回までの「大切なもの」のお話はこちら
今回は@kousui2010(以下、kousui)さんのお話です。
海外暮らしだからこそ出会えた趣味と大切な家具
kousui
結婚を機にシンガポールへ引越した私。上の双子をシンガポールで出産し、4年間を過ごしました。
そして帰国が決まった時に「思い出なんだから」と、両親がプレゼントしてくれたのがこの李朝家具の棚。
シンガポールから一緒に帰ってきた棚は、現在キッチンの横で趣味の刺し子道具を収めています。
刺し子道具は、基本的には「針と糸」。そんな少ない道具だからこそ、自分の気に入った毎日眺めていたいものを選んで。
糸は天然の草木から生まれる自然なものが好きで、その糸を染めている方に直接会いに行ってはお家に持って帰り、眺めて針に通す。
その一連の流れが心穏やかに過ごすためには欠かせない、私の生活の一部になっています。
刺し子を通じての出会いは、大人になってからの素敵なトキメキやワクワクにもつながっていて。実は刺し子との出会いもシンガポールでした。
異国の地で双子の育児中あまり出歩くことが出来なかった私に、日本からのお土産に母が刺し子のキットを買ってきてくれたのがきっかけでした。
しばらくは育児に追われて中断していましたが、最近は自分の時間が少しできるようになったので家事の合間に針仕事をすることで癒しのヒトトキになっています。
キッチンでお料理しながら、子どもを駅までお迎えに行く待ち時間や家族の帰りを待つ時間…。そんな隙間時間に刺し子をしています。
出来上がった刺し子は、お弁当を包んだりお手拭きにしたり、鞄を作ったり。無心で針を動かして、作品ができて。今の私には無くてはならない時間と道具。
これからもこの棚と一緒に刺し子の世界がもっと広がるといいなと想いを馳せながら、今日もチクチクしています。
出産や育児をしながら4年の月日を過ごす中、お土産がきっかけで好きになったという「針仕事」。慣れない異国の地での暮らしを少しでも楽しめるようにとのお母様の想いが感じられて、素敵なエピソードにほっこりしました。
無心に手を動かす時間と思い出の詰まった棚に大切な道具が並ぶ様子は、毎日見るたびにトキメキとワクワクを与えてくれ、kousuiさんにとって心穏やかに過ごすために欠かせないものなのですね。
(編集:megu)
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