【暮らしのインテリア】プライベートな収納スペースを設け、暮らしが楽になるような動線の仕組みを考える〜理想を叶えた大工さんの家づくり(g____k.a.rさん)
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余白を大切に、その時々で臨機応変に対応できる収納を
前回のコラムでは我が家ならではのコンクリート造作キッチンとダイニングについてお話しました。
今回は全ての収納が一か所にまとまった「プライベートスペース」についてお話します。
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必要な全てを集約した場所
キッチン横の扉を開けると洗濯や脱衣所、お風呂、WICがひとつになった家族だけのプライベートスペースがあります 。
広さは12畳ほど。リビングや寝室、子ども部屋など各部屋に収納やクローゼットを設けなかった分、この場所を存分に広く取って大容量の収納スペースを確保しました。
元々はこの場所に寝室とWICをつくる予定で「朝日を浴びて起きられるように」と、窓も2つ予定していたのをそのまま採用した結果、日当たりもよくて洗濯物もすぐに干せるような場所が完成しました。
ここはパントリーも兼ねており、我が家の日用品や食料のストック、ペット用品も全てここにまとめてあります。
買い物帰りはここに直行し、上着をかけて荷物もとりあえずここに置けば部屋は散らからないという仕組み。
あとからゆっくり仕分けができるので気持ち的にもゆとりを持てるようになり、収納場所をひとつに集約したため、効率的に片付けができるようになりました。
何をどう収納するかイメージを持つ
実は設計の段階でここの収納はどのようにするか全く決めておらず、床が完成してクロスを張ってからようやく「さて、どうしようか?」と主人と現場で相談しはじめました(笑 )
12畳という広い空間のどこに何をどのように置きたいかどう動きたいか動線を想像し、収納したいものを明確にしてから造作の棚を作成。
収納ボックスは以前から使っていたニトリのNインボックスをそのまま使用しました。見た目もシンプルにまとまって気に入っています。
そしてものが増えることや家中のストックを一括してここに収納することを想定して、棚は全て可動棚に。その時に収納するものの量などに臨機応変に対応できるようにと考えました。
キッチンからアクセスがしやすい扉を入ってすぐの棚には、飲料水や調味料のストック、スポンジや食器洗剤、ポリ袋などキッチン周りで使用するものを収納しています。
お風呂横の棚下段には、洗濯カゴを置いて脱いだ服をその場で入れ、中段には入浴の際に使うシャンプーやボディソープを入れている銭湯スタイルカゴがあるので、持ち込み入浴。
お風呂から出た後はさっと手に取れるように棚上段にバスタオルを収納するなど、一連の流れをスムーズにできるよう収納の位置や場所にもこだわりました。
収納棚の裏側にはWICがあり、洗濯物を洗う→干す→しまうが一直線の動線になるようにして家事の時短を目指しました。
さらに奥には家事スペースを設けて、アイロンがけや日記などをつけられるように。小さなスペースですが自分だけの狭い空間が落ち着くし、とても気に入っています。
家族それぞれに自分だけの収納を
WICは夫・私・息子とそれぞれの場所を設けて収納を個別に分けてあります。
収納はニトリのワイドチェストデコニーシーヴォの5段を使っています。幅が34㎝と54㎝のものをを2つ並べたらぴったりシンデレラフィット(笑)
小学生の息子は、自分のスペースを設けてから「ここには下着。ここは靴下。ここはハンカチにしよう」などと、自分で片付ける場所を決めて身支度を楽しみながら率先してやるようになり、このスタイルにしてよかったなと思うところです。
大きな収納ですが「余白」を大切にしている場所でもあり、ものは増えすぎいよう、詰め過ぎないように。常に棚やボックスに余白があるようにストックや服を見直し、一定の量を保てるように心がけています。
キッチンからすぐアクセスできる場所にパントリーを設けるというのは、LDKをスッキリと保つためにも家づくりで重要視される方が多いポイント。
asamiさんのパントリー兼WIC、更にランドリーや家事室と、4役もこなすプライベートスペースがあるというのは本当に羨ましいですし、見た目の美しさも兼ね備えていてとても贅沢な空間になっていますね。
そして日々の暮らしの家事動線もバッチリ考えられているのが凄いところ。洗濯をする→干す→アイロン掛けや畳む→収納するという一連の動作に全く無駄がなく、毎日のことだからこそ動線のコンパクトさがありがたいですよね。
正直私は家事の中で洗濯がちょっと面倒くさいなと思ってしまいがちなのですが、よくよく考えてみると洗ってから二階へ運んで干し、乾いたら仕分けしてまた運んで…と行程に無駄が多いのかもと感じたので、これを機に少し動線を見直してみようと思いました。
買い物してきたものやストックをポンと置けるというのが、忙しい時には「後から仕舞えばいい」と思えて気持ちにゆとりが持てるし、リビングやキッチンには生活感が出ないのというのも嬉しいですよね。
収納グッズも既存のものを活かせるように棚の大きさなども何を収納するかを考え、ご夫婦で相談しながら造作していくなど「大工さんの家づくり」だからこそ実現した仕組みが今回も圧巻でした。
asamiさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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