【暮らしのインテリア】大切なものとは何か?その先に見える光景を想像した空間づくり〜高台に立つ木と白の家で暮らす(maru152さん)
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注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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緩く区切っていい距離感を保てるように。つながりを感じられるキッチン
前回のコラムでは家づくりの中でも特にこだわった「多彩な居場所があること」を大切にしたリビングについてお話しました。
今回はキッチンとダイニングについてお話していきます。
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家全体の中心に設けたキッチン
わが家のキッチンの特徴はスキップフロアを活かした「空間構成と景色の良さ」。 引き渡し前、完成したキッチンに初めて立ったとき、目の前に広がる光景を見てとても感動したのを覚えています。
家づくりのテーマにしていた3つのこと
・多彩な居場所がある
・家族が緩やかにつながる空間
・外とつながりを感じられる
キッチンに立った瞬間にそのすべてをしっかり感じることができて、胸に込み上げてくるものがありました。
わが家は半地下の床下倉庫も含めると5層のフロアに分かれていて、キッチンとダイニングはそのちょうど真ん中に位置しています。
キッチンからは一段下のリビングと土間、すぐ正面のダイニングテーブル、階段を挟んだ一段上のライブラリーと、3つのゾーンが見渡せるようになっています。
「家族がどこにいてもそっと見守ることができてコミュニケーションが取りやすい」。まさに求めていたことが形になった位置関係なのです。
見た目と使い勝手の良さを兼ね備えて
採用したキッチンは、サンワカンパニーのグラッド45。家づくり当初からオールステンレスを希望していたので、あまり迷わずにこのキッチンに辿り着きました。
経年変化をより楽しむため、ヘアライン仕上げにしています。陽に照らされるとピカピカ輝くのが美しく、オークの無垢床との組み合わせも気に入っています。
設備はかなり塾考した結果、見た目の好みと家事の負担を軽減することを基準に選びました。採用したものはどれもデザイン性の良さと使い勝手の良さの両方を兼ね備えた優れものばかりです。
◯ キッチン詳細
・本体:サンワカンパニー/グラッド45
・食洗機:GAGGENAU/45cm
・IH :MITSUBISHI /ユーロスタイル
・水栓:SANEI/SUTTO
・レンジフード:アリアフィーナ/Side Federica
ダイニングテーブルとベンチ、カップボードは造作家具を手掛けているCLASSOCO FURNITUREさんでオーダーしたもの。
見せる収納があまり得意ではないので、カップボードには扉をつけてもらいました。きれいに揃った木目がとても美しく、天井の梁とも相性ぴったりです。
大きなテーブルと窓際のベンチは、夫の強い希望から実現したもの。テーブルのサイズは特に悩みましたが、思い切って4人家族としては大きめの 2100×950(cm) に。
食事以外にも書類を広げて作業するときや、子どもが並んで工作やお絵かきをするのにも便利な大きさで来客時にも広々使えます。
テーブルがキッチンの正面にくる配置は、料理をしながら会話がしやすいというメリットも。
配膳も出来上がった料理をワークトップに置いておけば夫や子どもが前から取って並べてくれるので、自然と手伝ってもらいやすくとても楽ちんです。
空間の使い方は自由に
リビング階段は子どもたちが帰ってきたときに「必ずリビングを通ってから自分の部屋に行って欲しい」という思いから採用したのですが、住んでみて分かったのは「階段は居場所になるんだ」ということ。
子どもたちが階段を机と椅子代わりにして本を読んだり、絵を描いたりするのです。
キッチンに立ったときに、ちょうど目の前に子どもの背中やブラブラさせた脚が見えるのがなんとも可愛らしく、自由な発想で空間を使う子どもたちのおかげでますますこの家が好きになりました。
階段を上がった先にはライブラリーがあります。ここはスタディスペースとしても使っている場所。
キッチンからも見え、ダイニングとは吹き抜けを介して繋がっているため上からも下からも声がかけやすくなっています。この位置関係もかなり気に入っています。
1階と2階が分かれていなかったり壁がなかったりするとプライベート感がないように思えるのですが、住んでみると不思議と程よい距離感が保てています。
ライブラリーでは読書やごっこ遊びなど、自分の好きなことに集中している姿をよく見かけます。子どもたちからもこちらが見え、何かあればすぐに声をかけることができるので、安心して一人の時間に浸れるのかもしれません。
ふと窓の外に目をやったときに映り込んでくる景色にも癒されています。
急いで夕飯を作りながら「ねぇ、夕陽がきれいだよー」と声をかけると、子どもたちがそれぞれの場所で窓に目をやる。「きれいだねぇ、もうすぐ暗くなるねぇ」なんて言葉を掛け合うこともしばしば。
「程よい距離感で家族とつながり、外とつながる」。私が大事にしたかったことが形になり、日々の小さいけれど確実な幸せを積み重ねています。
どう暮らしたいのか、自分は何を大事にしているのか。それが明確にあることが満足する家づくりには欠かせないと思います。
そして、家族とのつながりを色濃く感じられるキッチンとダイニングをこの家の中心に置いてくれた設計士さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
家を建てるきっかけは人それぞれありますが、yuriさんが家づくりをする際に考えたのが「ここでどう暮らしたいか、何が大切なのか」ということ。
yuriさんのコラムからいつも感じるのは、ご家族への思いやりと愛情。「家族がどう暮らすのが幸せか、家族のためにできることは何か」を大切にした家づくりだからこそご家族への思いが随所に反映され、みなさんがこの家での暮らしをとても楽しまれている様子が伝わってくるのだと思います。
ここ1〜2年で家と外とのつながりを持たせる家づくりをされている方が本当に増えたと感じています。外に出かけて自然を満喫するのももちろんいいのですが、家事の合間や家族とのんびり過ごす休日、一人の時間など日常の家時間の中に少しでいいからリフレッシュできることがあると気持ちの切り替えにもなっていいですよね。
窓の外の光景に目を向け、そこから家族の会話が生まれたり何もしない時間が贅沢に感じられたり。外とのつながりを大切に考えることで、より一層暮らしが豊かになるのではないしょうか。
家づくりは短い間にたくさんの取捨選択をしなければならず、自分の思いを形にするのって案外難しいもの。yuriさんが完成したキッチンに初めて立った時に感じた嬉しさは、頑張って家づくりをしてきた自分への最大のご褒美ですね〜。
程よい距離感を保ちながらいつでも家族を感じられる空間のつくり方、とても参考になりました。
yuriさん、ありがとううございました!
(編集:megu)
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