【暮らしのインテリア】楽しい気持ちを大切に。インテリア選びのマイルール〜小さく住まう楽しさを感じる、建築家の自邸（mattam_interiorさん）

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暮らしながら「好き」を知り、少しづつ完成に近づけて

執筆者：tamaco（@mattam_interior） さん

今回は我が家のインテリア選びのマイルールについてお話いたします。インテリア選びで迷われている方にとって何かのヒントになれば幸いです。

tamacoさんの前回までのコラムはこちら 

ドンと大きく飾る 

広い面に細かく飾るのは苦手なため、絵や植物、ドライフラワーはビックサイズを潔く飾るようにしています。

思いきりは必要ですが、アイテムが少なくても効率的に分かりやすく空間のポイントが作れるため、スッキリ暮らしたい方にも向いているのではないかと思います。

ずっと好きなモノを 

なるべく捨てたくはないし、使わないモノを保管しているだけというのも収納スペースがもったいないため、モノ選びは妥協せず好きなモノだけを選ぶように。

価格よりも「ずっと使いたい、ずっと好き」を基準にしています。

価格よりも、というのは高価でもいいモノに囲まれたいということではなくて、安価でも素敵なモノが世の中にはたくさんあるので高価なモノに頼りすぎないという意味です。 

高価なモノを購入すると奮発したー！！と思ってしまうため、その境地にまでは達しておりませんが、「名品と拾い物の石を同列に扱い、そこに優劣がない」というのが私の理想です。

だしっぱなしにして飾れるモノを

片付けは苦手なので、よく使うモノはだしっぱなしにしていても散らかって見えないように飾っています。極力、質感のあるモノや佇まいが素敵なモノ、頑丈そうなモノを選ぶようにしました。

キッチン周辺はそれが顕著にでているスペースで、フライパン、鍋敷き、お米、コーヒーツール、調理器具、紅茶、三つ葉や豆苗、バナナも差し色にもなるので飾る感覚でだしっぱなしにしています。

色の数をちょっとだけ意識

徹底しすぎてしまうと単調になってしまうため、あくまでゆるめのルールとしていますが、家全体で統一感があるようにモノ選びをしています。

統一感を持たせるために色の数やトーンはちょっとだけ意識し、白・黒・ベースにした木の色に近い地味色を基本としました。地味色は質感がいいアイテムを選ぶようにしています。

また全体の１割以下ならカラフルアイテムもＯＫに。植物の葉っぱの緑色やお花もＯＫとしています。

質感のあるモノに頼る 

インテリアは鉄・真鍮・銅等の味のある金属系や、木・皮・毛・布・ガラス等キレイすぎず質感のあるモノに頼ることが多いです。

最近では東屋の真鍮のお盆の上にモロッコグラスを置いた時に「おっ！」となりました。  

航空関係や銀行等で使われていた企業モノが好きでグッときます。書類は実際に海外の銀行でかつて使用されていた書類ケースに入れています。

新しいモノだと素材感大な肉厚頑丈なモノ、軍モノが好き。アデリア６０のルックコーラグラスの肉厚頑丈感はたまりません。 

道具ならステンレスやアルミ、海外っぽさのあるＰＰ・ＰＥも私は好きです。AnaheimのGeneral Purpose SprayerやBUFFのバケツ、アメリカのピルケースはツボです。  

かっこいいモノだけにしない。楽しい気持ちで選ぶ

オシャレを演出するためだけのモノですべてを飾るのではなく、好きなモノや思い入れのあるモノが集合していて、よくわからないけどなんかいい感じ！を目指しています。

作家さんの作品やヴィンテージのモノもバッチリ飾るけれど、楽器のドラ、ウォータージャクやダンボール、海外で買ったベタなお土産や空き缶等、それ飾るの？というモノまで飾っています。

なんじゃこりゃ！的なインパクトを受けたモノは大事にしたくて、OPEN STUDIOのテニスラケットのほうきを初めて見た時は衝撃的で、掃かずに飾っています。

ネパールの工芸品であるチベタンタイガーラグも存在感があってお気に入り。

絵として飾っているモノは、実はあんまり絵じゃなかったりします。

古い洋書のちぎれてしまった１ページが、偶然サイズぴったりだったのでそのまま額にいれて飾ってみたり。

観光で行った京都のお寺で買った外国人観光客向けのありがたいお言葉？の書や、旦那さん自作アートも飾るには充分素敵です。 

おじいちゃんの形見の象さんや金ピカおさるさん、家中に散りばめられたゴリラ等、動物モチーフは多く、おそらく無意識レベルで好きなんだと思います。

いろいろお話しましたが、結局のところ、インテイリアは楽しい気持ちで選ぶのが何よりも大切。

まだ自分の好みがわからない時は最初から全部揃えるのではなく、暮らしながら好きを知って焦らず少しづつ完成に近づけていくのがいいのかなと思います。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

個性あふれるインテリアが魅力的なtamacoさん。「好き」がストレートに伝わってくる内容に、こちらまで楽しい気持ちになりました。

おっしゃっていることと、実際のお部屋が見事にリンクしていて、特に「なんじゃこりゃ！」には納得しかありません（笑）

また色々なモノが集まっていてわちゃわちゃとしているのに、ごちゃごちゃにはならないところがさすがだなと思いました。

金ピカおさるさん、家中に散りばめられたゴリラ等のワードも面白いですよね。

そして「インテイリアは楽しい気持ちで選ぶのが何よりも大切」「最初から全部揃えるのではなく、暮らしながら好きを知って焦らず少しづつ完成に近づけていくのがいい」という言葉。

肩の力を抜いて、もっと自由にインテリアを楽しみたいと思わせていただきました。

tamacoさん、今回もありがとうございました♪

（編集：kaori）

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