【暮らしの整理・収納術】動作・動線に意識してみよう〜整理収納アドバイザー1級(sho.ko_ieさん)
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「暮らしの整理・収納術」はインスタグラム中心に日々整理・収納、お掃除を実践されている方にご協力いただき、コラム形式で配信していきます。
整理収納ってどういう視点でどこから手をつけたら良いかわからないことありませんか?家事動線やこどもの成長やら、いろいろ考えることも多くて、中々考えが整理できない方もいるかと思います。
本コラムでは、整理収納アドバイザー1級の資格をお持ちのsho.ko(@sho.ko_ie)さんに、整理収納の考え方や方法について、整理収納アドバイザーで学ばれたこと中心に、sho.koさんの収納術とあわせて解説いただきます。
sho.koさんの整理収納コラム一覧はこちらよりご覧いただけます。
(本コラムはハウスキーピング協会の許諾の元配信しております。また、一部内容はハウスキーピング協会公式テキスト『一番わかりやすい整理入門』より抜粋しております)
動線に沿って収納を見直してみる
前回より整理収納に役立つ5つの鉄則について触れ始めました。今回は5つの鉄則の中の動作・動線についてです。私のだらしないエピソードを交えてお伝えします(笑)
前回のおさらい
「適正量の決定」
適正量=それぞれのライフスタイルに合った、必要なモノの量のこと。
適正量を自分自身で決め、それ以上はモノを増やさないことを心がけるだけで、モノの溜め込みや無駄な買い物を防ぐことができるようになる。
「適正量の考え方」
◯量の制限から考える
収納するモノと場所を決めたら、先に収納できる最大量を決めてしまうこと。これが「量の制限」から考えるやり方。
◯時間の制約(使用頻度)から考える
モノの使用頻度とそれにかかる家事負担を考え、極端に増やしたり減らしたりせずに適度な量を保持すること。前回は我が家のこども達の給食ナフキンを例にしてご紹介しました。
ぜひ「適正量」についてもご覧ください。
「モノを放置しにくい環境にすること」
人の動作は中段>下段>上段の順にモノを取り出しやすく、置きやすいとされている。そのため、置きやすい高さにモノを置いてしまう習慣があるので、まずは置きにくい環境にすることが大切。
「無駄のない動線づくり」
使うモノは使う場所の近くに収納場所を作り、アクション数もなるべく少なくすること。
動作・動線に関する前回のコラムはこちらよりご覧いただけます。
使用頻度5段階区分け
整理収納アドバイザーの考え方では、モノを使用頻度別に5段階に区別しています。
◯使用頻度1:毎日使う
◯使用頻度2:2〜3日に1回使う
◯使用頻度3:週に1回ほど使う
◯使用頻度4:月に1回ほど使う
◯使用頻度5:年に1回ほど使う
一括りに「収納」と言っても、「収納するモノ」を決め、次に「収納場所」を決める。そして、その場所における適正量を定めた上で畳んだり、重ねたりと言った「収納方法」を決める。そんな流れがあると思います。
この分け方を念頭に置いておくと、よりスムーズに「収納場所」を割り当てることができる考え方だと私は思います。
例えば前回お話した、モノを取りやすい動作に中>下>上とあったように、使用頻度1〜3に当てはまるモノはよく使うモノなので、中段のすぐ手の届く場所にあった方が使いやすいです。
例えば、我が家の食器棚では普段使う食器類を中段へ。
年に数回しか使わないこどものお弁当箱はトタンボックスの上段へ。
下段には使用頻度も低く重いモノを収納しています。
この使用頻度の高いモノを、どれだけ使いやすい場所に使いやすく収納するかで、快適な暮らしができるかが左右されていきます。
一方で、年に一度しか使わない、雛人形や鯉のぼり、クリスマスツリーなど季節の物は使用頻度5に分類されるので手の届きやすい中段に置く必要はありませんよね。
そのため、とんでもなく重いモノでなければ、踏み台がないと取り出しにくいような上段に収納しても大丈夫です。但し、重いモノを上段に置くのは危険を伴いますのでお勧めしません。
因みに我が家では使用頻度5のモノは外部収納に収納しています。写真では伝わりづらいですが、雛人形や兜、季節のものを入れてます。実は初公開です(笑)
また、消火器や救急箱、防災グッズなどはすぐに使えるように使用頻度1に分類されます。しまい込んでいざという時に使えないと意味がないですからね。
1〜5に分類できないモノとは?
思い出があるモノや形見など、使用頻度1〜5には当てはまらず、すぐに処分することもできないようなモノは、無理に断捨離する必要はありません。そういったモノは使用頻度6として分類します。
◯使用頻度6:年に1回も使わない
もちろん、無理に処分する必要はないとはいえ、何でもかんでも残しておくことは難しいため、定期的に見直しができるよう使用頻度6の収納ボックスを用意します。容量的にボックスが難しければ、使用頻度6専用の場所でもいいかもしれません。
ここは、個人の残したいモノ、ご自宅の収納量に応じて適正量を決めれば良いと思います。そして、その中に収まる分だけ残す、これが徹底できれば問題ないです。
使用頻度6のモノは見直す頻度も少ないので、収納ボックスの中に何を収納したかわかるようにラベルや日付(見直す日でもOK)を書いておくとふとした時にスムーズに片付けが進みます。
こうすることで今すぐには捨てられないけれど、1年後に確認した時に心変わりしていれば処分し、大切ならば残しておくという判断ができるようになります。
家族、特にこどもの成長に応じて見直す機会があると思いますので、こどもの作品なんかもこの方法で管理できます。
私もこどもと一緒に1年前の思い出を見直して、本当に残しておきたい作品だけを残し、他の作品は写真に撮って残すような工夫をしています。
この方法を理解し使用頻度ごとに収納場所を分類すると、日常の動作効率はもちろんのこと、家族と思い出を話す機会もつくりだせるので、日々の暮らしも少しずつ豊かになると思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました♪
今回特に後半の使用頻度6の内容はじ〜んときました。確かに思い出のモノって増え続ける一方で年末の大掃除など勢いに任せて断捨離していることが多いんですよね。こどもと思い出を振り返りながらモノを選択していく、素敵です。
sho.koさんのように分類し定期的に見直すことで、整理すること、断捨離することを目的とせずに、思い出を振り返ることが目的になり、結果的に収納もすっきりする。。。とても理想的だなと感じました。
整理収納アドバイザーの内容、基礎ではありますが本当勉強になる内容ばかりです。ぜひお時間ある時に前回までのコラムもご覧いただくと良いかと思います。
sho.koさん、ありがとうございました!
ムクリでご紹介する整理・収納コラム一覧はこちらよりご覧いただけます。日々のちょっとした改善のお話になりますので、ぜひ参考にしてみてください。
sho.koさんはブログで日常と綴っています参考になる内容ばかりですので、ぜひご覧ください。
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