【暮らしのインテリア】ライフスタイルに目を向けて自分たちにとって最適な玄関を〜2度目の家づくりを経験して(rumyroomさん)
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ものや人の出入りを管理してスッキリをキープする
前回のコラムではリフォームを経て生まれ変わったリビングについてお話しました。
今回は家族や来客される方にも配慮した動線、収納にもこだわった玄関と外まわりについてお話します。
rumiさんの前回までのコラムはこちら
毎日使うからこそ優先して考える
家づくりにおいて最後まで迷いに迷った場所、それは「玄関まわり」。
玄関とはその家の顔であり、家族や訪れる人々を迎えてくれる重要な場所なのに、家づくりの際は後回しになりがち。おまけにスペースをなかなか広くとれない場合があります。
我が家の旧宅がまさにそうで、狭い玄関にちびっことわんこと私とがぎゅうぎゅうと、いつも渋滞していました。
しかも外で使用するベビーカーや靴、公園に持って行くお砂場セットなど必要なものがたくさんな上、郵便物や回覧板など次々と外から入ってくるものを放置しがちで「気合を入れないと綺麗にならい場所」という感じ。
玄関の外も同様に自転車やキックボードなどがガレージで場所をとり、車を停めるスペースも狭くなってストレスでした。
私たちの住む町は坂の多い田舎なので、生活に車は必須。一人一台というお家も少なくありません。
新居建築の際は複数台停めるスペースを確保できたら、きっと自宅教室も始めやすいだろうなと思い描いていました。
幸い購入した土地がゆったりめだったこともあり、敷地内に自分たちのガレージとは別に来客用の駐車スペースが欲しいことを設計士さんに伝え、歪な土地の形状をうまく利用してゆとりのある駐車スペースも確保できました。
外回りは打ちっぱなしコンクリートの外壁でシンプルにしたかったけれど、あまりに無機質でクールに
なりすぎないように植栽をしっかり入れて柔らかさを足しました。
クローズ外構にしたので閉ざされた感じになりすぎなようにウッドフェンスも上部につけていただき、イメージ通りの外観となりとても気にいっています。
杉のウッドフェンスは工務店の造作で、フェンスの隙間まで希望に合わせて貼っていただいたもの。
隙間は1cm間隔にし、犬たちのことを考えて下の部分だけ外が少し見れるように広めにしてあります。
現地で犬たちも同伴で打ち合わせしてくれる参加型の家づくりは本当に楽しかったですし、こうして細部にわたりわがままを聞いてもらえたのも工務店ならではだなと思っています。
視線にも配慮した玄関
・ドアを開けてすぐ道行く方と目が合いたくない。
・ゴミ出しやポストの郵便物もすっぴんでも取りにいける。
この2つの要望を設計士さんに笑いながら聞いていただき、この配置となった我が家。この間取りのおかげで外からの視線も気にならず、今本当に助かっているんです。
土間に掃き出し窓をつけたことで、ガレージからも直接荷物の上げ下ろしができて、キャンプの準備やお花の仕入れも早朝が多いのでご近所に迷惑かけることなく作業ができて助かっています。
小さなことですが、日々の小さなストレスが解消されました。これも2度目の家づくりだからこそ気付けた点かもしれません。
家族用玄関とお客様用玄関を分けたのもこだわりのひとつ。
教室の生徒様も含めて来客が多いこと、子どもたちはスポーツをしていて汚すことも多く、部活用のシューズなどもあり家族用玄関はどうしてもごちゃつきがちです。
だからこそスペースを分けたことでお客様用玄関はスッキリ綺麗に保てています。
セパレート型のファミリー玄関は賛否両論あることや、かなり玄関にスペースを使うことになるため、図面を考える際は代わりにどこを削るか試行錯誤し頭を悩ませましたが、我が家の場合本当にこうして良かったなと思える場所となりました。
ズボラな家族なので家族玄関に設けたシューズクロークもオープン収納で取り出しやすくしまいやすくしました。
空間の仕切りとしてドアを付け、締めたい時だけ閉めて普段は開けっぱなしにしています。
おかげで雑多になりがちな場所を隠すことができて、来客時にも焦らず対応できます。
置く場所がなかった身支度用の鏡をこのドア裏に取り付けたのは我ながらいいアイデアだったと思います。
必要なものを集約した土間収納
前述したように我が家ではものが溜まりがちなナンバーワンの場所である玄関。
外に持ち出す傘や愛犬グッズ、遊びに使うボール、非常時の持ち出しリュックやキャンプグッズ。さらに外から入ってくる郵便物やダンボールなどの一時的に保管するものまでたくさんのものたちが混在しています。
そこで設計時には土間スペースに納めたいものをあらかじめリストアップし、置き場所を考えて必要な広さを確保しました。
大量に実家からもらうお野菜やふるさと納税で届くみかんなどのフルーツ、わが家のストーブの燃料となるペレットや猫砂を一時保管したりと、思い描いていた以上に大活躍の土間スペース。
飼うのは予定外だったインコたちもここで暮らしています。
収納は細かい小さなものは無印のやわらかポリエチレンケース、大きく重いものは頑丈収納BOXへ。
その他に100円ショップの収納グッズなどを使って、外へ持ち出すものは個人のBOXに分けてマスクやハンカチなどを収めています。
共有の日焼け止め、虫除け、カイロなどはもの別にわけ、ラベリングをして誰でも簡単にわかるように。
つい放置しがちなアウターやコートをかけるためのハンガーも設置し、バッグを置くスペースも作りました。
段々とサイズが大きくなってきている子どもたちの靴は以前よりかなり場所をとるので、季節外の靴は上部に保管しています。
とにかく心掛けたのは家の中では使わないものは室内に入れないということ。
子どもたちの学校に訪れる時に使う保護者証やスリッパなども土間に保管してすぐに持ち出せるようにスタンバイしています。
外から入ってくるチラシやDMなどの不要な紙類やネットショッピングで届く段ボールなども土間にある資源ごみのボックスにすぐに入れられるようにし、持ち込まないことを徹底しています。
玄関からリビングへ続く場所が暗くならないように、無垢のオーク床に合わせてヴィンテージチェストの上にランプを設置したり、リビングへの入り口を少しでも光が入るようガラス戸を造作していただいたり、こだわった部分が多い玄関まわり。
このドアから動物たちが迎えてくれるのが「ただいま」のお楽しみ。
洗面所へ回遊できる動線も設計士さんと一緒にあれこれ悩みながら時間をかけて考えたもの。
2方向から玄関へアクセスできる回遊動線は本当に便利で、外出時も帰宅時もかなりスムーズに動ける間取りを採用して良かったなと思っています。
こだわって考えた玄関土間は、もちろん生活感をゼロにはしにくい場所で、外から埃やゴミも入ってくる場所。
気づいた時にささっと片づけられるように大好きなしゅろほうきと、猫の毛やインコの羽などを吸い取るマキタのハンディクリーナーを置いています。
そして風通しを良くしていつも季節の草花をなにかしら飾って明るくなるように心掛けて。暗くなりがちな玄関も工夫をしながらインテリアを楽しんでいます。
以前の暮らしで感じていた「こうだったらいいな」を取り入れ実現させたrumiさんの玄関。収納の仕組みや間取りはもちろん、外からの視線にまでこだわった家づくりは2度目だからこその体験が活かされ今の暮らしやすさに繋がっています。
暮らしも人それぞれ、必要なものや仕組みはそこに住まう家族に寄り添ったもの・ことが重要で、ライフスタイルに合わせた玄関のつくり方がとても参考になりました〜♪
rumiさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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