【暮らしのインテリア】マイナスイメージからプラスに捉えた独立型キッチン〜ヴィンテージ家具が似合う家（_tokkogramさん）

いつもムクリをご覧いただきありがとうございます。

「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。

注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。

インテリア中心のコラム・記事は一覧はこちらよりご覧いただけます。

閉鎖的な空間のデメリットを払拭した工夫とこだわり

執筆者：tomoko（@_tokkogram）さん

今回は、築古マンションにありがちな独立型キッチンをプラスに捉えた我が家のケースをお話させていただきます。

tomokoさんの前回までのコラムはこちら

https://mukuri.themedia.jp/posts/categories/5918937

間取りを変更できなかった独立型キッチン

私たち夫婦が暮らしている中古マンションは、購入時で築３５年。もともと、昔ながらの３LDKの間取りでした。

キッチンは、建築当時主流だった独立型キッチン。独立型キッチンは狭くて暗いという印象が強かったのですが、実際にマンション購入を決める前に内覧させてもらった時もそう感じました。自然光が入らない北側にあり、細長い個室でした。

それでもリノベーションすることが前提だったので、リノベ事例をたくさん見て妄想を膨らませていた私は、素敵なオープンキッチンに間取りを変更するつもりでいました。

ところが…マンション購入後に部屋の構造を調べてもらったところ、南北を分けるように真ん中に壊せない壁があることがわかりました。その壁を隔てて北側に、キッチン、洗面所、浴室、トイレの水回りが全てあるといった間取り。

キッチンを北側からリビングのある南側へ動かせるのでは？と考えていましたが、それが難しいことがわかりオープンキッチンを諦めることに…。

残念ではありましたが仕方がないので、その代わりリビングを広くできる点で補うことにしました。

生活感の出るものはキッチンにまとめて

マイナスイメージの独立型キッチンでしたが、住んでみて分かったのは、リビングに生活感が出ないという点。

部屋全体に臭いが広がりにくいのが一番のメリットだと感じていますが、生活感が出るものをキッチンに置くことで、リビングダイニングは好きなインテリアを楽しむことができています。

そこは私たちにとっては良かったと思います。

キッチンに生活感の出るものを担ってもらおうということで、有孔ボードにはゴミ出しのカレンダーを貼ったり、IKEAのウォール新聞ラックを取り付けてポストに届いたDMやデリバリーのチラシなどの書類を一時保管しています。

レデッカーの掃除道具なども吊るしています。

室内窓が効果的に

デメリットである閉鎖的な空間を解決したのは、室内窓。リノベーションで、玄関ホールとキッチンを仕切る壁に開け閉めできる室内窓を付けてもらいました。

キッチンから見る壁の向こうは玄関やトイレのドア、洗面所なので景色が良いわけではないのですが、私がキッチンにいても夫がどこにいるのか分かって会話もしやすく、窓があって良かった！と感じることがとても多いです。

室内窓を通してモノを移動させるのにも役立っています。また、窓があることで風が通るので、空気がこもらないのも良いです。

譲れなかった食洗機と悩み選んだタイル

リビングからキッチンが見えないのならばと、システムキッチンを減額対象にし、一番ランクの低いものに決定しました。ただ、askoの食洗機を入れたい！これだけは譲れない私の願いでした。

あとは、最初から決めていたのは壁にタイルを貼ること。色選びはかなり悩んだのですが、何年経っても飽きないであろう色、手持ちの家具たちのテイストに合うものを。それから、家全体でちぐはぐにならないようにしようと考えながら選びました。

選んだのは、名古屋モザイクのバーガンディというタイル。ハンドメイドの不均一な形状や表面の粗さを現代的手法で再現しているそうです。色むらがお気に入りで、ヴィンテージ家具が多い我が家に似合うと思いました。

タイルのおかげでかっこいい仕上がりになったと思いますが、住み始めるとああすれば良かった、こうすれば良かったなど、後からちらほら出てくるものですね。

例えば、キッチンには自然光が入らないので、タイルの色は明るいほうが良かったかもな〜とか、システムキッチンはもっと色んなメーカーを見に行けば良かったな、次リノベをするならこうしたい！など、素敵なおうちを見て妄想する日々です。

まだまだ収納に悩みながらで納得のいかないキッチンなので、ムクリを読んで勉強させてもらいます。

---

間取りを変えられなかったというキッチン。室内窓を付けたことで、閉鎖的な空間のデメリットが解消されていて、良い効果もたくさん見受けられました。

ヴィンテージ家具が素敵に並び、洗練された空間になっているtomokoさんのリビングで生活感が出ていないのは、キッチンに生活感のあるものをまとめていたからだったのですね♩

何かを選択する時にはそれぞれメリットもデメリットもあるものですが、マイナスイメージだったものが工夫とアイデアで結果的にプラスに捉えられたのは嬉しいことですし、リノベーションの魅力を改めて感じました。

tomokoさん、ありがとうございました！

（編集：maki）

ムクリのコラム一覧はこちらよりご覧いただけます。

tomokoさんのインスタグラムはこちら