【暮らしのインテリア】モノが多くても整理しきれなくても。見た目はスッキリを保てる収納をつくる〜高台に立つ木と白の家で暮らす(maru152さん)
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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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価値観を尊重し、家族みんなが気持ちよく暮らすための工夫を
こんにちは、yuriです。 毎回公開後には反響があり、嬉しく続けてきた連載も4回目となりました。
今回はわが家の「収納」についてお話します。
https://mukuri.themedia.jp/posts/categories/4769908
苦手だからこそ収納にこだわる
最初に申し上げておきたいのが、私にとって整理収納は“苦手分野”だということ。
インスタグラムでは余白を充分に取ったスッキリしたインテリアを載せていますが、決してモノが少ないわけではありません。むしろすごく多いです。
今回あえて苦手分野でも書こうと思ったのは、整理が苦手でもモノが多くても、気持ちよく暮らすことは出来るということをお伝えしたかったから。
だからこそ今回のコラムにはあまり整っていないわが家の写真も正直に載せることにしました。お見苦しいところもあるかもしれませんが、お付き合いくださると嬉しいです。
家づくりでモノの多さをカバー
夫はコレクター気質で捨てられないのではなく、もはや捨てる気もさらさら無いタイプ。
一方で私は、いわゆるシンプリストに近い考えを持っていて「厳選したモノだけですっきり暮らしたい」という思いがあります。
かといって整理収納が得意なわけでなく置きっぱなし、片付け先延ばし、机の上が荒れ気味…なんてことも日常茶飯事です。
収納についてはある程度間取りで解決できるようにしたいという気持ちが強く、家づくりの際は「モノが多くても、整理しきれなくても、それを感じさせない家」という裏テーマを持っていました。
設計士さんにも「とにかくモノが多い。そして減ることはない。それがいちばんの悩みです」と強くお伝えし、行き着いたのが「とことん見えなくする」という方法でした。
まずいちばん重要な場所は、リビングの横且つダイニングの真下にある広い床下収納。ここは11帖あります。
夫が「これは捨てない」「これもいつか使う」と言い張っても、イライラしない大容量空間を手に入れました!
この広い収納を確保したおかげで「どうぞどうぞ、ここになんでも押し込んでください!」と、おおらかな心でいられて最高なのです。(設計士さん、ありがとうございます!)
ここには使用頻度の少ないオモチャや思い出の品なども収納しています。リビングからもアクセスしやすいのがとても便利で、子どもたちも「秘密基地」と呼んで気に入って使っています。
表には見せない、中は見渡せるように
パントリーもわが家にとっては大事な「見えない収納」。
出入口にはロールスクリーンをつけていて普段は上げっぱなしにしていますが来客時には下げてと、シーンによって使い分けています。おかげで中が少々荒れていても隠せてとても助かっています。
幅は約80cmと狭い空間ではあるものの、収納量はなかなか。
棚は施主支給で用意したIKEAのIVAR(イーヴァル )を固定だけしてもらったのですが、サイズもびっくりするくらいにピッタリ収まりました。IVARはサイズ展開やオプションアイテムも豊富で、自由にカスタムできるのがいいところ。
わが家ではお酒などを収納するのにボトルラックをつけています。造作で棚をつくるよりもずっと安価になるので、減額調整にもおすすめです。
パントリーの収納で気をつけているのは「見渡せる」ということ。
BOXやケースに仕舞い込むと忘れたり探したりしてしまうので、見やすく取り出しやすいCAINZの整理収納ボックスSkittoを使っています。
上の段ではKEYUCA のハンドル付きストッカーを。下の方まで取手がついているので取り出しやすいです。
パントリーで一番やってよかったと思うのが、壁の中に仕込んだマグネットシート。カレンダーやプリント類を壁に貼ることができます。
これもまさに「見渡せるように」と考えたのですが、予想以上に便利でプリントを探すことが一切なくなりました。
パントリーに入って左側にも収納棚がありますが、幅はわずか50cm。
一番下はゴミ箱コーナー、その上は牛乳パックやペットボトル、食品トレイなどスーパーのリサイクルコーナーに持って行くモノ置き場にしています。
上には買い物に持って行くエコバッグや使用頻度の低い調理器具などを収納しており、狭いスペースですがかなり有効活用しています。
隠す収納でスッキリ
前回のコラムでも紹介した造作カップボードも全て隠す収納に。パントリー同様、見渡せることを重視して引き出し収納を採用し、下にニトリの滑り止めシートを敷いています。
キッチンに関しては私のテリトリーなので、モノが溢れるかどうかは自分次第。たっぷりすぎるぐらいの容量を備えていて、今は使っていないスペースが3割ほどあります。
全てを埋める必要はないので、しばらくはこのまま余力を残して使おうと思います。
モノを選ぶときは、出しっぱなしでも気にならないような好きなデザインのものにすると決めて、キッチンツール系は全て黒で統一しています。
黒を選ぶ理由は単純で、出しっぱなしでもなんとなくカッコ良くないですか?好きなアイテムを置くことで片付いていなくてもイライラを軽減してくれるのです。
みんなで暮らす家だから
「断捨離、ミニマリスト、持たない暮らし」 こんな言葉が注目されるようになって、それに憧れたりそれが正解のように感じてしまったり。
でも一緒に暮らす家族と価値観が違っていたり、小さな子どもがいると整理になかなか手が回らないということも当然あると思います。
私自身は、整理収納が得意ではなくてもスッキリとした空間で暮らしたいと思っていますが、それ以上に思うのは家族に私の考えを押し付けたくないということ。
それぞれの価値観を尊重しながら、みんなが気持ちよく暮らすことをいちばんに考えたい。
わが家にとってはそれを叶えるためのベストな収納方法が「見えない場所にモノを置けるスペースを確保すること」でした。おかげで見た目だけはミニマルな雰囲気の空間になりました。
ミニマリストでもシンプリストでもコレクターでも、全ては自分が豊かに生きるための手段であって目的ではない。だって、家の主役はモノではなく、人なのだから。
本当に自分に必要なら、モノは多くたっていい。整理が苦手なら、ほどほどでいい。 それぞれのちょうどいいやり方で工夫すればいいと思うのです。
これからも家族みんなが心地よく暮らせるように、工夫することを楽しみたいと思います。
スッキリした空間で気持ちよく暮らしたい。きっと多くの方がそんな思いを抱いているのではないでしょうか。だからこそ家にはモノが散乱していない整った状態をキープしたいですよね。
しかし「モノが少ない=心地よい」は直結しないのだということが、今回のyuriさんのコラムを読んでいて私がいちばんに感じたことでした。
かく言う私も実はコレクター気質を持っているひとりなので、ご主人のコレクションを愛でる気持ちとっても共感します(笑)
いくら家族でも同じ考えとは限らず、シンプリストのyuriさんから見ればご主人のモノはとても多いと感じるはずですが、モノを多く持つこともその人のアイデンティティ、そんな風に価値観の違いを認め合えるってとても素敵だなと思いました。
収納を考えることで日々の心地よさや心のゆとりが生まれ、暮らしを豊かにしていく。yuriさんの家づくりの全ては、家族みんなの幸せにつながっているのですね。
yuriさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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