【暮らしのインテリア】住むためだけではなく、暮らしを充実させるための家へと〜リノベーションで叶える「したい暮らし」(tmte_ieさん)
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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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リノベーション後に住んで実感すること
執筆者:mii(@tmte_ie)さん
リノベーションから2年と少しが経ち、すっかり環境にも慣れてきました。実際に暮らしてみてから分かったこともたくさんあり、その時々の自分たちに合わせてお家を育てる日々です。
引越しをしてから初めて過ごした去年の夏は、すでに緊急事態宣言下だったので、お家の前の広場や周辺で例年実施されているお祭りやマンション主催のイベントを2年連続で経験できていませんが、来年はマンション内の公園の整備があったりと、これからの楽しみが増えています。
また、この2年で近隣の方たちとの触れ合いも増えて、こどもたちの成長を見守られているのも嬉しく感じています。
家だけではなく、皆が心地よく過ごせるように周辺の環境もより良くしていきたいという想いも芽生え、近くの自然広場の清掃活動など、こどもたちと少しずつ地域と関わっていけたらと思っています。
今回は、リノベーション後の暮らしで感じた幾つかのポイントを中心に、これまでのコラムでは触れていない部分もお話ししようかと思います。とりとめのない話ですが、お付き合いくださいますと嬉しいです。
miiさんの前回までのコラムはこちら
https://mukuri.themedia.jp/posts/categories/4614186
R壁の効果
洗面所の扉を開けるとR壁が見えて、一呼吸おいてリビングに入れる心地良さと、ベランダからの光がお家の真ん中の洗面所にまで届くようになっていて、朝はとても気持ち良いです。
仕切りがあっても光が奥まで届くようなR壁を作ってもらい、たくさん窓がある間取りが活きているなと思います。塗りの質感や、見る角度によっては、大きな丸い柱があるように見えるところも気に入っている点です。
土間玄関の使い勝手
家の中で一番天井が高い玄関。以前の間取りより広げたこと、加えて靴箱を背の低いベンチにしたことで、お家に入った時に実際より広々と感じられる空間になりました。
ベンチをカバン置き場にも使えるし、奥行きにハンガー掛けも付けたので、濡れたレインコートの始末や来客時にも便利。手洗い場もあり、想像以上に使い勝手抜群です。
空間を快適にする床材
リノベーションの楽しみのひとつだった、床の無垢材。我が家では桜を選びました。
質感や肌触り・自然木の香りがやっぱり気持ち良いです。前のお家のフローリングで湿気の多い時に感じたペトペトもなく、無垢板はいつもサラサラ。
柔らかく足に負担が少ないこともメリットですが、こどもたちがおもちゃなどをテーブルやソファから落とす度に凸凹になってしまっているので、今更ですがラグを探し中です。
造作の良し悪し
当初の計画では、パントリーやアトリエの背面に造作で棚を取り付ける予定でしたが、予算の都合上やむなく断念しました。
ただ、実際に暮らし始めてみてからは、棚を取り付けなかったことでスペースの使い方の自由度も増えましたし、必要に応じてDIYで組み立てる楽しみも増えました。
壁掛けテレビの下に取り付けてもらった棚は、実際あまり使っていないのでちょっと反省点です。
オンとオフの切り替えになる洗面所
洗面所は寝室とリビングを繋ぐように、真ん中に位置しています。
朝は洗面所で歯磨きして顔を洗ってリビングに向かう。夜は洗面所で歯磨きして寝室に向かう。このオンとオフのスイッチが入る生活導線が、とても気に入っています。
リビングドアの使い心地
デザイナーさんから、寝室やリビングをドアではなくカーテンなどで仕切ることも最初にご提案いただいたのですが、少しも頭になく、音漏れは?寒さ・暑さ問題は?といった心配の方が大きく、しっかりドアをつけてもらいました。
でも暮らしてみて、リビングドアに関してはドアではなく違った形の方が使い勝手が良かったのかもと感じます。
・日中は風通しの為にほとんど開けている
・重いので開けたり閉めたりを頻繁にしたくないし、こどもがやると音が大きいし危ない
という理由からあまり通らなくなっています。
良さと難しさが半々のラピスラズリなカーペット
いずれ夫婦の寝室になる予定で、今はクローゼット・室内干し室のようになっている部屋。
寝るだけのお部屋は、少し趣味性を出してちょっと冒険してみようということで、床は綺麗な濃藍のような色のカーペットにしました。
毛足の長くないものを選びましたが、結構糸くずのような白いものが良く目立つ…。出入りの頻度も少ないのに目立つので、いつもコロコロで掃除しています。
でもとても落ち着くし、夫婦で好きな色味で気に入っているのでお手入れ頑張ります。
大規模マンション街の良さ
最後に、家づくりと同じくらい大事にしたのが周辺環境。
自然に囲まれていて、三世代が集う温かいコミュニティの中で子育てができる点と、マンションの修繕計画表をチェックし管理ができているかどうか、実際に共用スペースやマンション周辺が整備されているかが選ぶポイントになりました。
修繕計画表は、マンションをどうしていきたいかという住民の意思表示でもあると思うので、しっかり見ておくことをお勧めします。
子育て期間で手も頭もまわらないのに、私の性格上できる範囲以上を求めてアワアワ、モヤモヤしてしまうことも多いので、今はお家の修繕や周辺環境の管理をお任せできるマンションが私には合っていたと感じています。
でも小さな平屋に住むことが昔からの理想だったりするので、こどもが巣立った後、老後で実現できたらな。
いつか住み替えを考えているのも、今のマンションを選んだポイントでもあります。20代の時から、もしお家を購入するなら中古をリノベーションと思っていました。
それは好きなテイストのお家に住みたい、環境もしっかり選びたい、リノベーションなら予算を抑えて実現できるのでは?といった考えからです。
リノベーションをしたことによって、私たちにとって家は「住むための家」から「暮らしを充実させるための家」になったと感じます。
自分たちで考えた家なので隅々にまで思い入れもありますし、常に居心地の良い空間にするために家族でよく話し合ったりするのも楽しい時間です。
リノベーションをしてから2年が経ち、住んでからわかった反省ポイントももちろんあると思うのですが、miiさんの暮らしぶりからはリノベーションしたことによって生まれた良い効果や心地良さ、魅力がたくさん感じられました。
miiさんが中古リノベーションという選択をしたのには、自分たちの好みにできる自由度の高さはもちろん、まわりの住環境のこと、先を見据えた暮らしがあるから。
初回のコラムでもお話しされていましたが、家づくりと同じくらいに地域と関わり合える環境を大事にされているのがとても印象的でした。
昨今の情勢も少しづつ落ち着いてきたので、これから地域のイベントや行事など、近隣の方たちとの触れ合いもますます増えていくでしょうし、あたたかい環境の中での暮らしは子育てするのにもぴったりですね。
住むためだけではなく、暮らしを充実させるための家へと。自分たちの暮らしに合わせながらお家を育てていく、それもこれから暮らしていく上での楽しみでもありますね。
miiさん、ありがとうございました!
(編集:maki)
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