【暮らしのインテリア】「どんな暮らしがしたいか」を考え、快適に過ごすための工夫を凝らす〜ゆるりと心地よい家づくり(otamaotama123さん)
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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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コラム執筆者のご紹介
今回からコラムがスタートするのは、ほっとするような優しい色使いとナチュラルなインテリア、植物が癒しを与えてくれる@otamaotama123(以下、otama)さんのお住まい。
初回のコラムではotamaさんが大切にした「家族がゆったりと暮らせる心地よい家」について、まずはどんなことから始めたか、採用したことやものについてもお話いただきます。
それではotamaさん、よろしくお願いします。
はじめに自己紹介
はじめまして、夫と2人の娘と暮らすotamaと申します。「家族がゆったり暮らせるような心地のよい家」を目指し、大好きな植物を育てながら日々癒しをもらっています。
今回ムクリさんからお声がけいただき、こういった文章を書くのが初めてなので少し緊張しています。コラムでは普段インテリアについて考えていることや工夫していることなどをお伝え出来たらと思います。 どうぞよろしくお願いします。
少しずつ「好き」を積み重ねて理想の暮らしを手に入れる
インテリア好きの始まりは家づくりから
私たちの家づくりは、義両親と同居するために実家をリフォームして暮らすという話から計画がスタートしました。
しかし色々と検討するうちにリフォームするよりも実家の敷地内に新しく家を建てたほうが良いのではないかとなり、今の家を建てることに。
特に期限を設けていなかったので、リフォームを検討し始めて実際に家を建てるまで3年ほどの期間がかかりました。
家を建てるまではインテリアに対してあまり興味がなく知識も無かったのですが、家づくりの際に色々と調べていくうちに、じっくり自分と向き合うことができるインテリアの奥深さにはまっていったのです。
大切にしたいことを具体的にイメージして
家づくりにおいて私が大切にしたのは「自分や家族がどんな家でどのように暮らしたいか」をしっかりと考えるということ。
前述したように当時の私は“インテリア知識0”だったので、自分がどんなインテリアが好きなのかもわからなかったのです。
そこでまずPinterestや雑誌で色々な画像を見たり展示場を回ったり、とにかく自分が好きなインテリアとは何かを探すことから始め、おおまかな好みがわかった頃に「どのように暮らしたいか」をイメージしていきました。
整理整頓が苦手なので、モノトーンのシンプルなインテリアで収納が完璧に整頓された家に憧れがありました。しかし実際の暮らしを意識することで大切なのは「家族とゆったりできるような癒される家にしたい」という思いだということがわかりました。
ゆったりと暮らせる癒されるような家とは何かを考えた結果、私の中で3つの大事なことが見えてきました。
1.片付けや掃除が苦手でも整った空間で暮らしたい
2.幼少期から自然の中で暮らしていたせいか、植物があると癒される
3.インテリアを楽しみながら気分良く過ごせるようなおしゃれな空間にしたい
そこで散らかりにくくて掃除がしやすい家を目指し、当時暮らしていた家がなぜ散らかるのか、まずはその原因を考え収納について調べました。
そこで学んだのは、部屋が散らかるのは人が悪いのではなく仕組みが悪いからということ。
保育園などはたくさんの人がいて子どもだらけなのに散らかっていません。それは子どもでも簡単に片付けられる場所とシステムが整っているから。これは大人しかいない職場などでも共通して言えることだと思います。
その考えを軸に、家の中にあるものとそれを収納する場所を一つ一つノートに書き出し、新居のどこにものを収納するのか、動線は確保できているかを考えながら間取りを決めていきました。
そうした中で私が取り入れてよかったと思うのは、回遊動線の間取り、玄関に個人ロッカー、ワークスペース、キッチン裏のパントリーや隠れる収納を作ったことなど。詳しくは次回以降のコラムでお話していきたいと思います。
好きなものがある暮らしについて
以前から植物は好きでしたが、外の自然に触れてリフレッシュするのがメインで観葉植物を育てたことがなく、たまに買ってもすべて枯らしてしまっていました。
新居が完成した頃はまだ長女が生まれたばかりで「植物を育てることが果たしてできるのだろうか」と不安になり、余裕ができたら少しずつ植物を増やしていくことに。
当時我が家にあった観葉植物は2つくらい。簡単に育てられて価格の安い観葉植物を調べて少しずつ取り入れていき、今に至ります。
アパレル業界にいたこともありディスプレイしたい気持ちは強かったのですが、ものを飾ることと掃除のしやすさは相反すると感じていました。
飾るのは好きでもうまく掃除できずにホコリがたまるのがストレスだったので、飾る場所はリビングのアクセントクロスの壁面一箇所のみとマイルールを決めました。
今でこそプランタースタンドなどが増えていますが初めはほぼ何も置いておらず、 壁にある無印良品の棚に気に入ったものを季節ごとに飾るのがインテリアを楽しむ始まりでした。ここは今でもお気に入りの空間です。
後悔ポイントを見つめ、暮らしながら改善していく
家づくりにおいて、多かれ少なかれ後悔はつきものですよね。私も後悔している部分は多々ありますが、暮らしていく中で工夫しながら少しでも好きな空間に近づけたらいいなと日々思っています。
後悔ポイントは「暮らしの仕様面」と「インテリア面」ともにあります。
暮らしの仕様面での後悔は、玄関の外について。「玄関外はどうしますか」と聞かれたときに「普通の家の感じでいいです」と何も提案しなかったことが一番の心残り。
家づくりでは本当にたくさんのことを決めなければならず、更に次女の出産・退職や引っ越しと様々なライフイベントが重なり、その時はもはや力尽きていたのです。
実際に暮らしてみて気づいたのは、玄関ドアの大きさに対して外の屋根や階段が小さく、ドアを開けると体が屋根からはみ出してしまうということ。雨が降っている時に子どもを連れていたり、両手がふさがっていたりすると特に不便を感じます。
簡単には屋根を大きくできないので、玄関横にラダーや小さな椅子を置いて荷物や傘の一時置きスペースを設け、素早く家に入れるような工夫をしています。
そして設計段階での確認不足で中途半端な大きさと日当たりのベランダ。あまり使用しておらず、やはり後悔している場所。洗濯物は室内物干しやサーキュレーターを使用して対応しています。
インテリア面での後悔はリビングに吹き抜けや大きな窓が欲しかったこと、キッチンに飾り棚をつけなかったこと。
我が家は角地で人通りや車通りも多い上、リビング裏が畑になっています。そこで人目が気にならないように出入りできる一箇所を除いてリビングの窓はあえて小さくし、少しでも解放感と明かりをとるためにテレビ上の窓は天井ぎりぎりの高さで横長に並べて明るさを確保しました。
当初は小さな家を作る予定だったので、吹き抜けは居住空間が足りなくなるのではないかと思い採用しませんでした。
家づくりが進行していく中で、リビングは予定より大きな空間が確保できたのにも関わらず、他の間取りを変更しなかったためリビング上の主寝室が無駄に大きくなってしまいました。
今の間取りも十分気に入ってはいますが、やはり開放的な空間への憧れは中々消えません。
そこで少しでも解放感を出すために家具は背の低いものにしたりグリーンを天井からハンギングしたり、壁に鏡を飾って空間をより広く感じられるようにしました。
キッチンに関しては、とにかく隠す収納と掃除のしやすさにこだわっていたので飾り棚は設けませんでした。
最近食器を少しずつ集め始めているので飾り場所が欲しいという思いがあり、リビング収納の一角に食器を置くか壁に飾り棚をつけようかと現在検討中…。
「こうすれば良かった」という思いは沢山ありますが、暮らしていく中で工夫したり改善したりしながら少しずつお気に入りの空間に仕上げていくのも家づくりの楽しみの一つなのではないかなと思っています。
家づくりに3年という時間をかけたというotamaさんがまず始めにしたのは、自分の気持ちと向き合うということ。「自分や家族がどんな家でどのように暮らしたいか」じっくりと考えることで、インテリアの方向性や好きなもの、何が必要なのかが見えてきたのですね。
「ゆったりと癒されるような家」を目指し様々な選択をする中で大切にした3つのことは、今の家での快適さや居心地の良さにつながっています。大好きな植物が沢山ある暮らしはまさに癒しを与えてくれ、家づくり当初にotamaさんが思い描いた理想の暮らしが実現しているのではないでしょうか。
間取り決めの段階で収納やものの持ち方をしっかりと見つめ直し入念に考える時間を設けたのもスッキリした暮らしを維持していく中でとても重要ですよね。そして後悔ポイントを受け入れ改善して常にアップデートしていく、それが積み重なることでよりお家が好きになれるのだと思いました。
次回以降のコラムでは、取り入れて良かったアイデアや仕組みについてもぜひ詳しく聞いてみたいです♪otamaさんありがとうございました!
(編集:megu)
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